佐々木くんです。
織部風の片口・・・ですかね?
上部にハンドルを大きく渡します。
お酒を注ぐのに、ちょっと大袈裟。
だけど、それがサムライの気風。
豪快でかっこよくいきましょ。
こちらは、タタラで伸ばした土板をゴンゴン叩いてます。
魯山人写しのお皿のようです。
山田くんでした。
今日もせっせと手を動かします。
サムライ風のお皿、お母ちゃんは気に入ってくれるかな?
なっちゃんは、独特のいっちん技でフグの風鈴つくり。
いっちん技法は、ここ森魚工房でさまざまな流派に枝分かれし、開花してます。
いろんなアイデアを絞り出してるわけです。
触ると痛そう・・・
武器にしても、護身用によさそうですね。
けしからん輩には、フグパンチ!(殺さない程度に)
野本くんは、削りを終えた大ツボに、白化粧をぬりたくり。
白土のまっすぐな白と、赤土に施化粧の変化球な白とは、風合いがまったく異なります。
ドライヤーで乾かし、乾かし・・・何層にもぬってましたが、きりがないのでお日さまの下で。
この日の練馬区は、気温39度超え。
倒れないようにね。
黒田さんはというと、逆に白土に黒化粧ですか。
反転攻撃。
さらに施化粧した器面をかき落として、模様を刻んでいきます。
こちらはギリシャ時代からおなじみの技法。
模様は・・・純和風ですね。
ドロボーの風呂敷のやつ。
いろんなことができるもんですね、陶芸って。
シンプルな基本成形を覚えたら、どんどんと遊んで、複合的に展開して、重層的に装飾して、自分の世界観をつくっていきましょ。
それが「世界でひとつきりのわたしの器!」というものですよ。
はばたけ、作品世界〜。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
サイトーさん(母)です。
基本中の基本、ヒモ積みを習得中。
土ヒモを輪のように積んでいくので「わづみ」とも言います。
縄文時代より伝わりしいにしえの、しかし陶芸のすべてが詰まった成形技法。
やり方は古いが、道具は最新式。
ノギスで精密に直径を測ります(定規でもいい気が・・・)。
刀も暗殺用みたいな特製のやつ。
持参する道具の種類がハンパない母娘です。
器面の凸凹もならしまして、きれいにします。
とにかく仕事が美しい。
見習わねば(ま、ゆがんでてもいいんだけどね、手づくりだし)。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
量産系・佐々木くん。
そろいものつくりに命を削ってます。
直径、高さ、カーブのRをぴたりとそろえて、友だちのお店に納品します。
神経を使いますよ、これ。
釉掛けも大変。
ひとつひとつの作業に手間を惜しみません。
がーんばーれよーう。
こちらも量産系・横山くん。
にゃんこさんたち、ちょっと怖い・・・
多産で多頭崩壊しないようにね。
ここからが手間。
目が入りまして、怖さがぐんとアップ。
色がついていきます。
目には透明釉。
いっそう怖い・・・
これが焼き上がると、なんともかわいい姿になるのです。
ネット販売が活況の昨今、そのサイバー世界に飛び込まない手はないぜ。
上手になったひとたちにはこんな道も用意されてる、いい時代です。
売れてしあわせ、買えてしあわせ。
みんな、売ってつくって、つくって売れ〜。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
ろくろは工房の最重要コンテンツ。
「やりたい」ってひとは、必ず名人にしてさしあげます。
ついてこいよ、高屋さん。
素直な子は伸びます。
みるみるうちに、あっけなく。
基本理論さえ理解すれば、たちまち、かつ果てしなく伸びます。
「十年修行しろ」なんてうそ。
3日練習すれば、ほとんど自由自在。
あとは放牧状態なんで、自分と向き合って、伸びに伸びてちょうだい。
コツはね、考えること。
「感性で」とか「精神的な」とかじゃなく、この工房では、「理」一本です。
んー・・・理なのか?
考え詰めてる野本くんです。
自分の道を一直線。
毎度、ひとつのテーマと闘ってます。
このチャレンジングな姿勢と意欲も、自分を伸ばす重要な要素。
伸びよ、土。
伸びよ、みんな〜。
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サイエンス女子・みーさんです。
六角形が人生のテーマ。
世界は六角形でできてるのです。
雪の結晶、ベンゼン、カーボンナノチューブ、蜂の巣のハニカム構造、土星の極・・・
そんなイメージのようです。
ペンタゴン(五角形)ならぬ、ヘキサゴンが立ち上がってきましたよ。
表返すと・・・こんなマクラが咬まされてました。
プラ板の型も自作。
表面には水が流れてまして、この細脈にガラスが満ちる予定です。
科学的な上に、すごい創造性。
完成のようです。
仕事も丹念で精密。
さらにおまけ付き。
電荷の局在を表現した・・・かどうかわからないお箸置きです。
こちらの構築女子は、飯田さん。
器用にちゃっちゃと仕事を進めていきます。
お家つくりはお手のもの。
たちまち形が立ち上がりました。
ここからの細部の造形が彼女の真骨頂。
可愛いディテールを知り尽くしてます。
中世みたいだけど現代風。
何軒も並べて村にしてみたい、イーダのいい家です。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
陶芸スキルが進みますと、ろくろ系、手びタタ系、オブジェ系(にゃんこ系、ロボ系、美少女系含む)など専門分野の流派に枝分かれしていきますが、お抹茶系ってのもありますね。
お茶文化を考え、突き詰めていこう、という流れです。
しはんは茶陶文化についての連載も持ってた物書きさんなんで、知りたいことはなんでも訊いてみて。
にわさんは、夏に用いる平茶碗に挑戦中。
一刀を乾坤一擲に巡らせる高台削りも堂に入ってきました。
そろそろろくろも覚えたいところ。
中西さんは、胴張りの碗形(形=なりと読みます)茶碗。
つか、どう見てもうどん丼・・・
いいのです、オリジナルなんだから。
野菜たっぷりタンメンでも大丈夫。
しのぎも入れて、すっかりお気に入り。
掌(たなごころ)にもぴったりフィットです、ある意味。
お抹茶もおうどんも楽しみましょ。
「つくる時間がうれしい系陶芸」がわが工房の教えの真髄。
さらに、出来てしあわせ。
この奥義に達するまで、楽しく修行。
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全国を作品展示で忙しく飛び回るカミクボくんです。
今度はなにをつくりはじめたのでしょうか?
パズルみたいな感じ・・・
ジグソーで切って分割したわけじゃないですよ。
器用なものです。
完成しました。
すき間なく、ピタリ。
取り皿とお箸置き、ということです。
なかなか面白い。
最新作は、スノーウォーカー的なやつ。
おっと、コンバーチブルかと思いきや、屋根が・・・
芸が細かい。
使い道は・・・ないようです。
芸術作品。
たくさん売って、たくさんつくりましょ。
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百円玉がみちみちに入った、鉄球のように重い貯金ボールですが、お嫁入りしてくれました。
珠洲で被災した陶芸作家さんのとこです。
しはんが大好きな珠洲焼きの作家、中山さん家です。
その出会いがちょっと面白いのですが、話が長いんで、ここから先は読みたいひとだけどうぞ。
しはんが金沢での学生時代に毎夜通ってた「ジョーハウス」ってジャズ酒場がありまして。
件の陶芸家さんが被災したと聞いて、インスタ検索から消息を追ってたところ、なんと30年ぶりのジョーハウスにヒットしたのですよ。
当時マスターだった松田さんの娘さんが、お店の跡を継いでました。
そしてですね、なんとそこに、窯を失って金沢に居を移した陶芸家氏がちょくちょく顔を見せてるというのですよ。
そこで貯金ボールをお送りし、派手にかち割ってくれ、とお願いしたところです。
上は、松田さんと陶芸家氏(泣)が、割るマネをしてるの図。
だけど「割るのは忍びないので」、なんとか陶ボールを切って中身を出そうと画策してるようですわ。
別にいいのにね。
ともあれ、がんばれ珠洲!
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
素焼きの窯詰めです。
工房展をはさんだこともあり、ちょっとだけ久しぶり感。
最上段・・・大変な大物がおさまりました。
その周囲を固めまして・・・
中にもおさめて、今回の窯詰めは完了。
ワゴンスライドの模様は、いつものようにインスタでどうぞ(画像ポチ)。
約二週後の本焼きに向けて、木曜からの釉掛けもよろしくです。
8月は、12日(月)の祝日はオープンで、第五週の30、31だけ休ませてもらいます。
しはんは終了時間(午後6時。金曜だけ3時)の後は自分の時間にしたいので、制作時間は終了時の45分まで(15分前まで)にして、そこからの時間は片付けとおやつとお支払い作業にあててもらってます。
「この時間まではいつまでいてもいい」というシステム上、きっちりともう残業はしないことにしました(みんなもノー残業見習って)。
お酒の時間もそこでおしまい、ってことにしたいので、よろしくご協力ください。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
すでに少しだけ漏れてましたが、先日の工房展の各アワード受賞者が決定しました!
ごらんのものが、厳正なる集計の結果です(ここから下にも延々とつづいてます)。
教室を改造して開催された生徒さんたちの作品展「第9回けっさくWorks展」の模様です。
こちらにおきまして・・・
ご来場いただいた方にアンケートをお願いしてたのです。
お気に入りを推薦していただくものです。
その結果・・・
M.V.P.は、ぬくいさんと決定しました!
かき氷鉢に、花札の四季折々をかき落としで刻んだ野心作。
こりゃ納得だあ。
おめでとうございます。
よろこびの舞い〜。
だって、がんばってたもの。
駅前の大衆酒場「新家(あらや)」さんの顔パスチケットが、副賞として贈呈されます。
お刺身をむしゃむしゃ食べられる、コスパがすごいお店。
ビールも二杯サービスしてくれるってよ、サンキューしんちゃん。
アイデア賞は、すださんの奇天烈作品群。
誰もが目を疑う・・・いや、目をとめる極彩色で、観覧者さんの心をゲット。
北園にある中華の名店「八」さんのチケットを進呈。
華々しい名店で修行した味と腕前には誰もが納得。
ダンナと楽しんできて。
努力賞は、これはもう最初っから井口さんに決定してたようなものか。
わんこの毛(鳥の羽根も)を一本一本植える、というすさまじい作行きと愛の深さには、心打たれます。
学園町の老舗居酒屋「雲龍」の大将の美味しい料理で、疲れを癒してください。
親戚のおじちゃん家、みたいな雰囲気のお店(ほんとはなっちゃんのパパん家です)。
たのしカワイ賞は、大沢さんの手に。
2歳になったみーくんの可愛すぎる像が決め手でした。
マルエツ前の「ひじり」さんで、お疲れさん。
おそろしく滑らかなビールと割烹みたいに完成された料理でおもてなし。
チャーミングな女将さんの笑顔でくつろげちゃいます。
さて、毎回問題となるお上手賞は、重鎮・大矢さんが獲得。
かるく照れ臭くなりますね、お上手って響き。
工房で作業後に召し上がってください。
どの画も、よめはんが描いてくれました、サンキュー。
ちなみに、大矢さんのインコちゃんは、インコ大好きな井口さんにプレゼントされました。
動かない新人の出現に、どの子も興味津々のようですよ。
各作品につきましては、工房の作品ギャラリーサイト「けっさくWorks」のページに、順次にアップされてます。
こちらもよろしければごらんくださいな(上の画像をタップで飛べます)。
アンケート結果と感想は工房で確認できますので、各自に反省して次に生かすように。
ご来場のみなさま、尊いご意見をありがとうございました!
次回、およそ一年半後の10回展もお楽しみに〜。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園