桂ち太郎…『饅頭こわい』
神田蘭…『松井須磨子』
橘ノ圓満…『花見酒』
神田ひまわり…『秋色桜』
桂文月…『出来心』
《お仲入り》
春風亭笑好…『長命』
宮田章司…「納豆~竿竹~※ラオ屋~※灰買い~※豆腐(×)~刺身~七草~甘酒~朝顔の苗~千金丹~万金丹~反魂丹~チョイチョイ買いナ~物産飴」
三遊亭遊馬…『お見立て』
ひまわりさんと遊馬さんにとっては最後の『二ツ目勉強会』なので、年度末にも拘らず日本橋亭に足を運びました。
予定開演時間の5分前に幕が開き、まずはち太郎さん、蘭さんの順で前座さんが登場。お二人ともおなじみの一席で場内を和ませました。
圓満さんの『花見酒』は初めて聴く噺ですが、花見の場所で酒を売ろうとする二人のやり取りが可笑しく、なおかつ酒飲みの意地汚さが良く表われた高座でした。
実際に圓満さんがお酒を飲むかどうかは存じませんが、飲みっぷりといい、酔いっぷりといい、見事な仕草でした。
ただ一点、重箱の隅を突付くような細かい事ですが、お互いに10銭を渡して飲み合う時に、受け取る時は左の袂に10銭をしまったのに、出す時は右の袂から出していました。
たまに「湯屋番」で、若旦那が左の入口にある“女湯”に入って行くのに、番台の主人は右を向いて“いらっしゃい”とやる人がいますが、顔の「上下(かみしも)」だけではなく、何気ない仕草についてもちょっと気になりました。
ひまわりさんは、こちらも季節物の『秋色桜』ですが、この読み物の一番の聴かせ所ともいえる“駕籠”の場面までキッチリ聴かせてくれました。
『秋色桜』は何人かの講釈の方で聴いていますが、自分の中ではやはりひまわりさんが聴きやすいなぁ・・・
“真打ゲスト”は文月師匠。久しぶりに師匠の噺をじっくり聴いた気がしますが、マヌケな空き巣狙いのとぼけた表情や口調が会場の笑いを誘っていました。
まるで“笑好状態”の客席を楽しんでいる向きのある笑好さんですが、マクラを長めに取るならもう少し笑いの起こる物にした方がいいと思うのですが…。
噺としては後半に向かって面白くなって行っただけに、前半でも笑いが取れればなぁと感じました。
宮田章司先生へは、季節とかその場所を考慮してリクエストするのですが、今日は『灰買い屋』を注文しました。
当初は「七色唐辛子」を考えていたのですが、『秋色桜』の中に「俳諧」を「灰買い」に勘違いする場面が出て来るのです。
章司先生も「良くご存知で…」と驚いていらっしゃいましたが、昨年一度聞いたことがあるので、久しぶりの『灰買い屋』を楽しむことができました
遊馬さんでは初めて聴く『お見立て』ですが、考えてみると遊馬さんの噺で女性が出て来ること自体珍しく、「妾馬」の“おつる”や「幇間腹」の“おかみ”くらいしか聴いたことがありません。
“喜瀬川花魁”のドーンと落ち着き払ったワガママさに対して、焦る“喜助”と逸る“杢兵衛大尽”のそれぞれの描き方が素晴しく、三者三様の性格が如実に表われた高座でした。
終演後、日本橋亭から江戸通りに出てみると「梓辛夷(しでこぶし)」が5~7分咲き。
そういえば職場の近辺では桜が5分咲きになっている横の植え込みで、早くも「躑躅(つつじ)」が咲いていました。
もうすぐ(?)春ですねぇ~
神田蘭…『松井須磨子』
橘ノ圓満…『花見酒』
神田ひまわり…『秋色桜』
桂文月…『出来心』
《お仲入り》
春風亭笑好…『長命』
宮田章司…「納豆~竿竹~※ラオ屋~※灰買い~※豆腐(×)~刺身~七草~甘酒~朝顔の苗~千金丹~万金丹~反魂丹~チョイチョイ買いナ~物産飴」
三遊亭遊馬…『お見立て』
ひまわりさんと遊馬さんにとっては最後の『二ツ目勉強会』なので、年度末にも拘らず日本橋亭に足を運びました。
予定開演時間の5分前に幕が開き、まずはち太郎さん、蘭さんの順で前座さんが登場。お二人ともおなじみの一席で場内を和ませました。
圓満さんの『花見酒』は初めて聴く噺ですが、花見の場所で酒を売ろうとする二人のやり取りが可笑しく、なおかつ酒飲みの意地汚さが良く表われた高座でした。
実際に圓満さんがお酒を飲むかどうかは存じませんが、飲みっぷりといい、酔いっぷりといい、見事な仕草でした。
ただ一点、重箱の隅を突付くような細かい事ですが、お互いに10銭を渡して飲み合う時に、受け取る時は左の袂に10銭をしまったのに、出す時は右の袂から出していました。
たまに「湯屋番」で、若旦那が左の入口にある“女湯”に入って行くのに、番台の主人は右を向いて“いらっしゃい”とやる人がいますが、顔の「上下(かみしも)」だけではなく、何気ない仕草についてもちょっと気になりました。
ひまわりさんは、こちらも季節物の『秋色桜』ですが、この読み物の一番の聴かせ所ともいえる“駕籠”の場面までキッチリ聴かせてくれました。
『秋色桜』は何人かの講釈の方で聴いていますが、自分の中ではやはりひまわりさんが聴きやすいなぁ・・・
“真打ゲスト”は文月師匠。久しぶりに師匠の噺をじっくり聴いた気がしますが、マヌケな空き巣狙いのとぼけた表情や口調が会場の笑いを誘っていました。
まるで“笑好状態”の客席を楽しんでいる向きのある笑好さんですが、マクラを長めに取るならもう少し笑いの起こる物にした方がいいと思うのですが…。
噺としては後半に向かって面白くなって行っただけに、前半でも笑いが取れればなぁと感じました。
宮田章司先生へは、季節とかその場所を考慮してリクエストするのですが、今日は『灰買い屋』を注文しました。
当初は「七色唐辛子」を考えていたのですが、『秋色桜』の中に「俳諧」を「灰買い」に勘違いする場面が出て来るのです。
章司先生も「良くご存知で…」と驚いていらっしゃいましたが、昨年一度聞いたことがあるので、久しぶりの『灰買い屋』を楽しむことができました
遊馬さんでは初めて聴く『お見立て』ですが、考えてみると遊馬さんの噺で女性が出て来ること自体珍しく、「妾馬」の“おつる”や「幇間腹」の“おかみ”くらいしか聴いたことがありません。
“喜瀬川花魁”のドーンと落ち着き払ったワガママさに対して、焦る“喜助”と逸る“杢兵衛大尽”のそれぞれの描き方が素晴しく、三者三様の性格が如実に表われた高座でした。
終演後、日本橋亭から江戸通りに出てみると「梓辛夷(しでこぶし)」が5~7分咲き。
そういえば職場の近辺では桜が5分咲きになっている横の植え込みで、早くも「躑躅(つつじ)」が咲いていました。
もうすぐ(?)春ですねぇ~