統合失調症の発症「臨界期」 東北大がマウス実験で解明
青年期以降に統合失調症を発症するかどうかが決まる「臨界期」が、10~15歳の発達期のごく限られた早い時期にある可能性の大きいことが、東北大大学院医学系研究科の大隅典子教授(発生発達神経科学)の研究グループによるマウス実験で明らかになった。臨界期に飼育環境を改良すると、症状が改善されることも分かった。
記憶や空間学習をつかさどる脳領域の海馬はストレスや低栄養などにより、神経幹細胞から神経細胞が分化する「神経新生」の機能が低下することが知られている。
グループはヒトの10~15歳に当たる生後4~6週齢の若いマウスに、神経新生を低下させる薬剤を2週間投与。成体である10週齢(ヒトの20歳以降)になった時に、音に対する反応(PPI)を調べた。
その結果、4週齢から投与したマウスは統合失調症患者と同様にPPIが低下したが、5、6週齢になってから投与したマウスでは正常だった。
グループはさらに、狭いおりと回転車や遊具を備えた広いおりと飼育環境を変え、4週齢から薬剤を投与したマウスのPPIを比較。
薬剤投与と同時に広いおりで飼育したマウスは低下が鈍く、6週齢になってから環境を良くしても効果は確かめられなかった。このためグループは、4~6週齢の早い時期に臨界期があるとみている。
大隅教授は「幼児期から若年期にかけて脳が発達する時期に、神経新生が不十分だと成人後に精神疾患が起きやすい。虐待などで脳の発達にとって障害になり得る経験をした子どもは、なるべく早期にケアすることが望ましい」と話している。
統合失調症は妄想や幻想に加え、感情が鈍ったり意欲が低下したりする精神疾患。人口の約1%がかかり、大半が思春期から青年期に発症する。~河北新報 2013年04月13日土曜日
「三つ子の魂百まで」数え3才の臨界期、そして「元服」もこの臨界期を伝えるものなのでしょうか。
中学生の時にほとんどつくられたような…
青年期以降に統合失調症を発症するかどうかが決まる「臨界期」が、10~15歳の発達期のごく限られた早い時期にある可能性の大きいことが、東北大大学院医学系研究科の大隅典子教授(発生発達神経科学)の研究グループによるマウス実験で明らかになった。臨界期に飼育環境を改良すると、症状が改善されることも分かった。
記憶や空間学習をつかさどる脳領域の海馬はストレスや低栄養などにより、神経幹細胞から神経細胞が分化する「神経新生」の機能が低下することが知られている。
グループはヒトの10~15歳に当たる生後4~6週齢の若いマウスに、神経新生を低下させる薬剤を2週間投与。成体である10週齢(ヒトの20歳以降)になった時に、音に対する反応(PPI)を調べた。
その結果、4週齢から投与したマウスは統合失調症患者と同様にPPIが低下したが、5、6週齢になってから投与したマウスでは正常だった。
グループはさらに、狭いおりと回転車や遊具を備えた広いおりと飼育環境を変え、4週齢から薬剤を投与したマウスのPPIを比較。
薬剤投与と同時に広いおりで飼育したマウスは低下が鈍く、6週齢になってから環境を良くしても効果は確かめられなかった。このためグループは、4~6週齢の早い時期に臨界期があるとみている。
大隅教授は「幼児期から若年期にかけて脳が発達する時期に、神経新生が不十分だと成人後に精神疾患が起きやすい。虐待などで脳の発達にとって障害になり得る経験をした子どもは、なるべく早期にケアすることが望ましい」と話している。
統合失調症は妄想や幻想に加え、感情が鈍ったり意欲が低下したりする精神疾患。人口の約1%がかかり、大半が思春期から青年期に発症する。~河北新報 2013年04月13日土曜日
「三つ子の魂百まで」数え3才の臨界期、そして「元服」もこの臨界期を伝えるものなのでしょうか。
中学生の時にほとんどつくられたような…
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