FRIARS'N'SNIFFERS

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東京ギグを終えて①

2016-03-23 23:02:00 | ucchhy
夢の東京ギグが終わった。

長かった1日・・ではなくあっという間に過ぎた時間だった。

結論を先に言えば自分たちらしくプレイ出来たし何より初めて観る人の前でステージに立ち会いたかった人たちといっぱい会えた。

少し巻き戻して・・・

ギグの3日前から東京に入った。
所用を兼ねて。
こんな時でないと出来ない、見れないこといっぱいあるし。

今回の旅の拠点は上野にした。
ここに住みたいくらい憧れあったのは色々なジャンルな人がいて雑多でイイ感じの立飲み屋が並んでるとこ。

久しぶりの東京じゃ、行けれる限りは満喫しようと鰻専門店を修行中のツイッターを通して知り合ったcasualsの人のお店行って江戸前鰻ってこんなに美味しいのかと感動。
移動して下北沢に行くとYOUNG PARISIANのツネトウくんと会い行きたかったロックバーぷあかうへ。
聞いてみたかったことを遠慮なくきいてみてもニコニコと答えてくれる。
そこに2005年以来のTHE NOUのタクジくんと再会。
千鳥足でポップに話しながら帰りの駅に向かう。
東京いたらいつもこんな感じで楽しいんだろうな・・



翌日もひと仕事終えて下調べしておいた立飲み屋に入った。

俺の悪い癖が始まった。
1人でも美味しく飲めるけどたまに悪くオチる時がある。

んで、なぜか、オチた。
東京は上野で。

家のこと/
仕事のこと/
数日前に亡くなった叔父/
離れた友人のこと/
いつの間にかピュアを失った知り合い/
バンド辞めて普通に生活してる友人/
反対にバンドできなくて悔しがってる知り合い/
でもそれはかつての俺じゃ/
本調子じゃないマイギター/
それを選んだのは俺じゃろーが/
嘘に嘘を塗り重ねてる遠いあの人/
人との出会いってナンパじゃない限り誰かが絡んでるのにさ・・/
口を開けば他人の悪口ばかり/
俺がいちばん偽善者なんか/
そうじゃ嫌われ者でええんよ/
ギブアンドテイクとは思ってないけど不公平な世の中じゃの・・

他にもうんざりするほどのトラブルを思い出していると変な飲み方になった。
夢の東京の舞台はすぐそこなのに。

もしもギグがスベッたら俺はどうなるんじゃろ・・
メンバーにどんな顔して地元のツレには何て示しをつけたら・・
それをいつかええ思い出に無理やり変換して・・・

止めていた日本酒がすごく進んで激安立飲み屋なのにソコソコの支払いするほどフラフラで歩いてたらガード下の人たちと目が合った。
すごく楽しそうに飲んでる。
周りの人の目を気にせず段ボール引いて焼酎をあおってる。

近づくと「兄ちゃんも飲めよ!」とチャキチャキの東京の言葉で俺を誘ってくれた。
酔ってよろけてしまい毛布に転げてしまい彼らの寝床にダイブしてしまった。
笑いながら絶対心配してない口調で「大丈夫かよ、あんちゃん!?」
あの毛布はいま思い出しても俺の家の毛布より心地良かった。

乾杯を促されるままに飲んでたら話の流れで俺の話を聞いてくれたんよ。
そしたら自分でもビックリするほどベラベラと話し出してしまった、素性まで。

「俺の名前は・・・」
「42歳」
「広島のイーストエンド福山から来た」
「ふらいあーずんすにっふぁーず」
「土曜はギグなんよ」
「ギグって演奏会のこと」
「いろいろあってさ、いやだからその・・」

酔ってたんだろね、ひどく。
なんか他にもベラベラ喋ったもん。

横の先輩たちがドッと笑う。
向かいでは歌が始まった。

そしたら笑いながら人生の先輩は

「なんか知らねぇけどよぉ、おまえそれ好きなんだろ?誰からどういわれてもやるだろ?俺も若い時は○○で好きにやってたぜー。あ、オンナ泣かせんなよー。おまえダメだったらまたここに来いよ。おまえ俺らを笑わなかったから仲間だからよー。あ、焼酎買ってくれる?飲み足りねぇや」

こんなこと言ってくれた。
ウルッときてダッシュで焼酎パック買ってお礼を言った。
「また来いよー」
この声を背中に歩いてホテルに戻ってギター弾きたい気持ちになった。

明日はメンバー1人と合流だ。
早く来ないかのー。。。

東京の人は歩くスピードが早い。
俺はわざとマイペースで歩いて意味のない少しの反抗をしてやった。

どんどん俺を追い抜かしていく人々。
全然いいんだ、このスピードで歩いてやるわい。

ギグはもうすぐだ。




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