長崎の名物として今や全国でも有名なトルコライス。
そのトルコライスにトルコ料理人連盟から異論が出た。
そもそもあの料理がなんでトルコライスと呼ばれているのかがよく分からない。日本のトンカツ、中国の炒飯、西洋のスパゲッティが同じ一つの皿に盛られてるのが何故トルコなんだ?イランでもイラクでもサウジアラビアでも良かったのではと思いもするが、最終的にはトルコライスという言葉の響きが長崎人の耳に馴染んだということも考えられる。
トルコ人にしてみれば別に国名を使われるのはやぶさかではないのだろうが、豚を食べない習慣のあるトルコで豚カツの入ったトルコライスはねーだろうというのがツッコミ所なのである。
日本の寿司も外国に行ったらいろんなものが乗せられ、巻かれていたりする。
それでもそれは寿司として外国人に食べられ、寿司の姿が信じられないようなものになっていたりもする。
そんな寿司を目の当たりにした日本人は「こんなもん寿司じゃねー」と思いたくなるはずだ。
トルコライスの場合は元々トルコの伝統料理であるトルコライスに勝手に豚肉を使われたからという様な問題ではなく、勝手に作った料理にトルコライスと名付けたはいいが、国名を使うからには豚肉入れたらダメでしょという感じだと思う。
ついでに言わしてもらうなら米という炭水化物の上にスパゲティという炭水化物をダブって乗せるという点もトルコ人には気に入らないみたいだ。ここを指摘されると食物栄養学的分野の問題にも行き付くのだが、それは個人の好みの問題であってどんな食べ合わせで食べようと他人にそれを指摘されることではない。現に日本人はうどんを食べる時におにぎりも一緒に食べるし、いなり寿司だって好んで食べるし、リンガーハットのちゃんぽんランチにはおにぎりも付いてくる。炭水化物に炭水化物は決して邪道ではないのだ。それよりマヨラーと呼ばれ全ての食べ物にマヨネーズをぶっかけて食べないと気が済まない若者たちの存在の方を責めるべきではないだろか。マヨラー道を極めたマヨラーになると常にマヨネーズを持ち歩き、レストランでも食べ物が運ばれるや否やあからさまにマヨネーズを取り出しぶっかけ始める。レストランくらいならいいが、これがちゃんとした寿司屋のカウンターでやろうもんならひんしゅくもんである。
今回のトルコライス騒動は一応トルコ人からの異論として真摯に受け止めなくてはいけない。だったらソープライスにでも改名すればという冗談はさておいて、豚を使わない新トルコライスも考えるべきかもしれない。例えば大豆タンパクを使った豚カツに見せかけたものとか。しかしそうなると長年トルコライスを作り続けてきた店側もマガイモンば出してまで作りとうはなかと言い出す。ここはどうか歩み寄ってトルコとトルコライスの将来のためにも打開策を考えて行かねばならない。
今回のことで長崎のトルコライスが注目度を浴びることになりそれはそれで良かったが、長崎にはトルコライスの他にも古くから長崎人にだけ愛されてきたハリケーンライスというライスメニューがある。長崎の若者が集った今はなきムーンシャインという店で一世を風靡した伝説のライスだったがそのハリケーンライスがどうしても食べたいと思ったならば夢彩都にある桜ハウスに行けば食べることが出来るそうな。
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