Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

6DJ8単管アンプ内部配線

2022-04-24 19:10:30 | コントロールアンプ

今日は昨日の続きで内部配線を行いました。

内部配線は淡々と実施していくのですが、実はこういうのもノウハウ?があります(と思っています)。特にアースラインがループしないように気を付けます。増幅回路の基板のGNDラインから入出力のピンジャックのGNDラインにケーブルで接続していますが、そうすると、入力・出力ピンジャックのシールド線のグランドラインを増幅部のGNDラインにわざわざ接続する必要がありません、逆に、接続するとGNDラインが複数出来てしまい、また、各GNDラインの接続場所がすべて異なるので、電位差が発生しそれがノイズとなります。

なので、シールド線のシールド部分を入出力のピンジャックのGNDを接続すると、増幅部には、GNDラインは接続せず、信号線だけ接続するようにします。

と言ってもわかりにくい写真ですみません。下の写真のようにシールド線のシールド部分は、入出力のピンジャックのGNDラインには接続していますが、セレクタスイッチには、信号線だけ接続します。

そして、ボリュームには、増幅部の基板のGNDラインから、ボリュームの基準側端子(GND)と信号の入力線をボリュームのセンタータップに接続し、セレクタからの信号線は、ボリュームのGND端子に接続しますが、セレクタSW側のシールド線のGND側は接続しません。といいつつ、残念ながら増幅回路の入力側の写真を撮り忘れました。これもわかりにくくすみません。

ということで、内部配線は完了。

各部の電圧等の確認を行い、早速アンプにつないで試聴します。

さて、音は如何に!とワクワクしながら電源ONしたのですが・・・

なんと、出力からほんの少しですがハムが出ているではありませんか!あれだけ、GNDの取回しに気を付けましたが、ハムが出ているなんて、信じられない!と思いつつ、出力端子の信号を確認すると、こんな感じで1.6mVppほどノイズが混ざっています。これは波形から、正体は電源のリップル分が出力に入っているものと推測できます。

ちなみに電源のリップルを確認すると、下記のような感じです。

5mVppぐらいでしょうか。

うーん、と首をひねりつつ、これはTL431のゲインが足りないからではと考えています。

実は、今回使った基準電圧ICは、TI社のTL431ではなく、新日本無線のNJM431で、TL431のセカンドソース品と思われます。こいつがひょっとして原因なのか、あるいは、TL431でも同様の結果になったのかはわかりませんが、とにかく今回の回路では、期待した結果が得られなかったというしかありません。

出力にこんなにノイズが乗ってしまっては、折角の音楽も台無しですので、次回に対策を考えたいと思います。

ちなみに下記の回路と同じような回路を本機でも採用していますが、赤丸内のコンデンサはあった方がいいです。発信する場合があることが判明しましたので、急遽追加しました。

 

 

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6DJ8単管アンプ増幅部の組み立て

2022-04-23 21:05:29 | コントロールアンプ

コントロールアンプは、電源まで出来ましたので、今日は増幅部の製作です。

増幅部は、単管の簡単な回路なので、小さな基板1枚に載せようかと思っていましたが、出力側のカップリングコンデンサが大きめになり、1枚の基板に左右両方載せることができませんでした。小さいフィルムコンであれば、何とかなったかもわかりませんが、入手してからまだ一度も使ったことがないコンデンサがありましたので、これを優先して使うことにし、左右別々に2枚作ることとします。

下記は組み立て中の増幅部になります。

Spragueのコンデンサは、150V-1uFのハーメチックシールタイプもので、スピーカのネットワーク用に使えるかなと思って、以前購入したものですが、この場面で使用機会がありました。

1枚目ができ、2枚目に取り掛かります。いつも1枚目より2枚目の方が裏面の配線は慣れが出て上手です。写真には取ってませんが・・・^^;

そして2枚とも完成。

今日はここまでにしようかと思いましたが、ケースにとりあえず組み込んでみることにしました。

組み込んでびっくりなのですが、写真下側のコンデンサの足が、シャーシに引っ掛かってしまいました。設計時はここまで予想できず・・・

とりあえず、力業でリード線がシャーシにあたる部分を上側にずらしておきました。これで約5㎜ほど間隔を開けられましたので、めでたしめでたし。

次回は配線を行いたいと思います。

 

 

 

 

 

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6DJ8単管アンプB電源の製作(2)

2022-04-17 19:04:36 | コントロールアンプ

今日はちょっと忙しく、あまり作業ができませんでした。ちょっと実家の方で、いろいろ買い物など。そこで、コントロールアンプの電源の動作確認と手直しをちょろっと行いました。

まずは動作確認で、昨日の配線と回路作成で正しく動作するかどうか。

といっても目視で配線確認し、ヒューズフォルダにヒューズを入れて、その後電源をONするだけです。しかし、ここが一番ドキドキするところ。何せどこか間違っていたら下手したら部品が壊れますから。

勇気を出して、電源ONです。素早く”パチッ”とかショートする音や、異臭や煙はないかを確認します。

下記写真が電源をONしてみたところです。幸いにも正しく動作し、70V以上出ることが確認できました。また出力も可変抵抗で調整できました。

ここでちょっと回路の微調整が。

よく考えたら、レギュレータ用のTRの逆電流に対する保護用ダイオードもなく、また、コンデンサのブリーダ抵抗もありませんでした。

そこで、回路を次のようなものに微修正。

真空管アンプは、ご存じのようにヒータが温まるまで動作しませんので、電源スイッチを素早くON/OFFした場合、電源回路のコンデンサが充電されたままになります。そして何かの理由でレギュレータ用TRのコレクタ側の電位が下がった場合、TRに逆方向の電流が流れますので、そうなるとTRは壊れます。これを保護するための回路が必要ですが、元々レギュレータ用のTRは、保護用ダイオード内蔵型FETを予定していたので、つけるのを忘れてました。

ということで、今日は忙しかったのでこれだけしかできませんでした。

 

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6DJ8単管アンプB電源の製作

2022-04-16 22:05:50 | コントロールアンプ

前回、電源のAC回路まわりの配線までしましたが、B電源の整流回路がまだできていませんでした。

そこで、今日はB電源まわりの動作確認と製作を行いました。

まず整流回路ですが、これは倍電圧整流回路にします。トランスのタップは32Vが出ていますので、倍電圧で計算上、約90Vの直流が得られます。

そしてこれに安定化電源回路を通して60-70V程度の電圧を得る回路にします。

安定化電源はそれほど難しい回路にするつもりはなく、簡単かつ高性能な回路はできないか考えていたのですが、大変便利なICでTL431という高精度基準電圧ICが格安で出回っているので、これを使ってみます。

TL431は、基準電圧が2.4V~36Vまでなので、出力70Vは難しいのですが、50Vのツェナーで下駄をはかせて、70Vまで出力可能なようにします。

実は方針は考えていたのですが、まだ確認はしたことがなかったので、早速実験。

回路は、下記です。

ブレッドボード上に組んでいきます。

後ろの紙にはFETの回路が書かれていますが、手元に良さそうなトランジスタ(TR:東芝製TTC004B)がありましたので、TRに変更しました。

回路が出来上がると、電源に90V加えて、出力を確認します。とりあえず負荷は10kΩで。可変抵抗を回すと、最小電圧67.9V。

最大電圧が、74.2V。

まあ大体、設計値通りです。今度は負荷を2kΩにしてみます。

一応、約72Vの出力が確認できました。

で早速製作ですが、作るのに夢中になり写真を撮り忘れましたので、とりあえず、完成後、組み込んだ写真が下記になります。

まずは、ラグ版の回路が、倍電圧整流回路です。

そして、ユニバーサル基板の回路がTL431による定電圧電源回路です。手持ちに懐かしのエルナーのCerafine 100V 100uFがありましたので、載せてみました。赤色の電解コンデンサです。倍電圧整流に使ったコンデンサが、100V 330uFなので、容量が1/3にもかかわらず、大きさはほぼ1.5倍と、いかにも昔のコンデンサっぽいです。

とりあえず、今日はここまでで、次は、電源の動作確認といよいよ増幅回路の製作になります。

 

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6DJ8単管アンプケース作成(5)

2022-04-09 20:58:11 | コントロールアンプ

今日は、先週傷つけたフロントパネルの塗り直しと、一部配線を行いました。

まずは、傷ついた塗装を剝ぐためにひたすら削ります。

ですが、塗りたての塗装のため、サンダーで削るとはがれた塗装が丸まって固まってしまいます。これをはがすために別のサンドペーパーで落とします。

そしてきれいになったら、再度プレサフを塗装します。少なくとも、表面の金色の塗装は落としてしまわないと、再塗装時に跡が残りますので注意が必要。

そして、漸く金色の塗装を行います。

最初の塗装よりもきれいに塗ることができました。完成~!!!

そしてフロントパネルをシャーシに取り付け、スイッチやらLEDやらを取り付けていたのですが・・・・

なんと、また傷つけてしまったのでした。スイッチをつけていた時についたのですが、なぜ傷ついたのかは不明です。残念ですがもうこのままにしておきます。

そして電源廻りの配線をある程度済ませました。回路の部分などはまたこれからです。そういえばB電源の整流回路などがまだ決まってませんでした。この辺もそろそろ検討する必要があますが、また次回対応したいと思います。

つづく。

 

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