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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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倫理観を問う…北斗市

2007年03月19日 20時10分49秒 | Weblog
「何とか還元水」のための装置を設置したとかしないとか…ある大臣の事務所経費計上をめぐり永田町が賑やかになっております。
国民や企業に範を示すはずの国会議員や大臣が、何とも歯切れの悪い言い訳に終始しております。
企業倫理やコンプライアンスを問われる風潮の中で、最高権力者である国会議員の先生が、模範を示す事が出来ないのはいささか問題であろうと思われます。

 寒冷地のヒートポンプ(エコキュート)では、一年に何度もない、非常に厳しい、外気温マイナス20度の時にどの程度の成績係数を出せるかが開発のテーマーとなります。
この厳しい条件下で設定した成績係数(COP)を何処まで出せるかを、寒冷地の電力会社が主宰して実験と研究を行った事があります。この時、各機材メーカーはマイナス20度の厳しい気温でCOPを確保するため、その技術に特化しようとしました。

例えばマイナス20度でCOP2.0の成績係数だとしますと、必然的にマイナス10度の時はもっと成績係数が上がるはずです。
しかし、マイナス20度のターゲットポイントだけに技術集約をすると、マイナス10度エリアでの成績係数を無視する事も在り得ます。
極端に低い気温だけでのCOPを上げるため、その気温に合わせて性能を調整する事は技術的に可能だそうです。

一流メーカーと言えども、与えられた条件だけをクリアーするために、普段、頻繁に在りがちな温度域を無視しざるを得ない場合もあると言います。
JIS規格と言う基準がありますが、一定の基準を提示してその基準の中で性能を比べる事はとても必要であると思います。
ところが、その基準だけが一人歩きをしてしまい、設定基準以外の条件が無視される場合が往々にして存在します。

基準は必要ですが、ターゲットポイントでは決してありません。その基準に満たない緩和的な条件下では、当然ながら基準より良い成績である事が前提となります。しかし、その取り扱いは全て企業倫理に委ねられているのが現状です。
法令違反は犯罪になりますが倫理観の欠如は犯罪になりません。しかし、解り難い数値を並べて素人を欺く手法は、犯罪と同じだと言えるでしょう。

写真は、ある神社仏閣の見事な匠の技で仕上げた軒先部分を撮りました。
この技を繰り出すのに、倫理、コンプライアンスなどの意識など全くありません。ひたすら無心で作り上げた職人たちの技なのでしょう。
今日は役員会議でコンプライアンスなどがテーマとなりました。
この大工さん技のようにいつまでも純粋で在り続けたいものです。
明日は札幌へ…
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