GWスタートの5月1日、賀茂神社(上賀茂神社)の5日の賀茂競馬(くらべうま)に先立ち足汰式(あしそろえしき)に行って来た。1時からの予定だが、観覧席のチケットが11時半から有料で配布されると聞いて早々に行って来たが、結果余裕で入場出来た。
賀茂競馬当日(5日)はもっと賑わうのだろうが今日は予選のようなもの。
それでも数々の神事が行われる。馬にも清めの神事が多い。主に穢れを除くお祓いの儀が続き、2時近くになって素駆(すがけ)と称す各馬1頭ずつ全力で走る。その速さと美しさで当日の組み合わせが決まる。ただ、枠1番のシード馬のように選ばれた一頭はあらかじめ1番と決まっているらしい。騎手は「乗尻(のりじり)」と呼ばれ代々加茂氏の子孫で受け継がれているらしい。彼らはGWの楽しみも封じられて1000年の歴史を今日に伝えている。
組み合わせが決まったら、その2頭で競う。面白いのは、競馬(けいば)のようにゲートインがないので相撲のように呼吸を合わせて走り始める。例えば最初2馬身の差ならゴール地点で2馬身ならば引き分けだ。それぞれポイントでは「馬出の桜」~「むち打ちの桜」~「勝負の楓」と風流な名前がついている。もちろん勝負の楓で勝ち負けが決まるけれど馬はそこで止まるはずはなくそのまま遥か奥まで疾走する。
あくまでも本番は5日の「競馬の儀」だが迫力は十分に伝わった。