ごあいさつ…柳之助・遊馬・ひまわり
三遊亭遊馬…『くしゃみ講釈』
日向ひまわり…『赤穂義士外伝 徂徠豆腐』
《お仲入り》
春風亭柳之助…『芝浜』
最前列上手側の端っこの席…だと思っていたら、補助の椅子が3脚
最初のご挨拶でそのナゾが判明。
なんでも、全てのお客さんに演者の顔が見えるように、各列の配置を交互にしたそうです。
なかなかのグッドアイデアと思ったら、そのためにキャパ300席から13席足りなくなってしまったとか!
それに気付いたのが開場8分前で、そこをひまわり先生の機転で切り抜けたそうです
“ごあいさつ”は2人の『新真打』が来年になると、“ただの真打”になってしまうため、“ただの真打”の先輩である柳之助師匠から心構えを聞き出そうというもの。
ところが話は前座時代の修業の話や営業の話に飛んでしまい、やたらと愚痴をこぼす遊馬師匠
“愚兄賢妹”を楽しそうに見ている柳之助師匠が“総領の甚六”に見えました
トップは遊馬師匠。
ところが高座に上がっても、前座修業を要領良く立ち回っていたひまわり先生の話ばかりするものだから、しまいには業を煮やしたひまわり先生が高座に登場する始末
講談を聴きに行って眠ってしまい、いびきを注意されて追い出された男が見に行った講釈師は・・・
兄貴分(以下“兄”)「オマエ、誰を聴きに行ったんだい?」
男「日向ひまわりっていう、女流でうまい講釈師がいるんだよ。色白で可愛くて…」
兄「へぇ~、それでどうだった?」
男「ところがひまわりが、脇にオイシイ仕事があるとかで休演だったんだよ。で、代演で出て来たのが、ひまわりの兄弟子で元警察官の神田おまわり」
場内大爆笑!
まるで『やかん』を聴いているような見事な講釈に加え、迫力のある“くしゃみ”が聴けて、大満足の一席でした
「胡椒の粉を持て来てる方、いらっしゃらないですよね?」
颯爽と登場したひまわり先生
『徂徠豆腐』って“義士外伝”だったんですねぇ…。初めて知りました
豆腐を売りに来る上総屋七兵衛の売り声も、他で良く聞く変に「とーふぃーっ」と“ふぃ”に力を入れるものではなく自然そのもの
じっくりと聴いているうち、目に熱いものが込み上げて来ました
お仲入りの後は柳之助師匠の『芝浜』
実は昨年、1回も『芝浜』を聴いていないので本当に数十年ぶりに聴きました。
実に丁寧な高座でしたが、おかみさんが若い衆を湯屋に行かせる時、
「おそばの丼も持って行っておくれ。忙しくて取りに来れないだろうから」
と「ら抜き」言葉を使っていたのにはちょっと興醒め
しかし、年越しそばを食べる場面では『七色唐辛子』(なないろとんがらし)…“とうがらし”ではない…と言っていて好感が持てました。
【「七味」ではなく『七色』と言うのは宮田章司先生もこだわっていらっしゃいますよね】
約40分の高座に場内からは大きな拍手が送られ、アタシの後ろにいたオジサンは眼鏡を外して涙を拭いていました
三遊亭遊馬…『くしゃみ講釈』
日向ひまわり…『赤穂義士外伝 徂徠豆腐』
《お仲入り》
春風亭柳之助…『芝浜』
最前列上手側の端っこの席…だと思っていたら、補助の椅子が3脚
最初のご挨拶でそのナゾが判明。
なんでも、全てのお客さんに演者の顔が見えるように、各列の配置を交互にしたそうです。
なかなかのグッドアイデアと思ったら、そのためにキャパ300席から13席足りなくなってしまったとか!
それに気付いたのが開場8分前で、そこをひまわり先生の機転で切り抜けたそうです
“ごあいさつ”は2人の『新真打』が来年になると、“ただの真打”になってしまうため、“ただの真打”の先輩である柳之助師匠から心構えを聞き出そうというもの。
ところが話は前座時代の修業の話や営業の話に飛んでしまい、やたらと愚痴をこぼす遊馬師匠
“愚兄賢妹”を楽しそうに見ている柳之助師匠が“総領の甚六”に見えました
トップは遊馬師匠。
ところが高座に上がっても、前座修業を要領良く立ち回っていたひまわり先生の話ばかりするものだから、しまいには業を煮やしたひまわり先生が高座に登場する始末
講談を聴きに行って眠ってしまい、いびきを注意されて追い出された男が見に行った講釈師は・・・
兄貴分(以下“兄”)「オマエ、誰を聴きに行ったんだい?」
男「日向ひまわりっていう、女流でうまい講釈師がいるんだよ。色白で可愛くて…」
兄「へぇ~、それでどうだった?」
男「ところがひまわりが、脇にオイシイ仕事があるとかで休演だったんだよ。で、代演で出て来たのが、ひまわりの兄弟子で元警察官の神田おまわり」
場内大爆笑!
まるで『やかん』を聴いているような見事な講釈に加え、迫力のある“くしゃみ”が聴けて、大満足の一席でした
「胡椒の粉を持て来てる方、いらっしゃらないですよね?」
颯爽と登場したひまわり先生
『徂徠豆腐』って“義士外伝”だったんですねぇ…。初めて知りました
豆腐を売りに来る上総屋七兵衛の売り声も、他で良く聞く変に「とーふぃーっ」と“ふぃ”に力を入れるものではなく自然そのもの
じっくりと聴いているうち、目に熱いものが込み上げて来ました
お仲入りの後は柳之助師匠の『芝浜』
実は昨年、1回も『芝浜』を聴いていないので本当に数十年ぶりに聴きました。
実に丁寧な高座でしたが、おかみさんが若い衆を湯屋に行かせる時、
「おそばの丼も持って行っておくれ。忙しくて取りに来れないだろうから」
と「ら抜き」言葉を使っていたのにはちょっと興醒め
しかし、年越しそばを食べる場面では『七色唐辛子』(なないろとんがらし)…“とうがらし”ではない…と言っていて好感が持てました。
【「七味」ではなく『七色』と言うのは宮田章司先生もこだわっていらっしゃいますよね】
約40分の高座に場内からは大きな拍手が送られ、アタシの後ろにいたオジサンは眼鏡を外して涙を拭いていました