昨日は私の実家の母方の従兄妹の有志が言い出してくれて、
初めて従兄弟会というものを行いました。
会場は広島県尾道市で、瀬戸内海の海が真下に見える丘の上の会館で、総勢33人の従兄妹が集まりました。
年齢は50代から最高齢85歳という爺婆の集まりでしたが・・・・
私の母は6人兄弟だったのですが、その兄弟がそれぞれに大勢の子供に恵まれたのでこんな大人数になっていたのでした。
私の家はサラリーマンで、故郷を離れてあちこちしていたせいもあり、
年の多い従姉妹などは、ほとんど顔も見た事もない人が多数あったのですが、
従姉妹という事で、みんな懐かしく和やかな楽しいひと時を過ごすことができました。
ちょうど良い時間に、福山にも止まるのぞみがあったので、
滋賀県の我が家からでも朝9時半ごろ家を出発して、途中親の墓参りもゆっくり済まして後、従姉妹会で3時間余り会食などしても、夜10時半ごろには帰り着く事ができました。
新幹線は早いな~と今更の様に感心させられました。
会場の窓からは、すぐ真下に向島にはさまれた河のように細いけれど海である、瀬戸内の海が見下ろされました。
狭い海にたくさんの船がごった返していて、これでも海だろうか思われるような狭い狭い海でした。
この尾道の向かいの、向島に住む従兄妹に、上関原発のことをどう思うか尋ねてみたところ、全然聞いた事もなかったらしく、
始めのうち他の意味に聞き違えて、言葉さえ通じない感じになっていました。
上関に原発を造って、もしその原発に事故が起きたりしたら、
放射能は瀬戸内海全域に、たちまち拡がるに違いないと危惧されるような場所に原発が作られようとしているというのに、
瀬戸内海周辺に住む人たちは、ほとんど上関原発の計画の事を耳にさえしていない状況である事に、吃驚してしまいました。
瀬戸内地方の一大事として、新聞やテレビなどが騒いでも当然、と思われるような無茶な計画ですのに、
直接の被害を受けるかもしれない地方に、ほとんど情報を漏れないように、マスコミも協力して、政府の無茶な計画を応援しているということなのでしょうか。
尾道のあたりは特に狭くなっているのかもしれませんが、
あの狭い瀬戸内海は水産資源の宝庫で、周辺住民にとって生活の基盤となっている宝の海ですのに、
その瀬戸内海の入り口とも言える位置に、
地震国日本であるということを考慮したら、
原発を作る事など考えられないはずですのに、
目先の利潤追求しか目に入らないような行政と企業によって、
こんな無茶な計画が断行されようとしているのです。
そして地元の人たちは何も知らされていないのです。
今現在減反政策をしているくらいに、全然農地を必要とはしていないのに、
諫早湾を埋め立てて農地を造成するのだと、断行された諫早湾埋め立て工事によって、
有明海は死の海のような状態となり、
漁師さんは漁が出来なくなって自殺者も多発していると聞いています。
こんな工事の為に国は、
国民の税金を何千億円も無駄使いした上に、
国民の大事な水産資源を死滅させてしまったのです。
上関原発が予定通りに造られて、もし事故でも起きたりしたら、瀬戸内全体の受ける打撃は、有明海の受けた被害の何倍にも及ぶのではないでしょうか?
そんな重大な事態も想定される決定がなされた事を、
瀬戸内沿岸の住民が殆んど知らされていないという事を知って、
改めて今の日本の情報操作のきつさ、えげつなさを知らされた思いでした。