野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

微笑しているようにみえるアプリコット色のバラ「ゴールデン・スマイルズ」(薔薇シリーズ204)

2020年05月28日 07時10分12秒 | 

本当に微笑しているようにみえるアプリコット色のバラ「ゴールデン・スマイルズ」。大輪ではないが、高芯丸弁咲きの花がしとやかに咲き誇る。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

バラ「ゴールデン・スマイルズ」

品種名 
ゴールデン・スマイルズ

花の形 高芯丸弁咲き
花の色 黄
花径
葉色 中輪
濃い緑
樹形 木立 樹高 1.2~1.5m 樹勢 普通
仕立て方 鉢植え向き, 庭植え向き 香り 不明 / 育てやすさ 普通
育成環境 日向を好む 育苗登録  実 
作出年 2006年 作出者 フライヤー 作出国 イギリス
品種親 x ブランド 
受賞暦 
イメージ 華やか 
特徴 珍しい, 入手困難
コメント 
名前の由来 一般名詞, 色 : 「黄金の微笑み」の意味。

 


サファイア色の花が愛されたヤグルマギク(20-098)

2020年05月27日 10時49分17秒 | 

サファイア色の花が愛されたヤグルマギク。明治時代に渡来したらしい。今ではどこの花壇でも咲いている園芸種としておなじみだ。少し重い頭を風に吹かせている様子は、子供の頃から見慣れた花だった。

(2020-04 川崎市 道端) 

ヤグルマギク(矢車菊、学名 Centaurea cyanus)は、キク科ヤグルマギク属の1種である。

和名ではヤグルマギクと呼ばれており、近年一部でヤグルマソウとも呼ばれた時期もあったが、ユキノシタ科のヤグルマソウと混同しないように現在ではヤグルマギクと統一されて呼ばれ、最新の図鑑等の出版物もヤグルマギクの名称で統一されている。

野生種は青紫色で、種名の「cyanus」は「あさぎ色の」という意味である。属名の「Centaurea」は、ギリシャ神話に出てくる半人半馬の怪物ケンタウルスから。

産地
ヨーロッパ原産。もとは麦畑などに多い雑草だったが、園芸用に改良され紫、白、桃色などの品種が作られた。ドイツ連邦共和国、エストニア共和国、マルタ共和国、フランス共和国の国花である。

特徴
耐寒性一年生植物。ヤグルマギク属の別種には多年草のものもある。

高さは20~100㎝で、全体が毛で覆われるため白みを帯びて見える。夏に筒状花からなる矢車状の花が咲く。種子は痩果で、短い毛が付く。

日本には明治時代に導入されたが、現在では帰化植物として野外でも多く見られる。原産地同様に麦畑に侵入すると、収量を5割から9割も減らす強害雑草となるため恐れられている。

栽培

ヤグルマギクの種子
東北地方以北または寒さの厳しい中部山岳地帯では春播きにするが、関東地方以西の平地では秋まきにする。現在販売されているタネはほとんどが寒咲種で、8月末にまき、暖かな日だまりに植えておいてやると、年内に開花する。普通は9月下旬に播種し、4月頃から咲かせる。

病虫害も少なく、丈夫な草花で、花壇や家庭の切り花などに用いられる。このため、上記のような問題も発生するので注意が必要である。

文化
その青紫色の美しさから、最高級のサファイアの色味を「コーンフラワーブルー」(ヤグルマギクの花の青)として引き合いに出される。

ノヴァーリスの小説『青い花』(邦題;原題は「ハインリヒ・フォン・オフターディンゲン」)に登場する青い花(ロマン主義の象徴ともされる)はヤグルマギクといわれる

ツタンカーメン王の棺の上にはヤグルマギク、蓮、オリーブ等で作られた花輪が載せられていた。

マリー・アントワネットが好んだ花であり、洋食器の『小花散らし』の模様は彼女がデザインしたヤグルマギクの柄に由来する。


いかにも初夏を思わせるピンクの「タチアオイ」(20-097)

2020年05月27日 10時07分25秒 | 

いかにも初夏を思わせるピンクの「タチアオイ」・古くから薬用として渡来している。アップでみると花弁の波打ち具合など、巨大な花にもかかわらず、繊細な美しい花だ。花弁に粘着性があるので、額につけて鶏冠の真似をして遊ぶ風習があり、コケコッコ花というかわいい呼び名もあるようだ。

(2020-05 川崎市 道端) 

 

 


タチアオイ(立葵、学名:Althaea rosea、シノニム:Alcea rosea)は、アオイ科の多年草。属名Althaeaはギリシア語由来の古典ラテン語に由来し、語源たるギリシア語「althaia」は「althaino」(治療)と関連している。古来、タチアオイは薬草として用いられた。

概要
当初は中国原産と考えられていたが、現在はビロードアオイ属(Althaea)のトルコ原産種と東ヨーロッパ原産種との雑種(Althaea setosa ×Althaea pallida)とする説が有力である。

日本には、古くから薬用として渡来したといわれている。

花がきれいなので、園芸用に様々な品種改良がなされた。草丈は1~3mで茎は直立する。花期は6~8月で、花は垂直に伸びた花茎の下から上に咲き上っていく。ちょうど梅雨入りの頃に咲き始め、梅雨明けと共に花期が終わる(花茎の頭頂部まで開花が進む)ことになぞらえて、「ツユアオイ(梅雨葵)」という別名も冠されている。花は一重や八重のもあり、色は赤、ピンク、白、紫、黄色など多彩である。花の直径は品種によるが大きなものでは10cmくらいである。本来は宿根性の多年草であるが、品種によっては一年草でもある。アオイの名から会津若松市と静岡市が市花に制定している。

花弁の根元が粘着質であり、引き抜いた花弁を顔などに付けてニワトリを真似て遊ぶことができるため、北海道の一部ではコケコッコ花、コケコッコー花青森県の一部では"コケラッコ花"などと呼ばれる。

花弁や根を、薬用として利用する。

名称
ホリホック(ホリーホック)ともいうが、英名 hollyhock は必ずしも本種を指すとは限らず、旧属名・タチアオイ属(Alcea)の各種をはじめ、ときには他属の種をも指す言葉である。 俗説として holly- は holy に通じ、この花が十字軍によってシリア(キリスト教聖地)からヨーロッパにもたらされたことに因み、「聖地の花」の意味が込められている、などとも言われる。

日本語では「花あおい」(花葵)とも呼ぶ。ただし学術的には、同科別属であるハナアオイ属、または同属下の Lavatera trimestris を指して「ハナアオイ」と呼んでいるので、注意が必要である。


花の形がユニークな「ホンコンシュスラン」(蘭シリーズ 20-22)

2020年05月27日 08時01分45秒 | 

花の形がユニークな「ホンコンシュスラン」。樹木に着生する常緑のランで、葉の美しさを観賞するものらしい。学名のルディシア・ディスコロールの種小名は「2色の」の意味で、葉の特徴を捉えたもの。シンプルな白の花弁に、先端の葯帽の黄色がアクセントになっている。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

 

ホンコンシュスラン Ludisia discolor は、ラン科植物の1つ。本種のみでこの属を構成する。洋ランの1つで主として葉の美しさを鑑賞される。

特徴
地上性の常緑性のラン。地表を這う茎は赤紫色を帯び、多肉質で太く、節ごとにややくびれ、節からは細い根が1本ずつ出る。葉は3-4枚が茎の先端に集中してロゼット状になり、多肉質で卵状披針形で長さ5-8cm。葉身の表面はビロード状を呈し、色は赤紫色から赤みがかった暗緑色の地に、葉脈上には金色や銀色の縞模様や網目模様が出て、とても美しい。この葉の模様は個体によって変異がある。

花茎は長さ30cmに達し、多数の花を穂状につける。花は景がcmほどで色は白。背萼片と側花弁が癒合して兜のような形となる。唇弁は基部が袋状で先端は2つに裂ける。蕊柱はねじれており、先端の葯帽は黄色。

分布
中国南部から東南アジアにみられる。

分類
本種は蕊柱がねじれることでナンバンカゴメラン属 Macodes に似ているが、唇弁が下位に位置することで区別され、本種のみで単形属をたてる。なお、本種は当初はシュスラン属のものとして記載され、1818年の記載では Goodyera discolor とされ、これが新属のものとして分割された。ただし同年に本種を元に Hemaria という属が立てられ、1970年まではそれに基づく Hemaria discolor として知られていた。

ちなみに種小名は「2色の」の意味であり葉の色に基づく。旧学名 Hemalia はギリシャ語の「血」に由来する。今の属名は人名由来とも言われるが不明である。

利用
洋ランの1つとして栽培される。洋ランでは珍しく観葉植物であり、本種を含む類似のものはまとめてジュエルオーキッドと呼ばれる。本種はその中でもっともよく知られたものである。本種とナンバンカゴメラン属やキバナシュスラン属 Anectochilus などの属間雑種も作出され、やはり鑑賞されたが現在では栽培されることが少なくなっている。

日本で広く栽培されているのは葉がやや大きくて葉脈に赤い模様が入るもので、これを変種 var. dawsoniana としたこともある。


アプリコット色のバラ「クローダ・マグレディ」(薔薇シリーズ203)

2020年05月27日 07時12分39秒 | 

アプリコット色のバラ「クローダ・マグレディ」。ニュージーランドのマグレディ家が2012年に作出したバラ。しっとりとした雰囲気のあるバラだ。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

バラ「クローダ・マグレディ」

クローダマグレディ データ
品種名……クローダマグレディ(Clodagh McGredy)
系統……HT
作出国……ニュージーランド
作出年……2002年
作出者……マグレディ
花色……アプリコット
香り……中香
花期……四季咲き
樹高……1m

 

 


地面を黄色で埋め尽くしているメキシコマンネングサ(20-096)

2020年05月26日 11時01分17秒 | 

地面を黄色で埋め尽くしているメキシコマンネングサ。グランドカバーとしてよく使われる。星型に伸びた花弁と、花弁の隙間にきれいに伸びた雄しべのバランスがきれいだ。

(2020-05 川崎市 道端) 

 

 

メキシコマンネングサ
学名…Sedum mexicanum
和名…メキシコマンネングサ(メキシコ万年草)
科名…ベンケイソウ科
属名…マンネングサ属(セダム属)
原産国…不明
花色…黄色
草丈…10㎝~20㎝
日照…日なた~半日陰

メキシコマンネングサは、ベンケイソウ科マンネングサ属(セダム属)の多年草です。
植物標本がメキシコで採取されたことから「セダム・メキシカナム」と命名されていますが、メキシコやアメリカに自然分布は無く、原産地は不明です。
最も近い仲間が東アジアに分布していることが知られており、東アジアが原産地である可能性もあります。

日本では関東以西の本州、四国、九州で帰化しており、道端などで普通に見かける草花の一種となっています。

メキシコマンネングサの花期は4月~6月。
花期になると、伸びた茎の頂部に花序を出し、小さな黄色い花を多数咲かせます。
花序は花茎が水平に伸びた傘状で、花は径0.7~1㎝程度の5弁花です。


今ちょうど満開になっているカルミア(20-095)

2020年05月26日 09時12分12秒 | 

今ちょうど満開になっているカルミア。金平糖のような形の蕾がとてもキュート。雄しべが花弁のくぼみに収容されていて、蜂がくると飛び出すという受粉のメカニズムも面白い。

(2020-05 川崎市 道端) 

 

 

カルミア

カルミアはコンペイトウのような形をした、色濃い蕾を持っています。花が開くと皿形になり、色は薄く模様が入って、蕾の様子とは全く異なった印象を受けます。開いた花をよく見てみると、雄しべの先は花弁のくぼみの中に収まっています。この雄しべは、飛来した昆虫などによって刺激を受けると飛び出して、花粉も散るというおもしろい仕組みをもった花です。
カルミアは、7種からなる小さな属で、北アメリカとキューバに分布する常緑低木です。一般にカルミアと呼ばれるのはラティフォリア種(Kalmia latifolia)をさし、いくつかの品種が鉢植えや庭植えの花木として栽培されます。栽培はシャクナゲに準じ、夏の暑さと乾燥に注意が必要です。

基本データ
園芸分類 庭木・花木
形態 低木 原産地 北アメリカ東部
草丈/樹高 2~3m 開花期 5月上旬~6月中旬
花色 白,赤,ピンク,茶 
耐寒性 普通 耐暑性 やや弱い
特性・用途 常緑性


黄金色のラン「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」(蘭シリーズ 20-21)

2020年05月26日 08時36分19秒 | 

黄金色のラン「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」。1982年にHu-Wei が作出。ファレノプシス・スノー・ダフォディルとファレノプシス・マンボを交配させて生まれたもの。シンプルでスマートな黄色のランだ。リップのオレンジ色がアクセント。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

 

ラン「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」

Orchid Hybrid: Phalaenopsis Golden Emperor

Phalaenopsis Golden Emperor is an orchid hybrid originated by Hu-Wei in 1982. It is a cross of Phal. Snow Daffodil x Phal. Mambo.
GenusPhalaenopsis (Phal.)
GrexGolden Emperor
(name currently accepted by the RHS)
ParentsPhal. Snow Daffodil x Phal. Mambo
RegistrantHu-Wei
OriginatorHu-Wei
Year1982


「琥珀色の女王」という名前通りに、渋い橙色の花をつけるバラ「アンバー・クイーン」(薔薇シリーズ202)

2020年05月26日 08時01分29秒 | 

「琥珀色の女王」という名前通りに、渋い橙色の花をつけるバラ「アンバー・クイーン」。丸弁咲きの中輪が、房咲きになる。銅色かかった葉との対比も渋い。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「アンバー・クイーン」

花付きの多い品種で花もちも良く、香りの強い品種です。葉は銅色を帯びた個性的な色で、花と良く調和します。低い位置で花が咲きますので開けた日当たりの良い場所に植えると良いでしょう。

品種名 アンバー クイーン
ローマ字 Amber Queen
系統 フロリバンダ (F)
Floribunda
咲き方 四季咲き
香り 中香
花径 8㎝
樹高 0.8m
樹形図 1b番 半直立
作出年 1983年
作出国 イギリス
作出者 Harkness
別名 Prinz Eugen van Savoyen

 


強烈な香りで悩殺するハゴロモジャスミン(20-094)

2020年05月25日 10時40分32秒 | 

強烈な香りで悩殺するハゴロモジャスミン。蕾は濃い紫色で、咲くまでは白いので花と蕾の対比がきれいだ。近くを歩くと数メートル先から匂いがただよってくる。

(2020-04 川崎市 道端) 

ハゴロモジャスミンとは
ハゴロモジャスミンは、中国雲南省原産の半常緑のつる植物で、花に強い香りがあることから人気があります。一般に普及したのは比較的新しく、あんどん仕立ての鉢植えの販売が始まった昭和50年代からだと思われます。ジャスミンの仲間では、比較的寒さに強く、暖地では庭植えで栽培することができます。
花の内側は白色、外側は薄いピンク紅色で、4月から5月ごろに開花します。花芽は5~15℃の気温に4~6週間当たると形成されます。このため、日本の気候下では、秋に花芽が形成され、気温の上昇する春に開花します。冬は0℃以下にならない場所で、なるべく5℃以上を保つようにします。株は0℃以下で障害を受けますが、同時に蕾も枯死するため、春に花が咲かない原因となります。
ソケイ属には、ハゴロモジャスミンのほか、ジャスミンティーの原料とする香りのよいマツリカ(J. sambac)など、約200種が含まれます。アメリカ産の1種以外は、熱帯と亜熱帯のアフロ・ユーラシア大陸とその周辺島嶼部に分布し、芳香のある種類が栽培されています。


基本データ
園芸分類 庭木・花木
形態 つる植物 原産地 中国雲南省
草丈/樹高 2m 開花期 4月~5月
花色 白 
耐寒性 やや弱い 耐暑性 強い
特性・用途 半常緑性,つる性,開花期が長い,香りがある


紫色の五弁の花が可憐なカンパニュラ・アルペンブルー(20-093)

2020年05月25日 08時56分21秒 | 

紫色の五弁の花が可憐なカンパニュラ・アルペンブルー。匍匐して増えて、たくさんの花を咲かせる。鐘(カンパニュラ)というよりも、星形にみえる。花の形は野草のヒナキキョウソウによく似ているが、石垣に這っていたので、こちらは園芸種だろう。

(2020-04 川崎市 道端花壇) 

カンパニュラアルペンブルーの特徴

カンパニュラアルペンブルーは、キキョウ科ホタルブクロ属に分類されている多年草です。開花時期は3月~9月で、青紫のきれいでかわいらしい花を咲かせます。品種改良によって白い花やピンクの花を咲かせるカンパニュラアルペンブルーも存在します。花の大きさは3cmほどのものが多く、星のような形をしています。草丈は大きいもので30cmほどです。葉の形は、卵型で縁がギザギザしているのが特徴です。開花時期になると、花を株から垂れ下がるような形でどんどん咲かせてくれます。

薄紫の大きなペタルが特徴の胡蝶蘭「ファレノプシス・オトヒメ」(蘭シリーズ 20-20)

2020年05月25日 07時52分57秒 | 

薄紫の大きなペタルが特徴の胡蝶蘭「ファレノプシス・オトヒメ」。リップはほとんど退化しているかのように、目立たない。乙姫にしては少し紫が強いように思えるが、どっしりとした花容がいかにも胡蝶蘭らしい。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

 


赤みがかったオレンジ色の一重のバラ「プレイボーイ」(薔薇シリーズ201)

2020年05月25日 07時08分00秒 | 

赤みがかったオレンジ色の一重のバラ「プレイボーイ」。名前にそぐわず、一重のシンプルな花だが、それがかえってスマートかも。花芯に向かって明るい黄色になるところもユニーク。緑の照葉との対比もきれい。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「プレイボーイ」

プレイボーイの詳細
花弁数7~9枚の一重咲きの品種です。蛍光色の朱橙色の花弁が中心に向かうに従って、黄色味を帯びていき、葉も濃緑色の照葉で、花との対比も美しいバラです。 樹形もやや横張り性で、コンパクトなため、鉢植え向いています。このプレイボーイを交配親として、プレイガールが作出されました。

品種名 プレイボーイ
英語名 Play Boy
系統 フロリバンダ
作出年/国 1976年/イギリス
作出者 Cocker,A
香り 軽い
開花習性 四季咲き
花形 一重咲き 10cm
樹高 1.0m

 


マツムシソウの園芸品種「スカビオサ」(20-092)

2020年05月24日 09時42分41秒 | 

秋の高原でわたしたちを魅了してくれるマツムシソウの園芸品種「スカビオサ」。そっくりという気持ちとあまり似ていないという気持ちが同時に湧き上がるから不思議だ。それでも春の花壇でこの花をみていると秋の広々とした高原の空気が吹き渡るような気分に包まれる。しばらく外出もままならない日常だ。ああ、また草原に行きたいなぁ。

(2020-04 川崎市 花壇) 

 

「スカビオサ」

スカビオサとは
スカビオサの和名はマツムシソウ(松虫草)。高原のお花畑を彩るさわやかな花で、昆虫のマツムシが鳴くころに咲くのでこの名がつけられています。ユニークな花形とソフトな色合いが魅力で、風に揺れて群れ咲く様子には、自然な風情が感じられます。古くから俳句にも詠まれ、秋の季語ともなっています。小花が集まって大きな頭状花を形づくり、外側の花弁が大きく広がるのが特徴です。
この仲間、スカビオサ属には80種以上があります。花壇や切り花に多く利用されているのは、花が盛り上がるように咲くS・アトロプルプレア(Scabiosa atropurpurea=セイヨウマツムシソウ)と、大輪で花弁の広い優雅な花をつけるS・コーカシカ(S.caucasica=コーカサスマツムシソウ)です。アトロプルプレアは園芸品種が多く、花色も豊富です。鉢物では、S・コンバリアなどをもとにいくつもの品種が育成されています。ほとんどがブルー系の花色で、草丈は10~30cmくらい。四季咲き性が強く、次々と長い間咲き続けます。

※科名:マツムシソウ科で分類される場合もあります。

基本データ
園芸分類 草花
形態 多年草,一年草,二年草 原産地 ユーラシア、南アフリカ
草丈/樹高 10~100cm 開花期 4月~6月と9月中旬~10月ごろが多い
花色 青,紫,白,ピンク,黄,赤 
耐寒性 強い(半耐寒性のものもある) 耐暑性 弱~強(種類によりさまざま)
特性・用途 半常緑,開花期が長い,耐寒性が強い


晩春の頃になると黄金色に咲き誇る「キンラン」(20-091)

2020年05月24日 08時31分20秒 | 

晩春の頃になると黄金色に咲き誇る「キンラン」。この花をみると、ほんとうに春の盛りになったと実感する。絶滅危惧II類(VU)に登録されているが、移植の困難な種だ。昔は雑木林にふつうに生えていたものだが。

(2020-05 川崎市 公園) 

「キンラン」

キンラン [金蘭]
花の色 黄
開花時期 4月 、 5月 、 6月
誕生花5 月 9日花言葉眠れる才能
花の特徴 茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、3輪から10輪くらいの花をつける。 花径は2センチくらいで、花の色は鮮やかな黄色である。 花は平らには開かず上向きに半開し、下から上へと咲き上る。 唇弁は上の唇と下の唇とに分かれる。 上唇には赤い斑が入り、縦長の筋がある。 下唇は浅い円錐状の距になっている。
葉の特徴 葉は長さ7センチくらいの披針形で、6枚くらいが互い違いに生える(互生)。 葉の先は鋭く尖り、縦に粗いひだがある。 葉のつけ根は茎を抱く。
実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
その他 雑木林の減少、下草刈りをしなくなったこと、盗掘などによって個体数を減らしている。 環境省のレッドリスト(2007)では、絶滅危惧II類(VU)に登録されている。 属名の Cephalanthera はギリシャ語の「cephalos(頭)+anthera(葯)」からきている。ずい柱(雄しべと雌しべの融合したもの)の頭部にある大きな葯の形から名づけられた。 種小名の falcata は「鎌状の」という意味である。
生育地 低山や山地の林の中など
植物のタイプ 多年草
大きさ・高さ 30~70センチ
分布 本州の東北地方南部から九州 朝鮮半島や中国
名前の読み きんらん
分類 ラン科 キンラン属
学名 Cephalanthera falcata