南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

神秘的な緑の炎

2008-02-01 01:04:45 | Weblog
炎には様々な色がある。
めったに見る事はないが、僕は一度だけ神秘的な緑の炎を見たことがある。
あの日見た緑の炎は今でも忘れることはない神秘的な色だった。 
今からさかのぼること何十年昔、僕がまだ小学生だった頃の話。
好奇心が強い2つ年上の兄貴は、自分の理論に基づけばオナラは必ず燃えると僕に自慢げに話した。
そんなもんやってみらんと分からないということになり、僕ら兄弟はオナラの点火実験を計画し、焼き芋を腹いっぱい食い込み実験のための体調作りを行い陣痛を待った。 
そしてその時が訪れようとしていた。
世界陸上の織田裕二じゃないけど「きたー!」と兄貴が叫び、すかさず僕はマッチを用意した。
第一発目のオナラはパンツをはいたままだったから、ガス濃度が薄れてしまったのか点火しなかった。
こうなったらと、兄貴はおもむろにパンツを脱ぎ捨てヨガの達人みたいなポーズで肛門を天井に向けた。 
そして第二発目の陣痛がきた。
すかさず僕はマッチをすり兄貴の肛門に近づけた。
「あちちっ!」
肛門に近づけたマッチの火が兄貴のタマタマ袋を直撃してしまうというアクシデントが生じた、というより兄貴のあまりにも馬鹿らしい姿に可笑しくなってしまい手元がくるってしまったのだった。
そして3度目の正直。
勢いよく放たれた高濃度のオナラはマッチの火に引火し、なんと緑色の炎を放った。
部屋を暗くしての実験だったからそれはそれは美しい緑色の炎だった。
僕は心の底から感動したが、兄貴はそれ以上に感動したらしく、部屋中を駆けずり回った。
というより着火の瞬間に肛門を火傷してもがいていたのだった。 
それでも体を張った実験により、オナラは燃えることが実証できたし、その色は緑色であることを僕らは学ぶことが出来た。
子供の頃に見た神秘的な緑色の炎、今でも脳裏に深く焼きついている。