とうさんのつれつれ日記

日ごろの生活の中で気が付いたことを日記風に書き残します。

天才

2016-08-14 11:34:23 | つれつれ日記

 

これは石原慎太郎が田中角栄になり代わって一人称で角栄の生涯を記述したものです。

毀誉褒貶相半ばする男の汗と涙で彩られた生涯は壮絶とすら言えます。
高等小学校しか出ていない男が総理にまでのし上がったのは、幼いころから身に着けた金銭感覚と
類稀なる天才的な人間通を身に着けていたからにほかなりません。

石原慎太郎は田中角栄の金権主義を批判し真っ向から弓を引いた人間だったのに、何が彼をして
田中角栄を天才とまで言わしめてこの本を書くことになったのか?

以下この本の「あとがき」より抜粋してみます。

今私たちは高度成長を経て他国に比べかなり高度な繁栄と新しい文化文明を享受しているがその
要因の
多くは他ならぬ田中角栄という政治家が造成したことは間違いない。

例えば、国民の多くの様々な情操や感性に多大な影響を与えているテレビというメディアを造成した
のはほかならぬ
田中角栄という政治家の決断によったものだし、狭いようで実は南北に極めて長い国土
を緻密で機能的なもの
に仕立てた高速道路の整備や新幹線の延長配備、さらに各県に一つずつという
空港の整備促進を行ったのも彼だし,
エネルギー資源に乏しいこの国のために未来エネルギーの最たる
原子力推進を目指しアメリカ傘下のメジャー
に依存しまいと独自の資源外交を思いたったのも彼だった。

そのために、彼はアメリカという支配者の虎の尾を踏みつけて彼らの怒りを買い、虚構に満ちた裁判で
失脚に
追い込まれたのだった・・・・・

いずれにしろ、田中角栄という未曽有の天才をアメリカの支配者の策謀によって失われてしまったが、
田中角栄
という天才の人生は、この国にとって実は掛け替えのないものだった。

 

 

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4 コメント

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田中角栄 (徳さん)
2016-08-14 20:38:08
私も読みました。確かに人間くささのあふれた未曾有の総理だったですね。我々教員の待遇改善にはすごい努力をされた方です。日本列島改造論あの当時先を見据えたものでしたね。これからもこのような人物は出てこないでしょうね。
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徳さんへ (とうさん)
2016-08-14 22:16:54
徳さんも読みましたか。極めてユニークな個性豊かな政治家でした。現在の我々の文化的生活は彼に負うところが多いのですね。
ロッキード事件の真相は我々素人には良くわかりませんが・・・
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確かに (サッチー)
2016-08-15 20:32:49
戦後の貧しい時代から高度成長期を担った田中角栄氏
はやはり歴史に残る人物なのですね。

石原慎太郎氏の大いなる興味深い人物をどうしても
書きたかったのでしょう。それに値する人物だったのですね。
天才としての魅力。を引き出した物語はまだ読んでいませんがきっと吸い込まれて一気に読んでしまいそう。
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サッチーさんへ (とうさん)
2016-08-15 22:34:49
もうお帰りになったのですか。会津は如何でしたか?
田中角栄も石原慎太郎もやはり普通の人とは違ったところがありますよね。どちらもある意味天才ですね。
角栄は秀吉に似たところがありますね。
この本は一読の価値はあります。
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