天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

バソプレシン

2009年11月11日 | 科学
 アメリカ国立精神衛生研究所(所長トーマス・インセル)2005年6月9日プレスレリースによると、個体間の性質の差をつくるのは蛋白質を作る遺伝子コードではなく、以前、何の機能も有していないので、ガラクタDNA(Junk DNA)と呼ばれていた部分であることがわかりました。この部分、遺伝子微小付随体(microsatellites)部分の遺伝子文字の数は、個体により違いがあったのです。長い遺伝子微小付随体を持つ個体は、社会性を規定する脳神経回路上にバソプレシン受容体をより多く持ち、バソプレシンを受容しやすいとみられます。
 バソプレシンには抗利尿作用があることがわかっていますが、ストレスが加わるとバソプレシンの分泌が促進されることから、抗ストレス作用ももつ可能性があります。そうだとすれば、バソプレシン受容体をより多くもっている個体はストレスに強く、自己コントロールできやすいといえそうです。