前回に引き続き、3C33シングルアンプです。前回は回路まで記載しましたが、製作過程は写真を残していないので、いきなり完成写真です。
構成は、アルミの角パイプ材から作成した手製のシャーシにウォールナットの木枠をはめ込んだもので、木枠とシャーシは下記写真のように分離可能なので、気分に合わせてどちらにするか選択可能。
そして内部は、下記のような感じです。
前回ご紹介した回路の特徴部分をそれぞれ載せます。
まずは、3C33のバイアス調整回路ですが、下記写真の右下赤丸部分になります。ここで、3C33のカソード電流(合計80mA)を片側のユニットに40mA流れるように赤丸内のボリュームを調整します。
赤丸の左側の基板は定電流回路ですが、定電流回路だと片方のユニットが40mAであれば、もう片方は調整しなくても自動的に40mAになるのですが、両方のユニットにこの回路を入れておかないと、たまたま電流がよく流れる方のユニットに調整回路が入った場合、電流を減らすことができないので、運が悪いと調整できないことになります。
そして見にくいですが、青丸のついた左上の基板は、フィードバック回路の部分になります。フィードバック抵抗を調整できるようにピンヘッダーを採用してます。
次に電源回路ですが、右側の赤丸、青丸の部分になります。赤丸内は定電流回路でこの半固定抵抗で、FETのゲートーGND間につながった抵抗の電流値を可変し、その結果生ずる抵抗両端の電圧を調整することで出力電圧を調整します。こんな小さな可変抵抗で、数100Vも調整可能なので面白いもんです。
青丸内は、FETによるリップルフィルタですが、ちょうど手前に見えている抵抗は、ゲートーGND間につながった150kΩの抵抗です。この抵抗に流れる電流を調整していますが、2mA流すと、両端は300Vになるので、FETからは300V(実際には、少し下がる)出力されます。
と、言うことで前回の回路の特徴部分は紹介しました。
さて、次のネタはどうしよう。3C33で粘るか、何か新しいネタにするか。悩む~。ということでまた次回。ではまた~。
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