デジタル通貨や電子マネーの口座から残高が抜かれる事件が増加している。すぐに、だからああいうものは怖い、だから使わない現金が一番安全だと言う。
確かに、日本における銀行強盗の発生件数は2001年がピークで、その後減少が続いているという。警察庁の統計によると、ピークの2001年には既遂・未遂合わせて237件の銀行強盗が発生していたが、2012年以降の発生数は年間30件台と低いレベルに留まっているという。さらにひったくりのような現金強奪事件も以前ほどあまり聞かない。
従って、現金主義に逆戻りするのかと言うとそうはならない。銀行にも財布にも多くの現金はないことを知った犯罪者は、強盗・強奪が割に合わないことを知ったからだ。
日本の電子マネーなどの規格統一が遅れている事や、絶対的シェアを持つ企業が出てこないなど定着が遅れている原因だ。レジの前で、実に多くの電子マネーのロゴマークを前にしてスイカがない時にはがっかりする。すべての電子マネーを互換性のあるものにしてほしいものだ。危険分散(財布を小分けにする)できるようになれば被害も分散されるのではないか。
小生は、スイカなどプリペイドマネーを中心にやっている。無限に現金を抜かれることの出来ないようにしたい。