3月初日の今日は晴れ時々曇り。今朝は上空に雲が広がっているものの、西の空は雲が切れて暗い空が顔を出していた。今朝の気温は3℃で風は無く、昨日の春本番の陽気の余韻で冷え込みが緩んだように感じられる。東の空に広がる雲は朝焼けで赤く染まっているのが見えた。出勤のために外に出ると、空気が涼しくて心地よく感じられる。
駅に着いてホームに昇ると、東の空の雲が鮮やかな赤色に染まっているのが見えた。駅のホーム下をくぐる甲州街道を行き交う車も少なく、どこか映画のセットを思わせる風景である。やがて電車がホームに滑り込んでくると、電車に乗って新宿駅に向かう。今日の電車の車内は比較的空いていた。通勤客よりも行楽客の姿の方が目立ったように思われる。新宿駅に着くと、改札を抜けて地下道に入った。
いつものコンビニで朝食を買うと、今日は職場に向かう経路を変えて、都庁通りを北に向かった。都庁第一庁舎と第二庁舎の間にあるふれあい広場の植え込みに植わっている梅は昨日の春本番の陽気で一気に花が満開になった。「空の台座」と題されたパブリックアートの両側にある梅の木はピンク色に染まっている。
向かって右側の木は枝が朝日に向かって伸びているように見える。
枝にはみっしりと大輪の梅の花がついている。
向かって左側の木は右側の木に比べると、一見して花が少ないように見える。
しかし、近くに寄ってみると、枝にはみっしりと花が付いている。ほのかに鼻腔に梅の花の香りが漂ってきた。
木を見上げると、メジロが枝に止まっているのが見えた。風も無いのに、木の上部の枝が時折揺れているのは、鳥が花の蜜を吸っているからだろうか。
サクラの蕾はまだ固いままである。あと2週間もすれば、サクラの花も咲くだろう。
ふれあい広場の前の新宿駅周辺循環型バス「都庁本庁舎」停留所の脇にはバラ科のプリンセスミヤビとカンヒザクラが植えられている。
プリンセスミヤビもまだ花を咲かせてはいないが、だいぶ蕾が膨らんできた。まもなく開花が期待される。
その隣のカンヒザクラは、今にも零れ落ちそうなほどに大きく膨らんだ赤い蕾が枝にたわわについていた。
再び通りを北に向かって歩き始めた。職場に着くと窓から外を眺める。東京の市街地の上空には雲が広がっていたが、西の彼方の空は雲が切れていて、青空が見えている。雲も薄くなってきていて、薄藍色の空が透けて見えるようである。
西に広がる雲の下には山々の稜線と富士山が見えた。白く冠雪した富士山は、雲の影で青みがかった秀麗なたたずまいを見せている。一方、東の窓から外を眺めると、空に広がる雲が朝日を浴びて黄金色に輝いているのが見えた。
日中は晴れて青空が広がったものの、雲の多い空模様となった。雲の合間から薄日が射していて、日射しの温もりが感じられる。昼前から南よりの風が吹いてきて、日中の最高気温は19℃まで上昇した。昨日に引き続き、春本番の陽気である。湿度が低く、乾いた風が涼しく感じられた。
夜、仕事を終えて帰宅の途につく。外に出ると、上空には白い雲が広がっていた。日が沈んでも、外はコートが不要なほどに暖かい。乾いた風が涼しく感じられるものの、花粉がかなり飛んでいると見えて、目がむず痒い。
新宿駅から中央線快速電車に乗った。車内は混んでいたが、吊革に掴まれたので、荷物を網棚に載せて、文庫本を読み始めた。電車が国分寺駅に到着したところで席に座る。それから10分ほどで日野駅に到着した。
改札を抜けて駅の外に出ると、雲が東に流れて、西の空には暗い雲が広がっているのが見えた。雲の一角がぼうっと光っていて、月が浮かんでいると知る。夜に吹く春のそよ風が心地よく感じられた。