今日は、西宮のH氏宅でのミニオフ会でした。
今日のオフ会では、プリアンプの確認と、パワーアンプの音質確認になります。プリアンプの方は、拙作のものはエントリーせずパワーアンプのみになります。このパワーアンプは、11月の小野市で行われる真空管アンプによるレコードコンサートに向けた回路と前段の球の確認がしたく、このオフ会の場をお借りしました。
まずは、音質確認の前にアンプの測定から始めます。H氏はアナログディスカバリーの測定システムを持っていますので、自動想定が可能です。
H氏のワークスペースにアンプを持ち込み測定してもらいました。今回のアンプは実験用でしたので、球は奇をてらわずに出力管が6CA7、前段が、E81Lという通信機用の球になります。今回はこのE81Lを使用し、回路もいつもと趣向を変えたものになりますが、まだ実験段階なのでここでの説明は行いません。
で、その測定結果ですが、下記のようになりました。
まずは周波数特性です。
-2dBのところで見ますと15Hz~200kHzぐらいまで伸びています。かなり優秀。次に歪率特性は、下記のようになりました。
1Wの出力で1.5%ぐらいあります。5%のところで、2.5‐3W程度ありました。あまりパワー管に電流(50mA弱)を流していませんので、出力はそんなもんですが、かなりのNFBをかけているのにもかかわらず若干歪が多い気もします。あるいは小出力にしているのでそんな感じなのかも。
ということで問題はありませんので試聴会の始まりです。
午前中はプリアンプの試聴です。下記のエントリーがありますが、話が長くなるので、プリアンプの試聴会は割愛しますが、結局はWE407Aを使用したアンプがすごい!という結果になりました。
午後からはパワーアンプの確認です。
比較するアンプの紹介ですが、拙作のアンプの他、6BW6シングル、KT-88シングル、6CA7シングルになります。
ここで、6BW6という聞きなれない球が登場しましたが、これは9ピンMT管で6V6GTと同じ特性のMT管版のような球です。こいつが小さい球なのに、かなり音が良く、いまこのオフ会のメンバー内でブームになっているようです。
下記のようなものになります。
アンプの内部はこんな風になっています。非常に丁寧に製作されています。
そして拙作の6CA7です。
そしてKT-88シングルです。
次にY氏作6CA7になります。
これらと比較しましたが、音質に遜色はなくむしろ広域までよく出ている、やはりトランス(XE-20S搭載)の違いだろうという評価になりましたが、これは”腕が良いからだ!”ということにさせてもらいました。
今回も色々興味深い内容で会はお開きとなりました。次回が楽しみです。