人種差別撤廃再検討会議、欧州各国の対応分かれる
2009年04月20日 10:40 発信地:ジュネーブ/スイス
【4月20日 AFP】国連(UN)主導の世界人種差別撤廃会議の再検討会議が20-24日にスイス・ジュネーブ(Geneva)で開かれる。イランのマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領がイスラエル批判を展開することが予想される同会議について、米政府は参加を見送る方針を示しているが、欧州連合(EU)諸国では参加の是非について意見が分かれている。
会議では、奴隷貿易への謝罪など2001年に南アフリカ・ダーバン(Durban)で開かれた人種差別撤廃会議で採択した宣言と行動計画の進ちょく状況を検証し、差別撤廃への道筋を討議する。これまでに米国のほかにオーストラリア、カナダ、イスラエル、イタリア、オランダ、ニュージーランドが参加しない意向を示している。ドイツも19日、会議初日からの参加はしない意向を表明した。
一方フランスは、大統領に近い情報筋によると、参加の意向を固めているようだ。
イランのアフマディネジャド大統領は19日ジュネーブ入りした。過去にイスラエルを「地図から抹消すべき」と訴え、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を「神話」だと表現したことのある同大統領は、会議初日の20日午後(日本時間同日夜)に演説を行うことになっている。
イスラエル外務省のスポークスマンは、会議不参加の理由を「人種差別撤廃を目標とした会議に、イスラエルの破壊を呼びかけるホロコースト否定論者が招かれているため」と説明している。
同じく不参加のオーストラリアのスティーブン・スミス(Stephen Smith)外相は、「会議が反ユダヤ主義などの過激思想が吹聴される場として利用される恐れがある」としている。
バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、最終コミュニケの草稿案に示されていた「完全に偽善的・非生産的な」反イスラエル的言動は到底容認できるものではない、と発言している。(c)AFP/Peter Capella
人種差別撤廃に関する会議なのに、世界中のかなりの国が不参加を表明している。
アメリカ、オーストラリア、カナダ、イスラエル、イタリア、オランダ、ニュージーランドとドイツが不参加を表明しているそうだけれど、フランス大統領は出席の意向だそうである。
イランのアフマディネジャド大統領が、
過去にイスラエルを「地図から抹消すべき」と訴え、
ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を「神話」だと表現したことのあるイランのアフマディネジャド大統領が、会議初日の20日午後(日本時間同日夜)に演説を行うことになっているので、
それに抗議する意味での、不参加であるらしい。
イスラエルはガザでパレスチナ人にあんな残虐な事を行ったばかりだから、
イスラム教徒としてイラン大統領が抗議したくなる気持ちも分かる気がするが、
人種差別を許すなという趣旨からは、外れた意見になるだろうから、
欠席を表明しても、人種差別を容認しようとしていると非難される恐れは無いのだろう。
現在戦争をしている国同士は、殺し合いをする程にお互いを憎んでいるわけだから、そのまま折り合いをつけることは無理かもしれないが、
双方が仲良く、お互いを差別しないようにしましょうと、
仲直りするきっかけになれるような集まりになれたならば、
国連の存在価値が出るというものなのだろうけれど、
現実はそんなにうまくはいかないようである。
何しろイスラエルとパレスチナは、国取りゲームのように、
同じ場所を複数の国民が、取り合わなければならないような状況下に置かれているのだから・・・・・
こうやって軍産複合体は永久に戦争を続けさせていこうと企んで、
イスラエルの独立を誘導したわけではないのだろうけれど、
どちらの民族にとっても不幸な事である。
何とか本気で解決を図る国は出ないのだろうか?
イスラエルとかなり親密と思われているイギリスは、参加とも不参加ともニュースに出ていないが、どうなっているのだろうか?
そして日本は?
いつもアメリカの顔色次第の日本が、アメリカが不参加を表明しているのに、
不参加の表明を、まだしていないとは、珍しい事もあるものである。