今日は、小野市S氏宅にてオフ会でした。
今日のオフ会は、MJ誌のスピーカシステム製作でおなじみのS氏による初めての真空管アンプのお披露目があります。そのためアンプもいつもより多めに参加となりました。
なお、拙作のアンプも持っていきましたが、今日は目的が違って、次のアンプに向けて回路をどうしようかと検討中のため、現使用のアンプの音質確認のために持参することにしました。やはり家で一人で聞いていると、かなり良い音に聞こえて他のアンプと比較しないとわからないので、こういう場を使って確認するのが一番です。
さて本日のエントリーアンプたちです。
まずは、拙作のアンプです。
いつものアンプですが、プレート電圧にきちんと300VかけるべくトランスのB電圧の巻線を320Vに変更しています。今回はこれだけの対応。
次に堺市のA氏によるKT-88シングルアンプです。黒いジャケットに茶色のズボンが似合っています。
そして、伊丹のY氏製作によるSIMENSの6CA7シングルアンプ。
なんとこの6CA7はかなりのレア管でブラックバーン工場で製造されたと思われる”xf2”の印が。SIEMENSのロゴでxf2のものはかなりのレアものです。そして今回はこのレアもののxf2にとんでもない悲劇が訪れようとはこの時はまだ誰も予想できておらず。
そして遅れて登場したS氏のKT-88シングルアンプです。
どこかのメーカー製のシャーシに球やトランスを載せており、とても自作とは思えない作り。まるでメーカー製のアンプのようです。
今日はこのアンプを中心に盛り上がりましたが、どこからともなく、SIMENSの6CA7でも試したいですね、との声が。
そこで差し替えてみることになりましたが、6CA7はG3とKが内部で接続されていないことをA氏が指摘。持ち主のS氏に確認すると1番ピンと8番ピンを接続していないとのことで、早速改造が始まりました。
ご開帳です。
各部の基板は、明石市のI氏が特注したものを使用されています。
赤い円筒形のものは、カップリングコンデンサでスピーカのネットワーク製作で使用していたJANTZENというブランドのもの。容量は大きめの1.8uFを使用されています。
肝心の1番ピンはやはり接続されていませんでした。
早速改造です。どこからともなく手が現れ、改造のお手伝い。これだけ手があるとかなり助かります。
あっという間に完了しました。
そして、早速6CA7に差し替え、音出しです。
やはり、この球は一味異なり柔らかく芳醇な音。KT-88はやや機械的な音がしたのに、この球は一線を画します。
と、ここでどこからともなくUL接続は確認しなくていいのかなーと。確かに・・・一同およびご本人も納得。
早速改造に入ろうと、まだ熱い6CA7をタオルでつかんで抜き、伊丹のY氏がテーブルに置こうとしたところ、ガシャーン!!と。
ものの見事に貴重なXF2の内部構造がわかる標本が完成しました。本当にあっという間の出来事でどうしようもできず。
それでもUL接続への改造は続きます。
改造後、正規のKT-88にて音質を確認しましたが、いまいちの評価が。やはり元のままがいいね、ということになり戻して聞いてみましたがやはり元のままが良かったです。
そんなこんなで今日もあっという間に時は過ぎ、お開きとなりました。本日は場所を提供いただいたSさん、ありがとうございました。
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