天国言葉と掃除・・・長女からの電話

昨日、長女の部屋を整理していました。長女は現在、大阪市内で一人住まいしています。拒食症は半分、回復していて彼氏も出来、食べ物もヘルシーなものは食べられるようになったのです・・整理していると中学や高校時代のプリクラや携帯につけていたマスコット・・そして洋服を買ったときのショ袋・・そういえば拒食のピークの頃・・『お父さん・・お部屋を模様替えしたい・・ニトリに欲しいベッドがあるねん・・それに神戸にも行きたい！』小学校の頃、北海道から神戸へ異動になった私のため家族で神戸市内のマンションへ引っ越しました。当時、よく長女と次女を連れて三宮・元町・神戸ハーバーランドに行っては洋服や当時人気の【エンジェルブルー】の文房具等を買ってアイスクリームを食べたり・・思い出のある場所がたくさんあったのです。長女に誘われ神戸に行き、拒食症でもなぜか・・韓国料理ならサムデダンやスンドゥブならイケルと言うので二人で韓国料理屋に行き帰りに国道沿いのニトリへ立ち寄りました。長女は嬉しそうに見て回り『あのな・・ベッドにカーテンとタンス・・ベッドカバーも・・』私は楽しそうな長女を見たのは本当に久しぶりで『わかった・・部屋の模様替えしような♪』そして模様替えもしましたが結局、長女は家を出てしまいました。長女の居ない模様替えした部屋の椅子に腰かけながら、ひとつひとつを丁寧に見渡すと、ふと涙が出てきたのです。本当は出ていきたくなかったはず・・この家で自分の居場所・・・心の居場所を求めていたんや。でも・・長女は居場所が無いと思ったんや・・私は心の中で、ひたすら謝っていました。そして部屋から出て暫くすると長女から電話が・・『あ！お父さん？？ウチ・・あんな、知り合いの関係で淡路島に安く宿泊できるとこ、あんねん。行かへん？うちの車で・・家にばっかりいたらアカン！たまには気晴らしせんと・・お金は全部、ウチが出すから・・露天風呂が部屋に・・』長女が私を温泉に？？嬉しかった・・『ありがと・・昼は明石でお父さんが奢る！！A香、アナゴ食べたいって言うてたやろ？』こんな会話をして電話を切りましたが、落ち着いて考えると、まだ宿泊できるほど身体は戻っていません。(俺じゃなく妻・・)そう思ったのです。私は長女の気持ちを大変、嬉しく思いました。こんな父親に一緒に温泉行こうって言ってくれたのです。もう、それだけで十分幸せです。たまたま長女の部屋を整理し長女のことを思い出していた後に長女からの電話が正直、驚きました。部屋を掃除したり天国言葉を意識してると少しづつですが心も穏やかになって、この日のような幸せを感じる出来事もあるんだと・・本当の幸せとは何なのかを少しづつ実感し始めたような気がします。