「死を想え」「死を記憶せよ」などの訳がありますが、ラテン語で「自分が必ず死ぬことを忘れるな」という警句であります。
朝起きたらいきなり赤ん坊が生まれていた、ということはまず、ない。
けれど朝起きてテレビを点けたら、火事のニュースで、それは昨日、また明日ね~と言って別れた友人の家で、家族は助かったけれど友人だけが今、もうこの世にいない、ということがあった。
金曜日の夜、終電近くまで残業して帰り、土曜日昼前にようやく起きだして留守電に気づいて聞いてみると、昨日一緒に残業していた上司が亡くなったという知らせだったこともある。
子供の頃、何か欲しいものがあったり、どうしても行きたい所や見たいものがあると「これは絶対に買わなアカン」とか「これは絶対見なアカン」「絶対行かなアカン」などと言う私に父親が言った。
あのなぁ、この世に絶対はひとつだけやでぇ。
ナニそれ?
絶対に行かなアカン所はあの世だけや。
その時の私はmemento moriという言葉さえ知らなかったけれど、父は知っていたのだろうか。
尋ねてみたいけれど、その父親ももうこの世の人ではないので、永遠の謎になってしまいました。
朝起きたらいきなり赤ん坊が生まれていた、ということはまず、ない。
けれど朝起きてテレビを点けたら、火事のニュースで、それは昨日、また明日ね~と言って別れた友人の家で、家族は助かったけれど友人だけが今、もうこの世にいない、ということがあった。
金曜日の夜、終電近くまで残業して帰り、土曜日昼前にようやく起きだして留守電に気づいて聞いてみると、昨日一緒に残業していた上司が亡くなったという知らせだったこともある。
子供の頃、何か欲しいものがあったり、どうしても行きたい所や見たいものがあると「これは絶対に買わなアカン」とか「これは絶対見なアカン」「絶対行かなアカン」などと言う私に父親が言った。
あのなぁ、この世に絶対はひとつだけやでぇ。
ナニそれ?
絶対に行かなアカン所はあの世だけや。
その時の私はmemento moriという言葉さえ知らなかったけれど、父は知っていたのだろうか。
尋ねてみたいけれど、その父親ももうこの世の人ではないので、永遠の謎になってしまいました。