演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

08/11/18 講談まつり・秋 (国立演芸場)

2008-11-18 | 講談協会
への案内人・・・宝井琴星

「スポーツの
田辺一凜…『近鉄バファローズ やられた21球』

「食欲の
宝井梅星…『小松菜の由来』

「収穫の
一龍斎貞山…『百万両 宝の入り船』

《お仲入り》

の季語」・・・進行:神田織音
出演:宝井琴桜・田辺南北・神田すみれ・神田香織・田辺鶴瑛・一龍斎春水・竹林舎青玉・田辺一邑・田辺星之助・田辺凌鶴・一龍斎貞橘・田辺駿之介・神田あおい・一龍斎貞寿

「読書の
桃川鶴女…『情けの仮名書き』

「芸術の
一龍斎貞心…『出世浄瑠璃』


年に2回行われる講談協会主催の『講談まつり 』に行って来ました。
今日は地下鉄ではなく都バスの「三宅坂」から。
国立劇場の横から演芸場の楽屋口前を通って演芸場に行くのですが、楽屋口前では貞鏡さん・琴柑さん・すずさん・山緑さん・銀冶さんといった前座さんの面々が・・・。
演芸場1階のロビーで待つこと約1時間。5時半の開場時には貞鏡・貞弥・すず・銀冶さんが客を迎え入れてくれました。

開演前に琴星先生が登場して今日の内容説明がありました。

“トップバッター”は一凜さん。
一凜さんが手掛ける『近鉄講談』のうち、「10・19 川崎球場」に続く第2弾。
89年の日本シリーズ、『近鉄vs広島』のドキュメンタリーです。
当時、近鉄の本拠地は日生球場と藤井寺球場。ところが収容人員の問題で日生球場が、またナイター設備がなかった藤井寺球場もプレーオフ、日本シリーズで使えないことが発覚。それを協議する球団社長と営業担当。
さらに日本シリーズの第7戦、『江夏の21球』として日本プロ野球史に語り継がれている名勝負を読み上げました。
うーん、近鉄ファンとしては悔しくも懐かしい場面を思い浮かべながら聴いていましたが、選手の名前を間違えたり、第7戦の様子がちょっとあっさりしすぎていたかな?
江夏豊が石渡茂と対戦した場面は、もうちょっとタメて盛り上げたらいいんじゃないかと感じました。
ちなみにこの1989年11月4日の第7戦当日。私は高校の2年先輩の芝居を見に、江古田にある日芸(日本大学芸術学部)まで行ってました。
本当は日本シリーズを見たいために断りたかったのですが、高校の文化部は前後1年の先輩後輩はさほどではないものの、2年違うと“神様と虫けら”同然
“神様”に逆らうこともできず、無理やりチケットを買わされ、無理やりに見せられた芝居の余韻に浸る間もなく、江古田駅近くの電気屋に映し出されていた「代走・藤瀬史郎の三塁タッチアウト」を呆然と見ていたことを思い出しました

梅星さん
江戸川区小松川に鷹狩りに来ていた吉宗のお話

貞山先輩
紀伊国屋文左衛門の“みかん船”のお話

お仲入りを挟んで、今回「高座の機会を与えられなかった講談師」が勢揃い。
織音さんが進行役で、の季語を入れた俳句の紹介。
自作の人もいれば、他から拝借した方もいて、それぞれが思い思いに句を披露しました。

桃女先生
米沢藩・黒井家に伝わる、心温まる母子の物語

貞心先生
つい先日、義太夫を聴いたばかりなので、とても興味ある内容。
貞心先生の浄瑠璃の語りも良かったのですが、義太夫三味線「太棹」の音(口三味線?)には思わず拍手を送ったほどです

最後は出演者総登場で、琴桜先生の挨拶と三本締め!
イヨーッ!ヨッ!もう一丁!
手拭い撒きもあり、私は貞山先輩の手拭いをゲトしました