安倍元総理を銃撃して殺してしまった山上容疑者の行動について、色々と情報が出てきています。
それら全てを知っている訳ではないが、新しい情報を聞くたびに、段々と山上容疑者の奥深い計画が見えてきたようで、これだけの知恵のある殺人犯は珍しいと感じています。
基本的に殺人犯はさっさと殺処分すれば良いと思っていて、殺人犯の言い分などは聞く必要も無いと思っている。
しかし、この山上容疑者に限って言えば、もう少し本人の本心と言うか計画を知りたい気持ちになっています。
個人的な感覚ですが、殺人犯でここまで知恵のある犯人と思った人間はいません。
知恵が無いから、そういう事をやってしまうのが全てと言っても良い。
殺人犯に知恵を感じたのは、遠い昔に学生運動から始まり、活動に行き詰って殺人犯となった連中以来です。
もしかすると、、、この安倍元総理を銃撃した事件に関しての出来事の全てが、山上容疑者の想像していた範囲内の出来事なのではないかと思ったりします。
母親が旧統一教会に多額の献金をした事で不幸が始まったのなら、母親を恨んでもおかしくありません。
ところが母親を恨んで殺したとしても、恨みの一部分しか解消されない事は理解していたのです。
恨みの相手である旧統一教会の指導者たちを全員殺すことは難しく、一部の幹部を殺しても、ライバルである他の幹部が喜ぶだけという事も理解していた。
直接自分が旧統一教会を攻撃しても、さほど相手は傷つかない事に気が付いた。
旧統一教会にとり何が一番厳しい攻撃になるかを考える日々が続いたのだろう。
そして、色々と調べるうちに安倍元総理の存在に気が付いた。
もし、安倍元総理が旧統一教会の被害者になれば、警察もマスコミも政治家も全てが旧統一教会の敵となり、攻撃を開始するだろう。
では、「安倍元総理が旧統一教会の被害者になるには⁇」どういう場合かと言う課題が見えてくる。
名も無き人間の攻撃力はたかが知れていてる。派手な行動をとっても、注目は一刻で直ぐに忘れ去られてしまい、憎い相手は必ず復活する。
相手に致命的な打撃を与えるには、どうしても警察の介入が必要だし、その為にも旧統一教会から権力者である政治家を排除しなければならない。
何処まで考えても「安倍元総理の殺害」以上に効果のある方法は思い浮かばない。
そこに行きついてしまったら、後は安倍元総理を殺害する理由を見つければ良いだけになってしまった。
その点は簡単で、票を獲得できる可能性のある団体にかかわりを持たない政治家など存在しない。
残念な事に安倍元総理も旧統一教会と関りが有ったので、山上容疑者にとり好都合だった。
安倍元総理と言う大型爆弾を使って旧統一教会を攻撃です。
それを決心してからは、いかに有効に爆発させて旧統一教会に大打撃を与えるかしか考えなかった。
これはほぼ「自爆テロ」と同じで、自分の人生を捨てた者だけが可能な手段です。
山上容疑者が逮捕されて最初に外に漏れた情報として
「安倍元総理の政治的な信条に不満はない」と。
つまり政治的な思想が動機とされてしまっては、山上容疑者にとりこの犯行が何の意味も持たなくなるので一番に言いたかったのでしょう。
また、犯行を犯して逮捕される事は分かっていて、事前にSNS上に自分の意見を書き込み、それをマスコミなどに注目させるために、手紙と言うアナログな方法を使って、犯行後に多くの人が知る様に仕組んだ。
山上容疑者が一番恐れていたのは、狂った人間が有名人を狙った事件だと思われる事です。
それだと加害者である自分と被害者だけの問題になってしまうので、一番知恵を絞り考えた点は、旧統一教会無くしてこの事件は起こらないと社会に理解してもらう事です。
今のところは山上容疑者のプラン通りに事は進んでいます。
いや、山上容疑者が期待していたより効果は大きいかも知れません。
予想外の国会議員まで旧統一教会と関りが有る事が表ざたになり、次々と距離をとろうとしています。
国葬まで行われるようになり、この事件は山上容疑者を殺人犯で裁くだけでは済まなくなった。
これから長い拘束生活が続くのですが、外から入る情報を聞き、自分の計画は大成功だったとひそかに感じる事になるだろうか、、、。
皮肉な事に山上容疑者の攻撃プランが成功しないと言う事は、旧統一教会は今までと同じように被害者を生み続ける事になります。
ただ残念な事にこの事件も国葬が終われば風化する可能性は大きい。
無差別大量殺人を犯したオウム真理教にしても残り続けている。
今回の事件は旧統一教会が直接犯罪に関わった訳ではなく、一時的に活動はやりにくくなっても、必ず元に戻ります。
宗教に対する法整備で、納税やお金の表面化を義務付けなければ、次々と営利目的の宗教法人は発生するでしょう。
私が書いている事は山上容疑者を理解しているように判断して不快に思う人も居るでしょう。
ですから、こういう事を言ったり書いたりする時は最初に「この殺人は絶対に許せないのですが、それとは別に・・・」と断りを入れたりします。しかし話を聞いているうちに忘れたりするので、私は最後に書きます。
山上のやった事はいかなる理由が有ろうとも、絶対に許せないし、手段が間違っている
そして山上徹也が持っている知恵は偏っていて、大きく抜けている部分がある。