南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

ラウンド・ミッドナイト・グラミー賞

2008-02-12 11:14:58 | Weblog
今回の記念すべき50回目のグラミー賞の年間最優秀アルバム賞は多くの予想を裏切りハービー・ハンコックの「River: The Joni Letters」が受賞した。
予想では蟹江敬三、いやカニエ・ウェスト、もしくはエイミーワインハウスが有力だったのに、最後の最後にハービーがいただいちゃった。
しかし、そのハービー、自分ではたぶん確信していたのか、受賞スピーチの原稿まで用意していたところは流石だった。
総合部門でのしかも最優秀アルバム賞でJAZZのアルバムが取るというのはあまり記憶がないし普通ではありえない。
しかもあれだけ力入れてた本命の蟹江敬三がいただけに、それでも自分が取れる思い込んでいたハービーが凄いと言うしかない。
ハービー・ハンコックといえば映画『ラウンド・ミッドナイト』の音楽が忘れられないが、あの頃からするとハービーも随分老けたし太った。
あの映画ではアカデミー作曲賞をハービーが受賞したが、主演のデクスター・ゴードンに負けないハービーの演技力も光っていた。 
あの映画はJAZZファンには本当にたまらない映画だったのは、映画のライブシーンでの演奏者がビリー・ヒギンズ、ウェイン・ショーター、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズ、フレディ・ハーバードといったメンバーだったところだ。
あれから22年、まさにJAZZ界の巨匠になってしまったハービー・ハンコックだが、巨匠が取るべくしてとった最高の賞だったといえる。