演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

08/04/12 深夜寄席(芸協)

2008-04-12 | 深夜寄席見ブんログ
三笑亭可龍…『粗忽長屋』

笑福亭里光…『時うどん』

三笑亭月夢…『看板のピン』

春風亭笑好…『ぜんざい公社』


「AERA」の取材が入った深夜寄席。
開場前のチケット販売では「切符の“もぎり方”が悪い!」と月夢さんにダメ出しされた里光さん。かなり凹んでました
入場時には可龍さんが「押さないで下さい!危ないから押さないで!!」
そこまで殺到しねぇーだろ!

一番手は誰かな?とワクワクしていると可龍さんでした
まずは深夜寄席のプログラム作成についてのマクラ。
芸協の場合は春風亭鯉枝さんが組んでいるそうですが、
「中には『500円でも高いんじゃないか?』という時がありますが、今夜がそうです」
イヤイヤ、今夜はそんなことありませんよ!
女子大生が作る“らくごマガジン”のネタで笑いを取った後は、『粗忽長屋』へ。
この噺、行き倒れになるのは“熊さん”という設定が多いのですが、可龍さんの場合は“八っつぁん”が行き倒れになっていました。
まっ、そんなことはどうでもいいんですけどね
熊さんが空き家を叩いて、八っつぁんが呼ぶ場面では、
「おめぇ、いつ引っ越したんだ!」
という私の好きなクスグリもあって場内大爆笑
まずは良い流れを作りました。

続いて里光さんは、関西と関東の芸人文化の違いを説明。
関西では先に入門した人を“兄(にい)さん”と呼ぶのに対し、関東では“兄(あに)さん”と呼び、たとえ真打ちの師匠でも“ごくろうさまです”というのがしきたりだそうです。
入門当初の里光さんは関西では女性の先輩芸人を“姉(ねえ)さん”と呼ぶので、関東ではそれに従って、
『あねさん、ごくろうさまです』
と言ったら、どやされたと・・・。
この世界でも言葉遣いは難しいようです。
ネタは私の大好きな『時うどん』で、弟分が前日のマネをしてうどん屋を気味悪がらせる様子がバカうけ(関西では“アホうけ”???・・・そんなアホな)でした。

月夢さんはいつものように“異文化コミュニケーション”のマクラ。
今回は奥様のお友達が世界各国から7人も集まり、花見や中華料理を食べに行った話。
月夢さんが“孤軍奮闘”する様子が笑いを誘い、そのまま江戸文化の象徴(?)とも言うべき『看板のピン』に入りました。
人の真似をして失敗するという点では、里光さんの噺と付いてしまっているのですが、とにかくマヌケな子分の言い方や仕草が大うけで、高座を下りる時の月夢さんの満面の笑み!
月夢さんのあんな笑顔は初めて見たような気がします

どういうわけか最後に回された笑好さん。
案の定、客席を“笑好状態”にして・・・。
あとのコメントは差し控えさせていただきます


深夜寄席がハネた瞬間から降り出した雨は、新宿駅に向かう途中で土砂降りになりました
せめて新宿駅に着くまでは“小康状態”であって欲しかったなぁ・・・
これじゃあ、駅まで“やらずの雨”ですよ