北ミサイル「迎撃当たらぬ」発言、官房長官らが批判 北朝鮮情勢
自民党が24日に開いた国防部会などの合同会議で、北朝鮮の弾道ミサイルの迎撃に関して「当たるわけがない」とする見解を示した政府筋の発言に批判が相次いだ。
会議では政府側の出席者に対し、政府筋が発言を取り消し、釈明するよう求めた。
河村官房長官は24日午前の閣議後の記者会見で、「政府は国民の安全を確保するため、きちっと対応できるようやっている。そういう懸念は持っていない」と述べ、政府筋の見解を否定した。浜田防衛相も記者会見で、「万全の努力をしており、そのようには考えていない」と語った。一方、中曽根外相は「(迎撃が)難しいのは事実だ。まだやったことがないし、どういう形でどこへ飛んでくるのか分からない」と語った。
政府筋は23日、ミサイル防衛(MD)システムでの迎撃について、「あっちがピストルを撃って、こっちがピストルを撃って当たるわけがない」と述べた。
(2009年3月24日16時24分 読売新聞)
この政府筋の発言に対する防衛相の反論が、「万全になるよう努力しているのでそのようには考えていない」という事だけだったらしい。
防衛相、北朝鮮ミサイル「迎撃困難」発言に反論
浜田靖一防衛相は24日の閣議後の記者会見で、政府筋が北朝鮮が弾道ミサイルを発射した場合の迎撃について「撃ち落とせるはずがない」などと発言したことについて「万全になるよう努力しているのでそのようには考えていない」と反論した。参院外交防衛委員会でも、政府筋を「あまり内容を把握されていないのかなと思う」と批判した。
同日の自民党国防関係部会でも「誠に不謹慎極まりない発言だ。緊張感が足りない」などの批判が相次ぎ、政府に釈明を求めることを決めた。
河村建夫官房長官は記者会見で「政府としての立場ではない。一切承知していない」と述べ、政府の公式見解ではないと釈明した。迎撃準備については「国民の安全を確保する形で対応できることをやっている。懸念は持っていない」と語った。(16:00)
ミサイルは既に配備されているのだから、もっと優秀なのと取替え配備するので無かったら、どんな方法で万全になるように努力するというのだろうか?
神社に祈って奇跡を起こしてもらうとでも言うのだろうか?
政府関係者は純粋に、今現在配備されているミサイルで、
命中させる事はピストルでピストルの弾を当てるくらいに難しいことだという事実を、客観的に述べているだけなのではないだろうか?
事実を事実として述べる事を、
「誠に不謹慎極まりない発言だ。緊張感が足りない」などと批判するなど、
軍事についての議論とも思えない。
そんな、観念論に終始していて、もし日本が戦争状態に突入したりした時、
それで本当に国を守る事ができるとでも思っているのだろうか?
もともと日本は不戦を誓い、その事を憲法にも明記している国なのだから、
軍事的脅しに対しても、とことん外交努力で対処する覚悟を決めていれば、
こんな中途半端な問答などして、恥を内外にさらす事もなかったであろうにと残念でならない。