還元焼成ってこんな感じ

2024-05-24 08:02:38 | 日記


過去画の再録です。
年に一度の還元焼成(コロナ中はサボってたんで三年ぶりだけど)がどんなものか、総集でごらんいただきます。
フラットでクラフトチックないつもと違って、還元はぱっと見だけでも、プリミティブで野蛮な感じでしょ。


心踊る窯出しの様子です。
粉引きの御本がすごい、最上段。


土によっても、釉によっても、窯内の位置によっても、御本の発色は変わります。
穏やかなのは石灰系釉、ハデなのは長石系釉。


どれもこれも、酔っ払い雰囲気。
磁器系は青白く、流れ目が顕現する志野もいい感じ。


粉引き。




赤志野。


辰砂がまっ赤に発色。


磁器は透き通るようなまっ白に。


唐津の片身代わりもシブい。


こちらは、緋だすき。
ワラを器に巻き巻きして(あるいは上にのせて)焼きます。


鉄分が器面に析出し、ガラス化して発色します。


こう焼きますと・・・


こんな感じ。
備前の技法で、炎を用いる還元でしかできません。


こちらは、炭化の準備中。


サヤ鉢の中に器を入れ、木炭とワラでうずめます。


焼き上げますと、こんな感じに。
要するに、薪窯の雰囲気をサヤ鉢という小部屋の中に再現しましょう、という試みです。


大部屋にも。


不思議な色が出ました。
炎のご機嫌による自然のいたずら待ち。
ね、還元、楽しみになってきません?
次のチャンスは6月下旬。
6月中旬に予定の素焼きに間に合えば、チャレンジできますよ。
ぜひぜひ!

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園

コメント
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