鍵盤弾き宮野わかなの音楽生活

鍵盤弾きの日常日記

ためになる話。

2009-11-13 11:25:01 | wakanaの音楽ネタ
先日「踊りと楽器」講座に関して日記に
書きましたが、なんと!マリさんから直接メールで
バロックの(特に舞踊音楽)に関してのために
なるお話を頂きました。目から鱗ですよう。


私のオッタビーノ(スピネティーナとも言います)、きれいに撮れてますね。


音符を均等に弾くエガル(Egale)に対してのイネガル(Inegale)の奏法は
フランスバロック特有のスウィングする楽しいものです。
ペツォルトのメヌエットはドイツの作曲家のものですが
メヌエット自体がフランスの舞曲ですから、
フランスにあこがれて作曲したドイツ人の作曲家が作ったものでしょうから、
イネガルしていいのではないかと思います。

バッハのフランス組曲とかテレマンのパリ四重奏なども、イネガルしたくなる所が
あります。クープランなどはイネガルをしなかったら全然楽しくないのです。でも
クープランは曲によっては、”これは均等に弾くこと”などと指示してあるものも
よく見かけます。そう書いてあってもフランス人は揺れて弾いたようです。
たぶんそれはフランス語の言葉から来るものと私は思っています。

それから、イネガルというのは何か、付点音符の甘い感じと画一的には
思わないでください。たとえば16ぶ音符が12個くらい並んでいた場合、
ターラターラ、というのの他にタララーラーララララ、とか
ターーラーラーラララ、とか、カタカナでは表しにくいですね。
それから、付点音符自体もイネガルすることがあり、複付点のようになります。

でも踊ってみて、一番大切だと思ったこと。それは一拍目が上に上がるという
感覚です。で、それを演奏で実現することが一番の課題です。アクセントだけの
表現ではなさそうです。どうすればよいのかわかったら教えてくださいませ。

1月にはヴィオラ・ダ・ガンバで何か弾かなくてはいけないそうですが
リュートの方を連れていきます。ガンバにはいろいろなサイズが
ありますが、その日は小さいトレブルガンバと中くらいのテナーガンバを
持って行こうかなと思っております。


ね!クラシックしかもバロック音楽がスイングしてたなんて~
しかも譜面通りではなくて、結構自由度が高かったんですね。
踊りの音楽ですから、そうなるのも当たり前なのかな。
次回のガンバも楽しみです。

 講座のご案内
    ≪踊りと楽器≫

 2010年 1月 22日(金)
     10:15~12:00 
 講師:服部雅好
 楽器紹介ナビゲーター 渡辺マリ
 この日はバロック ヴィオラ・ダ・ガンバ
 (チェロとかコントラバスのご先祖様?)

 2010年 2月12日(金)
     19世紀 ピアノ

 場所:カワイミュージックスクール レプレ新宿 03-3379-2388
    
 受講料:2700円

直接 電話で予約してください。  

 平日の午前中ですが、お時間のある方は!
 もちろん実際に踊ります。 軽装でお越しください。