先週に引き続き、6DJ8の単管アンプの確認です。
今回は、P-G帰還回路を試してみました。
どんな回路がP-G帰還かと言いますと、下記の回路図のような回路になります。単管なので、位相が逆になるプレート側からグリッドへ帰還を掛けます。
まずは、R1=1kΩ、R2=10kΩで音質を確認しました。すると先週の電流帰還の音よりもかなり良いです。しかし、まだ今一の状況。ちょっと暗めの音がします。
そこで、回路の定数をいじってみました。100Ωのカソード抵抗を33Ωに、20kΩのプレート抵抗を5.2kΩにそれぞれ変更。これで、6DJ8の電流Ipが初めの回路よりも倍ほど流れて、4.5mAほどになりました。そうするとなかなかいいじゃありませんか。そこでもう少し欲が出て、増幅度を増やすべくR2=10kΩから20kΩ、33kΩ、47kΩと徐々に増やしていき音質確認しました。
下記が実験しているところです。ブレッドボードだと好きな時に定数が変えられて便利です。もう電源入れっぱなしで抵抗を差し替えています。
最終的には、R2=47kΩとし、下記のような定数になりました。
この回路で増幅度がどのくらいになるのか確認してみましたが、約11倍になりました。
ということで、ほぼ増幅段の回路は決定しました。ただちょっと気になるところがありまして、R1=1kΩとしましたが、この抵抗、なくてもいい可能性があり、とるかどうか迷っています。
回路を組んだ直後の確認で、「おっ、いい音する!」と思って聞いていたのですが、何と回路を間違えて入力側のR1の端子にR2を接続していることに気づきました。ちょうど下記のように赤線部分の接続になります。
間違いに気が付いて、もしかすると?と思い、R1をバイパスしてみました。この回路とR1ありの回路でそれぞれ音質を比べたところ、R1なしの方が良い音のような気がする。恐らくR1なしの方が帰還が多くかかっているためと思いますが、聞いているうちにわからなくなってきたので、どちらの回路にするかはまた今度決めたいと思います。
ということで、とりあえず増幅回路はほぼ決定。
後は電源回路です。電源は、今試しでやっているような、抵抗を用いたリップルフィルタではなく、ノイズ防止のため安定化電源を組みたいと思っています。さて、こちらもどうなるか。また実験で記載しようと思います。