驚きました。
宅配でお骨を送ることを、送骨と呼ぶそうです。
今日、TV(朝ズバ)でやっていたのですが、今都会では、ここまでお骨事情が逼迫しているということです。
確かに身寄りのない方、旅先で身元不明の人などは、地方の特定の寺が、
宅配で受け入れていたことは知っていました。
それは、行政からお願いされた特定の受け入れの寺のことでした。
でも、今朝紹介されたのは、埼玉県の合祀供養塔があるだけの普通の寺院です。
何年前から、どのようなイキサツで、と言うのは放送されませんでしたが、
ふつうの寺でも、このような受け入れをしているようです。
ちなみに、ある自治体の倉庫は引取りのないお骨で山積みになっているとか。
都内にある「終の棲家・・・なんとか」というNPOは
地方にお骨を送る専門の団体です。。
ここに入会した人が
「自分たち夫婦は娘しかいない。墓をつくっても
誰も管理できない。後の人に迷惑をかけたくない」
と、コメントしていました。
確かにその通り。
夫婦もどちらかがなくなれば、お一人様。
その時にお骨をどうするか?
お墓を作っても無縁墓になるのは明白。
まして、自分がなくなった時に、誰がお骨を、どこにどうするか?ということです。
は~ため息が出ますナ
これを機に、送骨が増えるのは間違いありません。
大切なのは、どこで どう受け入れるかということです。
地方寺院、またはその人の出身地の寺院、その寺で供養して納骨する。
受け入れシステムがしっかりしていないと、行き場のないお骨が、供養もされず、あふれることにもなりかねません。
私は、実は、魂のUターンが望ましいと以前から考えていました。
動物には帰巣本能があります。鮭が間違いなく生まれた川に戻ってくるのは、このためです。
人間もしかり。
戦後、都会への極端な人口の流入がありましたが、
亡くなったら帰ってくればいいのです。
それでなくても、歳をとると、故郷が懐かしく恋しくなるもの。
特にお一人様は、生きている時に、「死んだら田舎のお墓へ入りたい」と
信託しておくべきだと思います。
故郷の父母や先祖のもとで、いだかれて眠るなんて、なんと安らかでしょう。
供養もしないで、倉庫に山積みでは、亡くなった人も無念です。
決して布施目的でなく、寺院もそんな仕組みを考えたほうが良いかもしれません。
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