南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

女もすなる岩盤浴というものを

2007-05-24 23:39:17 | Weblog
最近よく聞く言葉に「デトックス」てのがある。 
いわゆる解毒のことらしいが、これにかなり効果的なのが岩盤浴である。
僕も最近ではすっかり岩盤浴のとりこになってちょくちょく出かける。

岩盤浴の特徴、それはあからさまに女尊男卑の世界である。 
ほとんどの店が女性専用で男性は入れない。 
そりゃあ美容やダイエットは女性のものかもしれないけど、ここまで男性の客をないがしろにしている業界も珍しい。 
長崎に限ってのことなのかよく分からないが、長崎の岩盤浴では男性の使える岩盤床の数は全店舗合わせてもほんのわずかである。
男性はイメージ的に、サウナに腕組んで入り玉の様な汗をかき、カバの様に水風呂に飛び込むというのが確かにありはするが、僕から言わせるとあんなくそ熱い小部屋に少しの時間もにいる気はしない。 
サウナによく通う世のオヤジたちの中にはサウナで出てくる汗で毎日飲んでいる酒や煙草の悪い成分が排出できると本気で信じ込んでいる者もいる。(あんたの額から飲み過ぎたビールが出てくるはずがない)

そもそも岩盤浴で出る汗はサウナの汗とは全く異なる。 
だからもちろん入浴後に水風呂に飛び込むなんてことはしない。 
不思議なことに岩盤浴の汗はべとべとしないし、乾いても汗臭いにおいもしないしさらさらすべすべでとても気持ちいいのだ。 
肌はツルツルピカピカなるし女性が気に入らないはずがない。 
おまけに体重や体脂肪率も落ちるとなるとやみつきになるはずである。 
それともうひとつ岩盤浴には癒やしの効果がある。 
薄暗い静かな空間で癒やしのBGMを聴きながらα波を感じながら日頃のストレスを取り除ける。 
おそらく会社での不満ストレスを取り除いているOLなんかも多いと思うけど、これからは団塊の世代の夫を持つ奥様方にこそ必要になってくるのではないだろうか。
今、注目を浴びている「亭主在宅症候群」は定年退職した夫が毎日家にいることで引き起こされる病気だが、こんな時こそ岩盤浴に通ってストレスを解消し美しく若返ってはどうだろう。 

僕の友人は佐世保で岩盤浴を経営しているが今まで4床あった男性専用の床を改装して女性専用にしてしまった。
おかげで僕は入ることが出来なくなったし、もちろん社長である友人も入れなくなり自分自身が一番残念がっている。 
さきほどはサウナを散々こき下ろしたが、サウナのいい所は入浴後のビールが美味いというところは認める。 
その点、岩盤浴を出た後のビールはさほど美味くない。
というのも僕の場合、入浴しながら相当な量の水を飲むから、出た頃には腹の中は水腹になってビールをおいしく感じないのである。
もちろんビールをおいしく飲むために岩盤浴に行くのではないが、こういう意外と気づかないところが男性床減少の原因になってるのかもしれない。