夜の店の閉店時間、私とママさんと女の子。
そんな時にママさんが 「ドアの調子が悪いの、チョッと見て。」と、ボトルキープの棚を指さした。
見るとネジが抜け、元の穴が大きくなり、同じ位置にネジで止めることが出来なくなっていた。
幸い蝶番の方はゆがみも無く使えそうです。
わたしは何とかなりそうなので 「明日の昼過ぎなら直してあげる」と。
翌日、私は近所の金物屋で頭の平らなネジで少し長いのを買い、必要な道具を持って店に行った。
問題の穴にボンドを少し流し込み、そこに割りばし程度の木を叩き込み、出ている部分をカッターで切り取り平らにし、新しいネジで蝶番を固定した。。。終了です
こんな事が2つの店でありました。(建具屋ではありません)
修理が終わって、、、
Aのママさんは
「ご飯を食べに行こう。お礼にごちそうするから・・・」と言って、昼にしては高級な刺身と天ぷらの店に行き、支払いもした。たぶん6千円余りだったと。
Bのママさんは
「材料代はいくらかかった」と尋ね、「いいよ数百円だから」と言うと
「じゃあ、これで」と言って1000円札を出した。 「ほんまええわ、2~300円だから」と言って断ったが、出したお金は引っ込めなかった。
そして「ラーメンでも食べに行く?」と話題を変えた。
私は1000円を受け取り 「ああ、行こう」とラーメン屋に・・・。そして支払いは私がした。千数百円です。
省略したが、それぞれお礼の言葉とか、少ないけどとか・・・色々と丁寧な言葉は有った。
この2人の対応はどちらの方が勝っているのか?
答えから言うとBの方が良い
現実的な事だけで言うと、私の出費はどちらも数百円で、食べたものはAが3000円でBが600円程度なのでAの方が得をしたのですが、、Bが言い。
何故か
それは、、、そもそもこんなお金にならない雑用を引き受ける人の感覚を考えれば解ります。
「こうして、あ~すれば良いよ」とやり方を教えるか・・・
「知ってる建具屋に言っておこうか?」と言うか・・・
「やってもらった内装屋ん言えば」と言うか・・・
たいていはそんな感じです。
それを頼まれもしていないのに、、、「明日、直してあげる」と雑用をめんどくさいと思わない人の感覚です。
Aの場合だと、、、別れ際に、私が「ごちそうさん、ありがとう」と言うのです。人の為に好意でしたのに、何故か最後は私がお礼を言う周りになる・・・。
Bの場合だと、、、最初から最後まで私が優位な立場で、相手は感謝の言葉を言うだけです。好意でした行動を受け止めてもらった満足感があります。もちろん最後はママさんの「ありがとうございました」です。
Aのママさんドアを直してもらったお礼に、相手の善意を超える6000円使ってチャラにしている感じが有り、こちらの好意をお金で始末したとも受け取れます。(そんな気持ちは無いにしても)
昼飯に6000円も使って相手によく思われないのは客商売の人として良いとは言えないでしょう。
自分が頼みごとをした時の必要な経費は額の大小にかかわらず、一番に支払う姿勢は必要です。そのお金を受け取るかどうかは相手の裁量で、頼んだ人が勝手に判断する事じゃない。
そこに一切触れなかったAママさんは失敗だと思います。
目の前に居てる客(男)との駆け引きが勝負所と思ってる人も多い。
それが全てなら、勝負は100%女の勝ちですが・・・・
現実には、知らぬ間に他店の女と戦わされているのです。その事を忘れてはいけない。
いくら親しくなっても男女の関係じゃない、あくまでも客とママさんです。
前に居てるママさんや女の子にカッコウを付けるなら
「ああ、知り合いの建具屋に言っとく」と言い、支払いをしておけば良いんです。
人は男女に関わらず、色々なタイプの人が居てます。
客商売は他の人より相手の感性を知る事を求められます。 収入に直結しますからね