化学系エンジニアの独り言

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ニューセブンシスターズ

2019-05-11 | 石油
ニューセブンシスターズという言い方があるそうです。先日講演会ではじめて聞きました。

セブンシスターズは石油をやっているものならば誰でも知っている。今は合併して7つではなくなったけれど、世界の石油を牛耳ってきた大資本のことだ。

ニューがつくと石油メジャーではなく、ITメジャーを指すという。いわゆるGAFAにマイクロソフト、中国のテンセントとアリババを加えた7つの会社。昨今話題のファーウェイは上場企業ではないので数に入れない。この7社の株式時価総額は合計で5.1兆ドルという。日本のGDPとほぼ同じ。

これに対して旧セブンシスターズの時価総額は1.2兆ドルにすぎない。世界中で油田の権益を持ち、製油所やパイプライン、SSなどの膨大な資産を有している石油メジャーよりも、ほとんど物的資産を持たないIT企業の方が時価総額が大きいことに違和感を覚えるとしたら、もはや時代をわかっていない人になるらしい。

残念なのは日本にはこのニューセブンシスターズに入るような会社がないこと。2000年から始まったITの時代を、日本の会社は製造業の延長でしか考えなかった。ITに使われる機器を開発・製造すること。ところがITの本質は情報の取扱の革命であることに気が付かなかった。

それが分かっていたのは、あるいは分かるようになったのは孫正義ソフトバンク会長に代表される少数の人だけでしょう。残念なのはソフトバンクは世界中のITベンチャー企業に投資はしたけれど、自ら進んで情報を扱うビジネスに参入しなかったことでしょうか。

最近は自分の仕事の周りにもAIやらDXという言葉が飛び交っている。旧時代エンジニアもなんとか流れについていかねば。



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