ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩するのか?

それをいっちゃあ、おしめえよ

2006-03-10 | 腹腔鏡
卵巣嚢腫核出は体内法でするのが好きだ。体外に引き出してする体外法もあるが、切開が大きくなり、術後痛い。わざわざ狭いところで手術操作をするのが好きでないというのもある。

類皮嚢腫の手術は、最近、あまりしないが、だいたい一時間から一時間半で終わる。9cm大で二胞性の腫瘤では1時間40分くらいだった。

ある先生に言われた。「それって何の意味があるの?」

体外法で一時間で終われば、そのほうがいいのか?それなら開腹して30分で終わらせたらいいのでは?癒着のない卵巣嚢腫の手術に3時間もかかれば論外だが、1時間40分くらいならQOLを損なうとは思えない。早けりゃいいのか?
・・・同じことを患者さんから言われたなら、体内法止めてもいいけど・・・

「何の意味があるの?」
あまり建設的な言葉ではない。
・・・「それをいっちゃあ、おしめえよ~」・・・寅さんになってしまった。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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まったくです。 (サリー)
2006-03-15 21:13:16
患者は傷が小さく痛みが少ないに越したことないのですよ。体内法でやっていただかなければラパロでやってもらう意味が少ないですもん。先生のようなお考えの方ばかりだと安心して身体をお任せ出来るんですけどね、私の住んでいる東北では先進的で患者主体の医療がまだまだ少ない。。。これには患者にも大いに責任ありますが。 先生ガンバって。
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コメントありがとうございます。 (Endosurgery)
2006-03-18 16:13:59
サリーさん、コメントありがとうございます。体内法であれ、体外法であれ、一番大事なことは安全、確実に手術が終了することですよね。患者さんの立場から考えれば、術者が一番得意な方法でやってもらうのがいいと思います。(個人的には体内法のほうがきれいにできると思いますが)



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