以前にも少しふれたような気がしますが、、、、。
知人の二人の女性、両人ともに母親の介護をしています。
介護と言っても、大体の事は自分で出来る老人なので食事の用意と掃除が主な介護です。
まだ、おむつの交換とか直接食事を与える所までは行っていません。
先日、その一方の母親の姉が亡くなり、通夜・葬式と行く事になったのです。
通夜は母親を連れて二人で出席したそうです。 その時に喪主となる息子(いとこ)さんから「明日の葬式も二人でお願いします」と言われ「はい」と返事をしたんです。
ところが、家に帰ってから母親が「明日は行かない」と言い出した。
こんな事はよくある事なのですが、娘としては受け入れられないんです。
「行くと返事したのに・・」
「あんた(母親)の姉さんだろ」
「お膳の用意をしてるのに・・・」
娘は相手に迷惑がかかる事が嫌なんです。
結局、母親は葬式に行かなかった。
娘は相手の人に謝罪と言い訳です。 「体調が・・・・」 老人の場合の決まり文句ですね。
すると、相手の返答は 「それは仕方ない。49日には元気になって来れるようになれば良いのにね」
こんな感じになります。
当然、娘も「そう頑張ってみます」
葬式や初七日を終えて母親の所により、49日は出席すると言ったから
母親は 「行けへん」の一点張り。
娘は49日でも母親が出席しない時にわびるやり取りが嫌なので、どうしても行って欲しいみたいです。
確かに母にとれ実の姉が亡くなった訳ですから、付き添いの娘も居てるし体力的に出席できない事は無い。
この件に関して娘から色々と愚痴を聞かされて、自分の経験から思った事が・・・
87才か88才になる母親が、通夜には行ったが葬式に行かず。49日も行かないと言ってる事に対しての判断の基準が、一般常識と娘の常識になっている点です。 ここに当人である母親の気持ちが入っていない。母親の状態を「ボケ」の手前位と判断している娘は母親の気持ちを知ろうとしていないんです。
人生を長くやっている人の考え方はドキッとするくらい異次元の場合があるんです
そこをなんとか聞き出して理解しなければ、こちらの考えを受け入れてはもらえない。
娘の話だけで想像できるのは、、、、
まず、お金の問題です。
生活を娘に頼っている母親とすれば、余分な香典を娘に出させるのは忍びないんです。
だから手ぶらで行けるお通夜には行った。葬式・初七日・49日は二人で行けば二人分の食事が用意されるので、それなりに増額が必要な事はボケかかっていても判断できるんです。
もう一つの可能性は、、、つい最近まで自転車に乗って亡くなった姉の所に行っていた、仲の良い姉妹なので、本当に辛いのかも知れません。 仲が良いから葬式に行く、それを超えているのかも知れないんです。 私には実感として理解できない感覚なのですが、高齢者には特殊な感覚が有るみたいです(自分の体験から)。
私の父親は90才代になった頃には「葬式に連れて行ってくれ」と頼まれたと、その娘に話をすると。
「私はそれを望んでいるの、そしたらすべて面倒を見て喜んで一緒に行く。」と、、、
この娘の間違いは・・・
長年にわたり金銭面も面倒を見ている事がどう言う事なのか理解していない点です。
当人には私が全ての面倒を見ているから、私の指示に従ってと言う傲慢な気持ちは無くても、金銭的に援助を受けている親の方にしたら、心の何処かに負い目があるんです。
姉と仲が非常に良いので葬式などを自分の事ととらえているので、娘にこれ以上の負担をかけたくないと。。。
老人にはそんな感覚もあるんです。
そこをケアしなければ、例えお金をいくら使っていても親の面倒を見ているとは言えない。
これは精神的・金銭的負担の大きい介護をしている人に対して厳しい話なのですが
「親の意見を聞く」、、、これを忘れてはいけない。
何も話を聞いたからと言ってその通りにする必要はないのです。
とにかく聞く事を省略してはいけない
私はもう一言付け加えました。
母親と葬式に行きたいのなら、一人で行くのは知らない人ばかりで辛いので一緒に行って欲しいと頼みなさい。
貴女が付いて行って貰う事をお願いする方になるんです。
すると、、、、、
「えぇぇぇ~ 私が頼むの・・・。」 「まぁそれしかないのなら体調を整えてから頼む方向で・・・」
かなり不満そうです。
父親と息子の関係と、、、母親と娘の関係は別物なのでしょうか
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