木曜日組の新作選です。
河口さんの、ティッシュボックス。
シンプルで使いやすそう。
岡村さんのこのハコ型は・・・
コロコロケースでした。
お部屋の隅っこにおけば、掃除道具が一転、おしゃれグッズに。
飯田さんは、コンプリートするとじわじわ楽しくなるミニチュア世界。
ちょくちょくと市に出して販売中。
飯田ビレッジを日本中にひろげましょ。
すださんは、独特の作品世界。
植木鉢です。
タンブラーを引っ掛けて干すやつ。
おもろいことを常に考えつづけてる奇才です。
今月は、二度本焼きをしました。
河口さん作、リム付きのお皿。
きっちりしてない不定形が、むしろかわいい。
ぞうがんの小鉢も、河口さんの。
ひとつひとつ、手間がかかってます。
岡村さんのお皿は、ろくろ挽きの輪花タイプ。
几帳面さがにじみ出てます。
みよこさんの、りんご型キャンディストッカー。
本物そっくり。
フタを外すと、ジューシーな果肉色でした。
おいしそう!
江田さんの魚皿は、川石(に似せた道具)でゴンゴン叩いたサムライタイプ。
今夜のおかずは、カマスの焼きものですってよ。
新人の福田さんの処女作。
ここから技法を学んで、上達して、自分の世界観を築いていきましょ。
前回の工房展MVPの山本(よ)さんの、お地蔵さまたち。
年々、作風の熟成が進みます。
そんなこんなが一堂に会する工房展「第9回けっさくWorks展」は、教室を大改造して、6月29日(土)からの開催です。
ハガキも刷り上がりました。
一年半に一度の、生徒さんの作品発表会です。
ぜひ足をお運びくださいな。
陶芸に興味がある方も、陶芸教室の見学ついでにどうぞ。
ハガキは500枚も刷っちゃいました。
作品を展示予定の生徒さんは、友だち、家族に配り倒してね。
精進の成果を、たくさんのひとに観てもらいましょ。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
粉引き用の土を好みにブレンド。
丸い御本を出すのに萩風土、石混じりのザラ感を出すのに小原黄土、鉄チップのそばかすも欲しいんで赤御影土も少々。
菊練りをします。
ろくろに進む前に、必ずマスターしなきゃな土練り方。
わが工房では、スパルタ式に一日で(つか15分で)覚えてもらってます。
正確に巻き巻きしてね。
表返して練り、裏返して練り・・・練り跡を等間隔に刻みます。
美しいひだが徐々に単色に染まってくのを見てるの、楽しい。
しかも筋肉運動にもなって、トレーニングジムに通う必要もなし。
さ、こいつをろくろ挽きしましょ。
みなさんも、自分好みの土をブレンドしてみてね。
わかんなかったら、どうすりゃいいかしはんに聞くか、「いっそしはんが練った土をくれ」と言ってちょうだい。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
横山くんです。
にゃんこが売れ中。
つくりすぎ・・・てない?
いやいや、ギャラリーに並べれば並べるだけ売れて・・・くれればいいけど、かわいいからいいのです。
さて、彼の新作なのですが、メダカ鉢・・・ということです。
メダカを飼う水槽ですが、造りがチャレンジング。
パスカルの原理を応用し、水中に空気ポンプからの圧を加えて、にゃんこの口から水を出そうという仕組みです。
鉢の裏側に、抜かりなく空気穴を仕込んでおいたのです。
それにしてもこれ、そもそも構造原理が合ってんのか?
空気ポンプ、発動!
ぴゅーっ・・・
・・・のはずが、しょぼしょぼしょぼ・・・
シンガポールのマーライオンみたいにならない〜・・・
しかも、おめーがやっとんのかい!
電動ポンプの空気圧じゃ、まったくパワーが足りないことが判明。
つくり直しのようです。
にゃんこを空洞にしたために、水表面積あたりの押し込みが果てしなく弱くなることに気づき、圧が一点にかかるように改良。
器もいちから挽き直し。
ご苦労さまです。
高台の二度挽き、うまいな。
空気の送り穴はにゃんこのしっぽに設け、よりシンプルでスタイリッシュに。
水は、口から飛ばすのではなく、にゃんこに持たせたピッチャーから注ぐデザインにしました。
今度こそ成功しますように!
お披露目は、6月29日(土)〜教室で開催の作品展示会「第9回けっさくWorks展」で。
みんなで祈りましょう、見守りましょう、そして展に足を運びましょう!
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
工房で大流行中の、いっちん技法です。
ホールケーキのクリーム絞り出しの要領で、泥を使って絵を描くのです。
秋山さんは、大胆で奔放な絵柄。
かわいくて男前な作風。
いっちんと言えば、毎度おなじみの平野さんです。
こちらのテクニックは、成熟を通り越して、もはや神。
めくるめく曼荼羅世界を、細密なタッチで表現します。
まるで万華鏡を見てるような・・・
小さな雲形陶ピースにニョロニョロ線のいっちんは、あずさん。
フードコーディネイターの彼女もまた、アイシングはお手のもの。
穴っぽこにティアドロップなガラスがぶら下がって、レイニーなピアスになるようですよ。
この季節にピッタシ!
大きなものも手掛けはじめました。
赤土に赤ドベとは、シブい。
お母ちゃんに誕生日用にさし上げようというプレート。
ひと絞りひと絞りに愛を込めます。
佐藤(直)さんは、植物のデザインを配置。
手先が震えます。
いっちんで風景描写とは、やりますね。
これ、見てる以上に難しい技法なのですよ。
いっちんは画じゃなく、立体造形なので、だんぜん見栄えがちがいます。
くっきりと三次元に盛り上がってて、釉ののった器面にも仕事が鮮やか。
みんなもチャレンジしてみて。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
還元を前にしたこの心のときめきときたら!
ろくろ挽きにも気持ちが乗ります。
志野ぐい呑み〜。
見込みは三角に挽け、と名品は教えてくれます。
真似から入るのが上達への近道。
なるほど、直線的で削りやすいのです。
みんなも試行錯誤してみて。
粉引き平茶碗〜。
粉引き徳利〜。
高台は乾坤一擲、一周で削りましょう。
こうすれば、中央にきれいなときんが立ちます。
粉引き片口〜。
クチバシは頑丈につけないと、化粧の際に落っこちますよ。
ギャンブル!
唐津タイプのクチバシ付け。
瀬戸タイプは、クチバシの上に橋梁が渡らない青天井方式です。
チョン、と付けます。
いじりすぎちゃだめ。
そっけなく。
「子供のおちんちんのように」と茶陶の師匠に教わりました。
かわいくできました。
還元作品は、6月10日(月)の素焼きがリミット。
興味のあるひとはお急ぎを。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
ふたりで一緒に通ってくれてるサイトー母娘です。
母ちゃんと娘で、まったくの別個性。
母ちゃんの方からご紹介します。
ハニワ・・・です。
これがぐい呑みになるようですよ。
作陶中、酒を飲むことばっか考えてる人物です。
かわいいハニワたちの出来上がり。
この子を逆さにすると、盃になるという実用新案。
高台となる頭上のカゴには、柿ピー、イカの塩辛、トウフヨウが・・・
芸が細かい。
そして、描写が精密!
しかし、精密を極めてるのは娘の方です。
盆栽を(も、かな。森羅万象を)愛する彼女は、盆栽鉢を制作中。
んむー・・・手びねりでこの精度・・・
精密機械のように動く指先です。
自作のトースカン・・・
分度器と定規で、水も漏らさぬ正確さで水抜き穴を配置。
あわわ・・・精緻の極み・・・
これにどんな盆栽が植えられるのでしょうか?
計り知れない美意識を持った新人が、またも出現してしまいました(しかも母娘で)。
・・・だけど、新入会さん、そして希望者さんたちは、気後れしなくて大丈夫。
こういう変態さんたち(工房にはこの手のが相当数います)のことは忘れて、自由にたのしくやってちょうだい。
やりたいことをやっていいのが、わが工房の陶芸。
その意味では、このひとたちを見習いましょう。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
毎日、同じような画づらばかりでごめんなさいね。
今度は酸化の本焼きなのです。
窯詰め、窯焚き、窯出し、そして窯詰め・・・忙し。
窯詰めは、作品同士をいかに効率よく噛み合わせるかというパズルです。
お互いに5ミリの距離を置いて、スペースに詰められるだけの点数を詰め込みます。
しかも、ツク(支柱)の三点を必ず確保しなきゃいけません。
右サイドの窯詰めには、窯のすみ二点に、中央の一点。
これを、棚組みのたびに繰り返していきます。
ちょっとばかりはみ出しても、収縮でおさめちゃいましょう。
高さの問題も忘れちゃいけません。
各段の天井ギリギリに、同じような高さのものをそろえていきます。
さらなる難関、今回も左サイド最終盤に、突出したビッグユニットが現れました。
毎度出動の欠け棚板で、踊り場的なもう一段を確保。
ラスボス攻略。
これで満載め。
細かい空きスペースにも、もう少しぎちぎちに詰め込みます。
最上段の上空写真。
まあまあの出来栄えでしょ。
スリル・スピード・サスペンス!などきどきワゴンスライドも、インスタの方でごらんくださいな(いつものように、上画像をタップ)。
明日の日曜日に窯出し・・・できるか微妙ですが、月曜日には作品受け取りは確約いたします。
お楽しみに。
次回の窯焚きは、来6月10日の素焼き!
わずか二週間後のこれに飛び込まないと、6月終盤の酸化、月末の還元、そして工房展には間に合いません。
各位、よろしくです。
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過去画の再録です。
年に一度の還元焼成(コロナ中はサボってたんで三年ぶりだけど)がどんなものか、総集でごらんいただきます。
フラットでクラフトチックないつもと違って、還元はぱっと見だけでも、プリミティブで野蛮な感じでしょ。
心踊る窯出しの様子です。
粉引きの御本がすごい、最上段。
土によっても、釉によっても、窯内の位置によっても、御本の発色は変わります。
穏やかなのは石灰系釉、ハデなのは長石系釉。
どれもこれも、酔っ払い雰囲気。
磁器系は青白く、流れ目が顕現する志野もいい感じ。
粉引き。
赤志野。
辰砂がまっ赤に発色。
磁器は透き通るようなまっ白に。
唐津の片身代わりもシブい。
こちらは、緋だすき。
ワラを器に巻き巻きして(あるいは上にのせて)焼きます。
鉄分が器面に析出し、ガラス化して発色します。
こう焼きますと・・・
こんな感じ。
備前の技法で、炎を用いる還元でしかできません。
こちらは、炭化の準備中。
サヤ鉢の中に器を入れ、木炭とワラでうずめます。
焼き上げますと、こんな感じに。
要するに、薪窯の雰囲気をサヤ鉢という小部屋の中に再現しましょう、という試みです。
大部屋にも。
不思議な色が出ました。
炎のご機嫌による自然のいたずら待ち。
ね、還元、楽しみになってきません?
次のチャンスは6月下旬。
6月中旬に予定の素焼きに間に合えば、チャレンジできますよ。
ぜひぜひ!
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信楽で焼いてもらってた薪窯作品が、すごみをまとって戻ってきました。
いい出来栄えですよ。
りっぱ!
黒田女史の大ツボは、肩への灰のかかりが見事。
はたのくんの、晩酌セット。
きれいにメリハリが効いてますね。
焼いてくれるひと、じょうず。
はたのくんの器は、そのまま自分のお蕎麦屋さんで使われる予定です。
こんなので手打ちそばが食べたかったら、唐木田の「蕎千花」さんへゴー。
佐々木くんのひょうたん徳利もいい感じ。
左右で土が違うのですね。
焼き締めは、焼き上がりに直接に影響する土のチョイスも重要です。
それがすべて、といっても過言じゃない。
信楽の白系の土かな。
赤系は、備前っぽく上がりますね。
土が違えば、色味に加えて耐火度も変わるので、かぶった灰の融け方から発色から、なにもかもが別ものの雰囲気になります。
いろんなチャレンジ、面白い。
以上、全部佐々木くんの作品です。
ベテラン横山くんは、経験を生かした独自の土配合。
さすがの仕上がり。
しはんの作品。
すごくいいわけでもなく、さほど悪いわけでもない、そこそこのものをつくるのが得意なのです、てへっ。
作家にゃなれねーわ。
男子がやたらと熱くなる薪窯焼成の機会は、年に一〜二度めぐってきます。
焼成費がかかります(焼いてくれる窯に上納)が、お好きな方はチャンスを逃さないようにね。
運がよければ、家宝級、国宝級までできちゃいますよ。
次回は、たぶん半年後・・・くらい。
お楽しみに。
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怒涛の窯焚き月間。
今後は来月末の工房展まで、5週連発(素焼き、酸化、素焼き、酸化、還元)で焼いちゃいます!
まずは素焼きの窯詰め。
作品の変態度が増してる気が・・・
いや、これ自体、芸術品と言っていいかも。
混沌の右サイド。
左サイドもまた、変態的・・・いや、混沌&芸術的
しかも、どれもいかちー。
いかちーな、どいつもこいつも。
展覧会前の意欲を感じさせます。
窯詰めが完了しました。
いつもよりも一週間早いんで、スカスカめ。
窯詰めもイージーでした。
いつものように、どきどきワゴンスライド動画はインスタでどうぞ(上画像ポチ)。
窯出しは木曜日です。
じゃんじゃん焼くので、みんなじゃんじゃんつくってちょうだい。
とりあえずつくりたいものをつくってくれたらいいけど、ひと月半後の展覧会を念頭にってことと、一年に一度の還元をファーストプライオリティでよろしく。
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