昨日はほぼ十日ぶりに、雨となった。
山野の植物にはまさに恵みの雨だった事だろう。
日本には晴れている事を、良い天気という言葉がある位に、晴れの日を喜ぶ傾向があるけれど、雨が全然降らなくなったとしたら、大変なことになると、改めて気づかせられた。
今回の晴天続きで、空気が非常に乾燥した為火事が多発し焼死する人も多数あったし、山火事も、あちこちで起きていたようである。
群馬県内で山火事相次ぐ けが人なし 2009.4.14 02:38
群馬県内で13日、山火事が3件相次いだ。今月6日以降県内全域で
乾燥注意報が発令されており、9日から沼田市や高山村などで山林火災が
相次いでいる。
この他にも山梨県甲州市勝沼町の棚横手(たなよこて)山(1306メートル)で11日発生した山火事は、13日午前もなお延焼している。 東山梨消防本部によると、同日午前10時半現在で山林約70ヘクタールを焼失した。
同じく11日、午後11時半ごろ、兵庫県加古川市平荘町の山中でも火災が発生。出火から約五十五時間後の十四日午前七時前、やっと鎮火した。
消失面積は49ヘクタールにおよんだという。
十日ぶりにしても、日本にはまだ雨が降ってくれるから良いようなものの、
何ヶ月も雨の降らないようなところで山火事などが起きたら、その被害はすさまじいものになるだろうと、空恐ろしくなる。
この冬ニュースで耳にしながら、その後どうなっていたかうっかりしていたけれど
オーストラリアの山火事は、2月7日に燃え始めて、3月14日にやっと鎮火したそうである。
(ウィルソン岬の大聖堂での火災が14日午前10時に消火され、これでVIC州の山火事はようやく全て鎮火した。2月7日以降の山火事で、これまでに210名が死亡、住宅2000棟以上と42万1670ヘクタールが焼失した。)
先日テレビで中国黄河の水が、涸れかけているというドキュメンタリーを放送していた。
あの大きな河が涸れかけてくると、河原に出来る砂地も、ちょっとした砂丘に見えるほどの広さになっている。
流域の人達は水道からは水が出なくなったので、(水の溜まっているところに、車で水を汲みに行かねばならないところの人を映していたが)、水不足に困っている人の数も半端ではない事だろう。
それまで水道の恩恵を受けていた人達にとっては、その不便さは、なおさらきつく感じられることだろうと思われる。
黄河は以前から、水量に不足が出ていたそうで、毛沢東時代にも揚子江から水を引く計画が有ったそうである。
その距離というのが、日本列島を縦断したよりも長いものとなる予定だそうだから、大変なものである。
この工事にはまだ数十年の歳月を要するらしい。(うろ覚えで済みません)
長く続いた晴天で、空気が乾燥したときの危険性を思い出させられ、
改めて雨降りの日があることの有り難さを、痛感させられたのだった。