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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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工務店経営者の度量…北斗市

2007年07月02日 22時09分41秒 | Weblog
全国を回って歩けば実に様々な経営業態の工務店さんを見る事が出来るものです。
東北の工務店を訪問した時は、大工の棟梁社長が黙々とケヤキ、ヒバ、スギ、クリ、サクラなど、実にたくさんの木材を桟木を挟んで積み上げて自然乾燥を行っておりました。
これだけの多くの木材を定期的に積み直しを行うのだそうです。
この工務店には事務所すら存在しません。

年間2棟しか建築しないため今年は勿論、来年の2棟も既に決まっているのだそうです。
この工務店は棟梁の社長と大工の息子が二人で経営し、売り上げが1億円で二人の年収が、合わせて2,500万円だそうです。自分の気に入った仕事しか受注しないのだそうです。

地域の工務店で家の棟数を売る経営には必ず限界が来ます。
家は竣工し、建主さんに住んでてからが家づくりの始まりなのです。
棟数を追い求める工務店経営では、経営者自身も建主もストレスで飽和状態になります。つまり工務店経営は経営者の身の丈にあった経営規模でなければなりません。

経営者の人生価値観は人それぞれでしょうが、家を数で売る工務店経営は、売る人、住む人だけでなく、社会的にも地球的にも大きな負担をかける事になるのです。
他の企業経営ならともかく、家づくりを生業にしての工務店経営では数を求めては、関わる人々に心から尊敬される経営者には為りえないのだと確信を持つようになりました。

ハウスメーカーや工務店の宣伝トークを見ますと、自然に優しい、住む人に優しい、住んで安心などと言う言葉が氾濫しています。言葉だけなら何とでも言えるのです。
家は住んでからが様々な事象が具現化してまいります。
「竣工してからが本当の家づくり」
建主さんの息遣いを肌に感じながら、創った家を育てて行くのも経営者の度量なのです。

写真は愛媛県松山市のファース工務店、うずくぼ工房社長の山本義一さんと先日、高松で撮ったものです。
棟梁大工さんの山本社長も、多くの自然乾燥している木材に囲まれながら木を刻み、自らが施工現場に入り、創り育てる家づくりに拘っています。
うずくぼ工房のホームページ

今日は先日、契約した北斗市内に建築する小林邸新築工事の着工式を本社で行ないました。
小林さんとは生涯にわたる付き合いが既に始まっています。
北斗市は気温14度で猛暑日、真夏日、熱帯夜の本州の方々に申し訳ない気持ちに…
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