大井川鉄道の特に大井川本線は、観光主体鉄道として、近年はなかなか夢のあるイベントに邁進していますね。
私自身も若い頃は2回ほど訪ね、SL列車“かわね路号”にもお世話になりました。元は国鉄静岡駅の出札係員だったという男性の名物老車掌も懐かしい。既に他界されましたが。
電車では元北陸鉄道“しらさぎ号”、当時の国鉄が臨時快速“すまた”として浜松駅から千頭駅まで直通させていた113系2000番代の辺りかな。
しかしながら自然災害にとても弱いのは、いささか残念な限りだ。
また凄いのは、蒸気機関車の補修部品を自前でわざわざ製造している点。現に井川線の客車自体も一部は新金谷工場で造られたものがあるようだ。
鉄道会社自体が車両を造る事例としては西武鉄道所沢工場とかJR東日本旧土崎工場などが挙げられます。所沢工場は西武2000系や、土崎工場ではE129系も然り。
大井川鉄道としては現時点で蒸気機関車はC10-8とC11-191の2両しか動いておらず、ちょいとばつかりショックですが。
C56-44とかC12-164は休車中。
私自身もお世話になったC11-312はとうに廃車されていますね。こちらは日中線や只見線西部でも使われており、よく逆向きで客車を牽いていたものでした。
また、E10型電気機関車は何と大井川鉄道の自己発注車で性能もなかなか優れており、今は2両が動いています。過去には何度も廃車になりそうになりましたが、恐らく、その補修部品は自前で確保か?
但し車齢も70歳を超えたとかで、これからは予断が許されません。将来的には1両しか残らないのかも。
今はC56-135が鋭意再整備中。これは長らく兵庫県竜野市内に静態保存されており、もしかしたら加古川線や因美線、津山線の辺りで働いていたか? 城下町の竜野と言えば素麺“揖保乃糸”の特産地であり、また映画“男はつらいよ”のロケ舞台の一つでもあります。マドンナ役は太地喜和子さん(故人)が芸者姿で務められましたね。
大井川鉄道は確かに今流行りのVVVF車だのSiC素子だの純新車には全く無縁かもしれません。但し、もし、さらに南海6000系とか、果てはJR東海の213系5000番代入手のチャンスがあれば、それをみすみす逃す手もなかろう。
C11-312の経歴および現在の姿は下記を参照してください。
C11 312 日本にある蒸気機関車
https://www.steamlocomotivejapan.com/c11-312
C11312 機関車データベース
http://d51498.com/db/C11/C11312
>今はC56-135が鋭意再整備中。これは長らく兵庫県竜野市内に静態保存されており、もしかしたら加古川線や因美線、津山線の辺りで働いていたか?
C56ー135の経歴は以下をご覧下さい。
C56135 機関車データベース
http://d51498.com/db/C56/C56135
C56形135号機 大井川鐡道公式
https://daitetsu.jp/archives/library/c56135
>E10型電気機関車は何と大井川鉄道の自己発注車で性能もなかなか優れており、今は2両が動いています。過去には何度も廃車になりそうになりましたが、恐らく、その補修部品は自前で確保か?
>但し車齢も70歳を超えたとかで、これからは予断が許されません。将来的には1両しか残らないのかも。
E10は75年前の1949年に全3両が落成、101、102が三菱重工業三原製作所で、103が日立製作所水戸工場でそれぞれ製造され、同年12月に運用開始しました。
詳しくは下記を参照してください。
電気機関車 E10形 大井川鐡道公式
https://daitetsu.jp/archives/library/%e9%9b%bb%e6%b0%97%e6%a9%9f%e9%96%a2%e8%bb%8ae10%e5%bd%a2
大井川鉄道E10形電気機関車 ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%BA%95%E5%B7%9D%E9%89%84%E9%81%93E10%E5%BD%A2%E9%9B%BB%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A
E10。どうやら箱型EF58のD型版か。この同型としては近鉄デキ30型。一時は三岐線にも貸し出されたとか。