㊼ 習字と書道
習字は字を習うことで、お手本に従って正しい筆順によって文字を学ぶことである。個性と言うよりも美しい文字を書く練習であり、小学生から始めることが多い。大人でも手紙の宛先などを書く筆耕や賞状などに書く清書を学ぶことを言う。従って、毛筆だけではなく硬筆やボールペンもある。
一方、書道は自らの個性を発揮し草書などの崩し文字を駆使して書くことを学ぶ。中国の古典や漢詩などをお手本にする。毛筆が主流で先生の個性をまねて、さらに自らの書風を目指す。
ゴルフを「ゴルフ道」と言うように自らのプレースタイルを目指すことを○○道と言う。茶道、華道のように「道」を付けることで高尚な意味を持つとともに哲学的な修行の意味を持つ。求道者となって行くのである。遂には、上手なのか下手なのかさえ超越し独特のスタイルを確立する。
なお、書道の場合、その値打ちは習字を極めて書道の達人に到達する「名人」と、高名な僧や有名人が書く「書」も書道となる。有名人とは、政治家を含む芸術系の達人の事で、歴史的な偉人も入る。
筆者のように上手い字を書いていても、上記有名人に当たらないので、「達人」とはならない。現在4段だが、