ピエスのジュエリーまわり

恵比寿南のジュエリーリフォームアトリエ&ショップ、『pièce ピエス』のあれやこれやです。

良い塩梅のリング

2021-01-19 | Order&Reform -Rings-

エンゲージリングのリフォームを承りました。

アシンメトリーでゴツゴツした石ころのような…様子を気に入って頂き、
zetta collection の pépin/ペパン をK18YGとK18WGのコンビで承りました♪

 

 

 

 

お渡し時、さらりとお着けになって、

『 着けてるのに理由の要らない、良い塩梅のダイヤリング♪ 』

と、仰って頂けました♫


凝ったジュエリーを着けていると、
これからどこかに行くのかな?なんて思っちゃったりして…
そんな心配のない、ちょうど良い加減のダイヤリング、とのことでした。

普段よりちょっとおしゃれしたい時は良いけれど、
そうじゃない日々の方が圧倒的に多いはず。

そんな毎日にさらっと着けられて、気持ちも上がるリング。
なるほど、良い塩梅なのです。

特にエンゲージで頂いた大切なダイヤモンド。いつも着けて楽しみたい♪

日常に溶け込めるジュエリーを目指す私達としては、
この上ないお褒めの言葉なのです!

テレワーク中もお着けになって、愛でられているそうです。
気を抜くと鬱々としてしまいそうな今日この頃…
日々のジュエリーがちょっとした気分転換になったりするのでは、と思います。
大事なのです。

さて、内側の刻印を確認していて、1985の数字が。
ご結婚35年の〝珊瑚婚式〟でした!

35で珊瑚…世の中ダジャレでできている。笑

リフォームのオーダー時、元の指輪をお着けになりながら…

「この指輪をもらった時、嬉しかったなぁ〜」

と嬉しそうに仰っていたNさん。

そのお姿がとってもとってもお幸せそうで、私まで幸せな気持ちでいっぱいになりました。

エンゲージリングの存在意義を再認識です。

 

 


つぶつぶリングとの重ね着けを楽しんで頂いております♪


 

 

 

ダイヤを外してしまった元のリングは、お下取りではなく、
キュービックジルコニアを再セッティングさせて頂きました。

このリングを眺められる度に、思い出も蘇るんだろうなぁ。


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珊瑚の指輪

2021-01-18 | Order&Reform -Rings-

成人されたお嬢さまもいらっしゃるHさん。

初任給でお母さまに贈られたという記念の ”珊瑚の指輪”。

お安いものでないことは一目瞭然なのです。

 

 

なのですが、経緯のやり取りも曖昧になってしまったくらい、
忘れられかけた指輪だそうです。



今回こちらの思い出の珊瑚リングを
お嬢さまのお誕生日に合わせてリフォームを承りました。

 

14mmとヘビー級な面持ちの真紅の珊瑚。

珊瑚の階級に合わせて、ヘビー級のアームを持ってきてしまうと
お嬢さまの年齢では、まだまだヘビーなのかもです。
もちろんお好みと雰囲気もありますが…。

お好みを伺いまして、あまりボリュームはない方が良いのでは?となり、
少しアームの階級を落として、
珊瑚とアームの無差別級での組み合わせになりました。


そして、お母さまであるHさんの、
ピエス謹製 ”親指リング” と同じデザインのアームになりました!

 

 

こちら、糸を紡いだり織られたり…しなやかな Hさんのお手。

 

 

そして、お嬢さまのリングです。

 

 

華奢すぎずごつ過ぎず…

珊瑚の艶やか朱色と金色のタッグは裏切らないです。

 

 

つぶつぶには、
他のジュエリーから外したメレダイヤをセッティングさせて頂きました。

今のお嬢さまの年齢では、
ころんとした大珠珊瑚は、あえてのポップに楽しく映えるかと思います。

そして、10~20年後にはエレガントに効いてくるかと思います。

そしてそして、その10~20年後には、
気負いなく、装いの彩りとして手放せないリングになるのではないでしょうか。

おばあちゃまになっても、
お母さまとお祖母様の思い出と一緒に、ずーっとお使い頂けられるリング。



 

珊瑚に選ばれしお手!ただただ美しいぃぃぃ。

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必然の Délice RING

2021-01-10 | zetta -Ring-

川畑です。

気がつくと、長い間ジュエリーに関わるお仕事をしています。

リフォームのご相談も承るようになって結構になりました。年も取りました。

以前も少し書きましたが、リフォームのご相談を承る際、
そのジュエリーの経緯というかプロフィールのようなお話を伺うのが大好きです。
もちろん、差し障りのない程度でです。(家政婦は見た!も好きではありました)

ジュエリーを譲り受けられた方は、その贈り主のお話を...
その方が、「いかにジュエリーがお好きだったか」「どうしてこちらを買われたのか...」などなど

ご自身で買われた方は、その ”経緯” や ”なぜリフォームに至ったか” を...

意外とみなさんたっぷりお話してくださいます。

去年購入したものをリフォーム、ということはあまりないので、
長い年月を経て、いろんな思いやドラマ(あえてこの言葉を!)を抱えてやってきたジュエリーのお話。

このお話を伺うのがとても楽しい。

 


昨年、横浜の髙島屋さんで ”crochet” ピアスをご購入くださったMさんが、
お手持ちのジュエリーのお修理のご相談に、ピエスへご来店くださいました。

ですが、ちょうどまたもや横浜髙島屋さんのイベント中で、
修理ご相談担当の私も不在で、店内も商品が全くなくガランとした状態でした。

その際、ピエスで今澤さんの着けていた私物の『Délice』のレッドルチルと
諸事情で、唯一残っていた『also』さんのリングを気に入って頂いたとのことで、
髙島屋さんの POP UP の店頭へ、リングのオーダーにお立ち寄り頂くことになりました。

それを聞いて私は...

「ピエスの店内に商品が何もなかったので、今澤さんは自分のリングをご案内したんだー!」

しかし、唯一あった私物をご覧頂いてのオーダーとは...
気を遣わせてしまったのではないだろうか...

と、勝手に申し訳ないと思いましたので、他の石も色々ご案内させて頂きました。

...が、結局今澤さんと同じ『レッドルチルクオーツ』に落ち着きました。
最初にご覧頂いたものに落ち着くのはよくあることなのです。

 


そして、お渡しが済み、改めてお手持ちのジュエリーのお修理と
リフォームのご相談でピエスへご来店頂きました。

使わなくなったジュエリーは、お下取りさせて頂くので、
片方だけのピアスや使わないものなど、一緒にお持ち頂きました。

その中に面白いデザインのピアスがあり、

「これかわいいですねー」と私。

「気に入っていたんですが、
片方落としてしまって、作ってもらい...また落として、
そしてまた作ってもらったんですが、また落としてしまって...
好きなブランドだったんですが、ブランド自体なくなってしまって」

「ンンン?!」

あれれ?
このボリューム...なくなったブランド...?
ちょっと待ってくださいよ!

「もしかして ”ルジアダ” ですか?!!!!」

「そうです」

そしてアトリエへ向かって、

「今澤さーーーーーーーん!!!!!」と叫ぶ。笑


※ここで解説です!
『RUGIADA』は4℃と同じ会社のジュエリーブランドで、
フランス在住のフランス人のデザイナーがメインで、
カラーストーンを使ったりボリュームあるフォルムが特徴の、
いわゆる ”自分向け” の ”自家需要ジュエリー” ブランドでした。

その RUGIADA の、他のブランドにはないデザインや、ボリューム感を気に入られて、
毎年ご購入されていたそうです。

ですが、華奢ジュエリーの台頭と地金高騰もあり、時代とともに素材やスタイリングも変化していき…
だんだんと購入もやめられてしまったそうです。

そして、そこからジュエリー自体も買われなくなってしまったそうです。

Mさんが頻繁に購入されていた頃の全盛期の『RUGIADA』。
その頃の、日本のデザインチームの企画マネージャーが、
なななななんと!今澤さんだったのですーーー!


今は、 SNSの影響からか、空前の作家ものブームで、
百貨店やSCの POP UP で、気軽にデザイナーと会うことは多いと思いますが、
●店舗も展開していたブランドのデザイナーと会うことは、
存在自体というか、名前自体知ることはないと思います。

Mさんのものすごい嗅覚というか審美眼、ブレないセンスによって、
髙島屋のたった一週間の POP UP から、
こうやっていま、ピエスのテーブルで『RUGIADA』のご縁が繋がるとは!!

Mさんご自身の、お好きなものを見分けるブレないセンスもすごい!
そして今澤さんのデザイン体幹!
こちらがしっかりしているおかげで、
こうやってMさんと出会えたのではないでしょうか!みなさん!

『Mさんのブレないセンス』と『今澤さんの®️デザイン体幹』が導いたご縁。
”ご縁” って言葉は、若干危険な気がして、気軽に使わないようにしている言葉なのですが、
これはもう紛れもなく『THE ご縁』!
「これをご縁と言わずして何をご縁と言う!」レベルです。ご縁度MAX。


だからブレずに今澤さんの Délice のレッドルチルだったんだ。
あのデザインは、RUGIADAの系譜にあってもおかしくないかもです。

そして、もうひとつ気に入ってくださった、ピエスお取り扱いの『also』さんも、RUGIADA のデザインメンバーだった方なのです!

 

いやぁ、面白いですよね。
このものすんごい巡り合わせに、猛烈に感動してしまいました!
私がバク転できたならば100回くらいしてしまうくらいの感激です。

Mさんも今澤さんも、嬉しそうではありましたが、
おふたりともあんまり感情を表に出すタイプではないようで、
個人的に若干物足りなくはありましたが、そこがまたステキです!

私の中の『ジュエリー良い話BOX』の上段にくる
ステキなステキなお話をなのでした。

長文失礼しました!
今年もピエスをよろしくお願いいたします!





レッドルチルクオーツリングです。


【 Délice シリーズ 】はこんな感じのオーダーリングです。

 

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謹賀新年

2021-01-02 | アトリエから

あけましておめでとうございます。

大変な一年だった2020年。

まだまだ気が抜けない先の見えない状況ですが、
少しでも、みなさまの心弾ませられるジュエリー作りが
できればと切に願っております。

それが、私たちの楽しみでもあります。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

2021年1月
ピエス 今澤美穂 川畑祐子

 

【 ピエスのピアスまつり vol.2 】

2021.3.12(金)〜14(日)

参加ブランド
『zetta』
『La Filosofia di Yasushi Sekine』
『also』
『La Tagua JAPAN』

お近くまでお越しの際は、是非お立ち寄りくださいませ!

 

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