ご記憶の方も多いかと思いますが、昔、「13日の金曜日」というホラー映画がありました。その残忍さからかホラー映画の代名詞のような映画ですが、欧米では、13という数字や金曜日は縁起が良くなく、13日の金曜日は、まさに最悪中の最悪といった意味になるのでしょうか。
まさにこの8月13日の金曜日、私はモデルナの2回目接種を済ませ、経済的自由ならぬ、「疫学的自由」(そんな言葉あるのか!?)に歓喜の声をあげ、大した痛みや副反応もなく、なんだこんなもんか噂ほどにもないな、と意気揚々としておりました。
が、13日の金曜日というのを忘れていました。その夜の就寝中、注射した左腕が疼きやけに寒い。朝の目覚めもなんだか気分がすっきりせず、体温を測ったところ、なんど38.4度も熱が。そしてその後もぐんぐん熱が上がり、昼頃には39.6度にも達してしまいました。耐え切れず、解熱剤を飲みましたが、寝る前にもまだ38度台の熱があり、再度解熱剤を飲んで就寝し、15日にはすっかり熱は冷め元気になりましたが、これが恐るべき、かのジェイソンの復讐か、あ、いやモデルナの副反応かと実感したのでありました。なので、昨日はブログどころではなく、1日中寝込んでおりました。副反応を甘く見ちゃだめですね~。
さて、今日は元気になりましたので、UY型の真空管を試すべく、まずは46の配線作業を行い、せっかくなので、45と音質比較してみました。
まずは比較中の写真から。
中の配線は、また横着をして右側のUXタイプのソケットから、フィラメント、プレート、カソードを拝借しています。しかし、カソード抵抗は、約360VのB電源に対し、45の場合は、2kΩで、30mA程度の電流を流していましたが、46の場合は、特性曲線から1.2kΩが良さそうで、2kΩに3kΩを並列に接続して1.2kΩにしています。
ロードラインは5kΩで、下記のように320V、33mAを設計上の動作点にしております。
ここで、ご賢明な方はお気づきのことと思いますが、45の動作点が狂うのではと。
確かに狂いますが、まあ、良しとします。45を挿した場合、実測では、カソード抵抗によるバイアスは約50Vでしたので、プレート電圧・電流はそれぞれ、310V・42mAとなり、プレートロスが約13Wと45にしてはきつい動作(若干の規格オーバー?)となります。
さて、音質比較の結果ですが、まず結論から言うと、46については比較相手が悪かったかもしれません。46は46でいい音なのですが、45との比較となるとやはり違います。比較しやすい女性ボーカルで確認しました。
45の場合は、まずその音の深み、音の透明感などこれ以上言うことがありません。例えていうなら、「心地良いそよ風を浴びながら草原で寝そべっている」ような、あるいは、「母のぬくもりを感じてすやすやと眠る遠い昔の記憶」のような、そんな感覚あるいはイメージがします。
一方、46ですが、音は文句なくいい。しかし、上記のような感覚にならないのです。音の響き方が違うのでしょうか。言葉ではなかなか表現が難しいですが、当方はそんな感覚がしました。
ところで、上記写真の45ですが、片方のベースに黄色のテープが貼ってあり、よく見るとTung-Solと書かれていますが、球自体は、Sylvania製です。当時のアメリカでの販売店で貼られたシールかと思いますが、珍しいのでそのまま残しています。もう片方は、ベースに大きなひびが入っていますが、ぐらつきもなくエミッションも十分なので、このまま使用しています。
長期休暇も終わり、明日からまた仕事ですね。
ではまた~。
こちらこそ、これからも宜しくお願いします。
私は、真空管アンプを初めて10年そこそこですので、ブログ主様の方が大先輩と思います。
参考にさせて頂くブログ内容も多々あり、更新を楽しみにしています。
PS:まだ慣れていないため、ネットでコメント方法を検索しご返答しておりますが、失礼がないか気になっております。もし、その際は何卒ご容赦いただきたく、お願いいたします。
初めてコメントさせて頂きます。
色々な実験をされていて、いつも興味深く拝読させて頂いております。
私も今年の3月に完成させた45シングルアンプを愛聴しています。
45って球は、本当に良い音をしますよね。
音の印象については、貴文が上手く言い当てられていると思います。
私にとって、この45アンプが初めての直熱3極管で、他の直熱3極管の音は知りませんが、今はこのアンプに満足しています。
RCA45(刻印)を大切に使って行こうと思い、電圧等は労り設定にしています。
https://blog.goo.ne.jp/kontakun_2010/c/6c1592d59494438f7757ef942c66ba17
貴ブログの今後の展開を楽しみにしています。