朝、寝室で目覚めると、かぐわしいかほりが鼻先をくすぐります・・・
東風(こち)吹かば〜にほひ起こせよ〜キンモクセイ〜・・・
枝打ちせんとて〜秋なわすれそ〜・・・道真(うそ)
窓のすぐ外に、芳香を立ちのぼらせる元が〜。
日光を受けると、いっせいにコロンを発するの・・・不思議。
さて、お知らせです。
工房塾頭の大矢さんが、F1 陶芸の展覧会を神楽坂で開催です。
本日より、三日間限り!
ぜひお越しくださいな。
こういうタイプのやつです。
取材にきたよゐこ濱口くんをあぜんとさせた、細密陶芸の極地。
ちょっと参考資料が古いですが、二回前の工房展の模様です。
アイルトンのやつ。
当時、最新式だったホンダ。
数年たってさらに進化したものが、展示では観られますよ。
ぜひその目で、この変態的な陶芸をご確認ください。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
還元焼成を前に、抹茶碗づくりに夢中になる男子たちです。
横山くんの、国宝「卯の花垣」写し。
即席に、しはんの高台削り講座がはじまりました。
中央に「兜巾(ときん)」というとんがりを残すと、お茶の席で茶人が大喜びしてくれます。
一発で削り出すのが極意。
息を詰めて、横山くん・・・
きれいに立ちました。
野本くんの志野茶碗。
男っぽく、大ぶりな高台。
厚みを見ながら、サイドも削いでいきます。
なるべく軽くしたいが、軽く見せないところがミソ。
重厚に見えて、実は軽い、というのが渋みです。
ただ、軽くしすぎると軽薄な「食器」になるので、加減が難しい。
新入会を希望の体験さん。
なぜか渦巻きになってしまいましたが・・・これはこれで個性的。
はたのくんは、焼き締めかな?
サムライ茶碗は、男の夢。
一個、いいものをつくっておきなされ(女子もね、よかったら)。
ちなみにしはんのは、ぐい飲みサイズ。
抹茶碗写しの志野で、お茶をお出しします。
写し(模倣=先人の知恵のおすそわけ)って、いい文化。
いいものをたくさん見て、マネて、作品世界に投影して、そうして新たに独自世界をつくるのだ〜。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
白レンガと黒レンガ・・・
ではなく、練り込み皿の制作の準備です。
同じ直方体に成形した二種類の色の土を、タテ置きにしまして・・・
同じ厚みにスライスします。
この二種を交互に積み上げていきまして・・・
横倒しにして、再びスライス。
一枚ずつ形を整えますのは、陶芸修行をはじめた見習いスタッフ(よめはん)。
きっちりとした作業ができる子です。
だけどスタミナがないので・・・
一日に四枚が限界のようです。
電池きれるの早すぎ!
しかし、勤勉なひとでもあります。
メモを取りながら、技法を脳内にインプット(上は、しはんの虎の巻)。
しはんの教室を乗っ取ろうという目論見を含んでます。
余り土でも、迷彩柄ができました。
都合、四日がかりのお仕事。
もう少し手を早く動かしてほしいと願うばかりです。
この子の成長をお見守りくださいな。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
トルソに手の先をつけてる、兒玉さんです。
この手の大きさについて、少々議論がありまして・・・
ちょっと小っさない?・・・いやいや、これくらいちゃう?・・・こことここのバランスで見なあかんやん・・・
みたいなやつの際につくったしはんの手が・・・
お箸置きになりました、とさ。
なかなかよろしき感じ。
商品化できないかな?
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
大きなボウルを挽いて、口べりをゆがめます。
すると、こんな輪花鉢の誕生。
まんまるのリム鉢に、ひょいひょいと細工をするだけ(リムがなくても平気)。
簡単ですよ、やってみてください。
宮下さんが、チャレンジ中。
まず、東西南北の90度対角四点に「片口のクチバシ」の要領で角をつけ、つづいて東北、北西、西南、南東という45度地点を同様にします。
八角形ができましたら、今度はその中間中間に「外→内」のクチバシをつけていきます。
「ひろげ」と「へこませ」八箇所ずつで、造形終了。
素敵なハス形のフルーツ鉢ができました。
なんだか尊い気持ちになりますね、なむなむ・・・
いろいろな形にアレンジもできそうです。
試してみてね。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
かしこい千夏ちゃんです。
ハロウィンのカボチャづくり。
あ、こんなほがらか母娘です。
こちらも新入会組。
ちなみに、お子さんは入会金なしで、毎回2500円(+粘土代)で通ってもらえます。
いつでも遊びにきてね。
お母ちゃんは、素敵なマグの絵付けに夢中。
かわいいミトンで、あったかい冬が迎えられそう。
ちなみにこれ、体験のときにつくったものです。
千夏ちゃんはというと、カボチャをさらに進化させてます。
中身をくり抜いて、入れものにしちゃうわけですね。
できました。
ハッピー・ハロウィ〜ン!
本物そっくり!
オバケの顔を彫り込んでもよかったけど、密閉させて、宝石入れにしました。
たくさんの男子からみつがせろ〜。
かぱっ!
フタを開けてもおいしそう・・・
色つけも楽しみですね。
ハロウィンもの(ついでに還元ものも)は、いよいよ月末の30日制作分でけつかっちん。
窯に入れたいひとは、いっそげ〜。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
光線が秋っぽくなりましたね。
陽射しがななめに差し込むので、秋冬仕様のカーテンを掛けました。
少し危うかった入り口の階段(?)も新調。
安定感ばっちしです。
ズンズンと足をお運びくださいな。
さて、台風と秋雨の間を縫って、王国のパトロールにいってきました。
風が渇いて、あれだけ忌避してた灼熱の日向が、心地よいものになってます。
木陰を出て、こちらも秋仕様の陽だまり宴席。
この日は、仕事を辞めて王のもとに士官した家来を引き連れての御幸。
王(わたし)の肖像画を描かせました。
どの者に描かせても、おじいちゃんになるのだよなあ・・・
も少しカッコよくない?王。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
このブログでご紹介したろくろなひとたちの、最新焼き上がり作です。
陶芸怪人・横山くんの、にゃんこポット。
斬新・・・
白化粧掻き落としマグも、にゃんこまみれ・・・
わんぱくろくろ・野本くんの、クジラさん丼。
わんぱくですねえ。
水平線に落ちる夕陽・・・
ドラマチック!
にゃんこイラストレイター・緑川さんの、黒にゃんこ鉢。
黒化粧でひと刷毛したマチエールを、針で掻き落としてます。
アイデア秀逸、デザイン洒脱。
同じく緑川さんの、黒マット掻き落とし鉢。
最後に全体に、白マットを散らしてます。
佐々木くんの、釉流しプランター。
黒に白、白に黒が、きれいに、かつ面白く伝い流れてくれました。
技術とアイデアですね。
いやー、秋は芸術心が刺激されます。
みなさんもこの季節、どうぞ創造的な仕事を!
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
ほぼ月一のペースで完成していきます、兒玉ガールズです。
個展開催は近い、か?
さて、新しく入店した子です。
手がついた、ハイブリッドタイプ。
細部にまでこだわります。
作品をつくる以上は、作風の更新をつづけなきゃね。
おおお・・・
ここにこのパーツがくるだけで、断然の見栄え!
意志は細部に宿りますね。
腕がついたことによる陰影と抜け感で、全体像がきりりと引き締まりました。
同時に、彼女は生命感と動感を獲得。
ますます、兒玉作品の今後の展開が楽しみになってきます。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
「わんぱくろくろ」の異名を授かった、野本くんです。
がむしゃら&歓喜の姿。
お家に帰ってお母さんに叱られることも気にせず、どろんこ遊びに明け暮れます。
汚すのはわんぱくの特権!
がんばりなされ。
つくってるのは、抹茶碗です。
還元焼成を前にして、男子はみんな、この桃山の遊びに夢中なのです。
こちらは、サウスポーの陶芸怪人・横山くん。
志野茶碗にはじめて挑戦。
まんまるに挽くのは達者ですが、逆に、ゆがませるとなると困難がつきまといます。
正確性に慣れっこになってしまった上級者の苦悩です。
ゆがませつつ、「ゆがんじゃった」ように見えては恥ずかしい。
ゆがませようという作為を見せるのもいやらしい。
微妙な技術のさじ加減が、わびさびには必要なようです。
逆説的に、コテコテに作為を見せるという方法もありますよ。
佐々木くんの手びねり系のお茶碗。
隠れキリシタンが泣いて拝んでくれる、十字高台。
彫刻作業のケレン味で勝負。
しはんの半筒型。
茶碗は、正確無比につくられた大陸系から、ゆがんじゃったヘタウマな半島系、そして作為的にゆがませた列島系、という進化・・・とは言いませんが、変遷をたどります。
削りました。
どうつくるか、どこまでつくり込むかは、作者の美意識次第。
お茶碗づくりは、大人の、とりわけ男子(さむらい)の土遊びです。
好きなようにおつくりなされ。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園