江戸の華-話芸と音曲-
日向ひまわり(落語芸術協会)[講談]…『赤穂義士銘々伝 堀部安兵衛 道場破り』
柳家小菊((落語協会)[俗曲]…「梅は咲いたか(四)・長崎ぶらぶら節・都々逸・相撲甚句・さのさ・他」
三遊亭歌る多(落語協会)[落語]…『代り目(酔っ払い)』
《お仲入り》
竹本駒之助(人間国宝・義太夫協会)・鶴澤津賀寿(義太夫協会)…『新版歌祭文 野崎村の段』
「東京かわら版」でこの会を知り、“面白そうな会だなぁ”と感じたのが11月に入ってから。申し込み締切は10月31日!
おのれの注意力不足から諦めていた当日。しかも開場の1時間前に、ある方からのお取り計らいによりナント!鑑賞することができました
会場は法政大学外濠校舎6階にある「薩埵(さった)ホール」で収容人員は870名!
ちなみに薩埵とは、法政大学の設立者薩埵正邦先生から名付けられたようです。
とにかくデカイ!椅子はA~P(16段)まで各段42席に+αという所でしょうか。
収納式の机が付いており、どこかの演芸場のように“ドタン”“バタン”という音は決して出ません
定刻通り開演。
まずは「法政大学常務理事」徳安彰氏と「九段商店街振興組合」の組合長さんの挨拶。
あっ、この会は
主催:法政大学
後援:新宿区・新宿区教育委員会・千代田区・千代田区教育委員会
協力:神楽坂商店街振興会・神楽坂通り商店会・神楽坂まちづくりの会・九段商店街振興組合・飯田橋商店街振興組合
と、文字通り“地域密着”となっており、そのため会のタイトルにも「地域の方々との」とカッコ書きにしているそうです。
まずはひまわり先生から
700人近い観衆にも臆することなく、いつもの寄席でのマクラやクスグリなども交えて「義士伝」から堀部安兵衛の一席。
さすがに自ら応募して鑑賞しようというだけあって、観衆はひまわり先生の一言一句を聞き漏らすまいと、皆さん真剣に聴き入っていました!
初見の小菊先生。
こちらもおそらく普段の寄席と同じような構成なのでしょう。
やぐら太鼓の音を三味線で表現する芸は見事でした!
歌る多師匠も初見。
「この世界に入って27年。2歳から…」
って、どこかで聞いたような・・・
立派なホールを見渡して、
「定席4軒を合わせてもここより少ない。いっそのこと、4軒をココに集めてしまえばこちらも手間が省ける」
という言葉に大笑いしてしまいました
入門してすぐ、師匠から「酒を飲める体をこしらえろ」と厳命されたそうで、ご贔屓さんなどに誘われて酒も飲めないようではダメ…ということなのでしょう。
確かに酒を飲めるのと飲めないのでは、付き合い方も変わって来ますよね!・・・とは呑兵衛の戯言デス
マクラは在り来たりの内容だったのですが、いきなり酔っ払いの亭主が家に帰って来たところから本題が始まりました。
「ありゃ、『酔っ払い』だよ。マイッタなぁ」
と思ったのは最初だけ。
『酔っ払い』を聴いて涙が出るほど笑ったのは初めてです
特におかみさんがステキ!
つまみを巡っての亭主とのテンポの良いやり取りや、おでんを買いに行く段になって化粧を始めるおかみさんに文句を言う、その文句が女性ならではの視点で大笑いさせていただきました
お仲入りを挟んで、人間国宝竹本駒之助師匠の登場。
鶴澤津賀寿さんの三味線に「お染久松」の物語。
この「お染久松」はやなぎ南玉先生の『相生の独楽』でも有名ですね
ただやはり聴き慣れていない義太夫なので、人間国宝の駒之助師匠には失礼ながら、落語の「寝床」状態に陥ったのは確か
ところが終盤になって三味線の人がもう一人増えて、最後は題名の通り『野崎』の演奏。
この『野崎』という曲、私が小学生時分に「お楽しみ会」や「こども会」で落語をやる時に出囃子としてかけていたくらい大好きなんです
思わぬ『野崎』の演奏に、眠気も吹っ飛んで聴き入ってしまいました。
もう全身“鳥肌”状態ですよ!
ひょんなことから参加できた会で、大きな贈り物をいただいた気分です
日向ひまわり(落語芸術協会)[講談]…『赤穂義士銘々伝 堀部安兵衛 道場破り』
柳家小菊((落語協会)[俗曲]…「梅は咲いたか(四)・長崎ぶらぶら節・都々逸・相撲甚句・さのさ・他」
三遊亭歌る多(落語協会)[落語]…『代り目(酔っ払い)』
《お仲入り》
竹本駒之助(人間国宝・義太夫協会)・鶴澤津賀寿(義太夫協会)…『新版歌祭文 野崎村の段』
「東京かわら版」でこの会を知り、“面白そうな会だなぁ”と感じたのが11月に入ってから。申し込み締切は10月31日!
おのれの注意力不足から諦めていた当日。しかも開場の1時間前に、ある方からのお取り計らいによりナント!鑑賞することができました
会場は法政大学外濠校舎6階にある「薩埵(さった)ホール」で収容人員は870名!
ちなみに薩埵とは、法政大学の設立者薩埵正邦先生から名付けられたようです。
とにかくデカイ!椅子はA~P(16段)まで各段42席に+αという所でしょうか。
収納式の机が付いており、どこかの演芸場のように“ドタン”“バタン”という音は決して出ません
定刻通り開演。
まずは「法政大学常務理事」徳安彰氏と「九段商店街振興組合」の組合長さんの挨拶。
あっ、この会は
主催:法政大学
後援:新宿区・新宿区教育委員会・千代田区・千代田区教育委員会
協力:神楽坂商店街振興会・神楽坂通り商店会・神楽坂まちづくりの会・九段商店街振興組合・飯田橋商店街振興組合
と、文字通り“地域密着”となっており、そのため会のタイトルにも「地域の方々との」とカッコ書きにしているそうです。
まずはひまわり先生から
700人近い観衆にも臆することなく、いつもの寄席でのマクラやクスグリなども交えて「義士伝」から堀部安兵衛の一席。
さすがに自ら応募して鑑賞しようというだけあって、観衆はひまわり先生の一言一句を聞き漏らすまいと、皆さん真剣に聴き入っていました!
初見の小菊先生。
こちらもおそらく普段の寄席と同じような構成なのでしょう。
やぐら太鼓の音を三味線で表現する芸は見事でした!
歌る多師匠も初見。
「この世界に入って27年。2歳から…」
って、どこかで聞いたような・・・
立派なホールを見渡して、
「定席4軒を合わせてもここより少ない。いっそのこと、4軒をココに集めてしまえばこちらも手間が省ける」
という言葉に大笑いしてしまいました
入門してすぐ、師匠から「酒を飲める体をこしらえろ」と厳命されたそうで、ご贔屓さんなどに誘われて酒も飲めないようではダメ…ということなのでしょう。
確かに酒を飲めるのと飲めないのでは、付き合い方も変わって来ますよね!・・・とは呑兵衛の戯言デス
マクラは在り来たりの内容だったのですが、いきなり酔っ払いの亭主が家に帰って来たところから本題が始まりました。
「ありゃ、『酔っ払い』だよ。マイッタなぁ」
と思ったのは最初だけ。
『酔っ払い』を聴いて涙が出るほど笑ったのは初めてです
特におかみさんがステキ!
つまみを巡っての亭主とのテンポの良いやり取りや、おでんを買いに行く段になって化粧を始めるおかみさんに文句を言う、その文句が女性ならではの視点で大笑いさせていただきました
お仲入りを挟んで、人間国宝竹本駒之助師匠の登場。
鶴澤津賀寿さんの三味線に「お染久松」の物語。
この「お染久松」はやなぎ南玉先生の『相生の独楽』でも有名ですね
ただやはり聴き慣れていない義太夫なので、人間国宝の駒之助師匠には失礼ながら、落語の「寝床」状態に陥ったのは確か
ところが終盤になって三味線の人がもう一人増えて、最後は題名の通り『野崎』の演奏。
この『野崎』という曲、私が小学生時分に「お楽しみ会」や「こども会」で落語をやる時に出囃子としてかけていたくらい大好きなんです
思わぬ『野崎』の演奏に、眠気も吹っ飛んで聴き入ってしまいました。
もう全身“鳥肌”状態ですよ!
ひょんなことから参加できた会で、大きな贈り物をいただいた気分です