日本と中国のエンゲル係数はほぼ同水準 岸田減税が食えない理由 田村秀男

2023年11月13日 10時15分41秒 | Weblog

スーパーで大割引の牛肉に飛びついたが、すき焼きにするとスジだらけでのどを通らない。悔しくて思い出したのが、中国の故事「肯綮に中る(こうけいにあたる)」だ。「肯」は骨についた肉、「綮」は筋と肉のつながる部分のことで、包丁名人はそこをうまく切り分けるという。そう、何事も急所を探り当てないことには、問題を解決できない。岸田文雄政権が打ち出そうとしている経済対策がまさにそうである。

政策の目玉である所得税定額減税は、実施が来年6月であるなど、間の悪さはもちろんだが、もっと気がかりなのは物価高の核心部分に目を向けないことだ。

グラフは円の対ドル相場と消費者物価上昇率の推移で、物価は総合と食料品に分けている。一目瞭然、円安の進行とともに値上がりが激しいのは食料であり、9月には前年に比べて9%に達した。対照的に、すべての品目やサービスの価格は落ち着きを取り戻しつつあり、9月は3%である。円安は輸入コストを押し上げるが、中でも輸入原材料に頼る割合が高い食料品が突出するのは、小学生だってわかる。

本欄の前回ではそれがエンゲル係数の急上昇に反映していると述べた。一人当たり国内総生産(GDP)で、日本の3分の1程度の中国の係数は30~31%で今の日本とほぼ同水準だ。エンゲル係数の上昇は困窮化する家計の悲鳴そのものだ。従って、今、岸田政権がただちに実施すべきは食料品の消費税軽減税率8%をゼロにするのはまさに「肯綮に中る」。

現実に、自民党の若手議員らによる「責任ある積極財政を推進する議員連盟」は10月早々にまとめた消費税減税案で食料品課税ゼロを盛り込んだが、岸田政権は一蹴した。背景には近い将来の消費税増税をもくろんでいる財務省の思惑がある。政府の政策が的外れだと、問題をさらにこじらせる。

今の円安は米の高金利と日本の超低金利の格差が広がっているからだとは、だれもが知る。日銀は7月末に長期金利の上限を1%に引き上げ、10月末の金融政策決定会合では1%の上限を「めど」というあいまいな表現に置き換え、1%超を容認することにしたが、その結果は円安のさらなる進行である。外国の投資ファンドを中心とする投機勢力はあやふやな日銀政策につけ込んで、国債と外国為替市場を席巻している。投機に対抗するなら、マイナス金利の解消や、大幅な長期金利上昇を容認するしかないが、住宅ローン金利の大幅上昇、さらに企業の設備投資意欲を減退させる。脱デフレの芽は潰れてしまう。その場しのぎの日銀政策の修正では円安阻止も脱デフレも不可能なのが現実なのだ。

円安は追い風にもなる。自動車など製造業はトヨタ自動車を筆頭に高収益を挙げている。大幅賃上げや国内投資を支え、脱デフレにつなげられる。円安の弊害は食料品高騰だ。その消費税率ゼロだけで国民経済の展望は一挙に開けるだろう。(産経新聞特別記者)  産経新聞

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激戦の京都・八幡市長選、自立公推薦の33歳女性が制す 維新候補退ける 2023/11/12 22:46

2023年11月13日 10時06分49秒 | Weblog

前市長の辞職に伴い、新人3人の争いとなった京都府八幡市長選が12日投開票され、無所属新人で元京都市職員の川田翔子氏(33)=自民、立憲民主、公明推薦=が初当選を決めた。全国市長会によると、女性の市長当選時の年齢で史上最年少となる。

同日夜、八幡市内であいさつした川田氏は「これからが八幡のまちづくりのスタート。全力で取り組ませていただく」と述べた。

八幡市長選にはこのほか、日本維新の会公認の元府議の尾形賢氏(43)と無所属で元八幡市議の亀田優子氏(62)=共産推薦=が立候補。同様の構図が見込まれる来年2月の京都市長選の前哨戦として注目を集めていた。維新は京都市長選に候補擁立を模索しているが、戦略の練り直しを迫られる可能性がある。

国政与野党3党の推薦を受けた川田氏は、10月末に辞職した堀口文昭前市長(71)の後継候補。維新の京都進出に警戒する各党とともに手堅い組織戦を展開したり、国や京都府との連携をアピールしたりした。「市民に寄り添った街づくり」を掲げ、子育て支援や活気のある街づくり、新たな財源確保などを主張していた。

維新は京都府内の首長選での公認候補初勝利を目指したが及ばなかった。尾形氏は維新の看板政策である「身を切る改革」を掲げ、高等教育無償化をはじめとした子育て支援策などを主張。選挙戦最終日の11日には吉村洋文共同代表(大阪府知事)ら党幹部が駆けつけ、大阪での改革の実績をアピールしたが、「反維新」で結束した与野党3党の壁は高かった。

共産推薦の亀田氏は20年の市議経験を強みに、府立高校生のタブレット端末購入費支援などを提唱したが、支持を広げられなかった。

                                           産経新聞

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青梅市長に新人・大勢待氏初当選 自民推薦の現職破る 2023/11/12 23:03

2023年11月13日 10時03分50秒 | Weblog

任期満了に伴う東京都青梅市長選は12日投開票され、国民民主党と都民ファーストの会が推薦した無所属新人の元市議、大勢待利明氏(48)が、自民、公明両党が推薦した無所属現職の浜中啓一氏(71)を破り初当選した。投票率は39・56%。

自民は9月の東京都立川市、10月の埼玉県所沢市に続き、市長選で推薦候補が野党系に敗れた。 大勢待氏は、市政刷新や交通弱者に向けて安価で利用できる「デマンドタクシー」の導入などを訴えて幅広い支持を得た。 浜中氏は、自民の萩生田光一政調会長らが応援に入るなど組織戦を展開し、これまでの2期で市財政の安定化を実現させたなどと実績を強調したが、当選はならなかった。

                                                                                         産経新聞

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今朝の路地清掃 11月13日(月)

2023年11月13日 09時56分00秒 | Weblog

犬フン 0 犬しょん脱糞 0  ゲロ 0 たちしょん  吸い殻 289 ごみ 1袋

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自民、福島県議選も敗北 過半数割れ、宮城から連続 2023/11/13 01:00

2023年11月13日 02時35分12秒 | Weblog

任期満了に伴う福島県議選(定数58)が12日投開票され、自民党は3人が落選して過半数を割り込んだ。10月の宮城県議選は公明党との合計でも過半数割れしており、東日本大震災により春の統一地方選と別日程になった東北の県議選で連敗。岸田内閣の支持率低迷が影響した可能性がある。 県議選には19選挙区に全71人が立候補。自民は改選前の会派議席と同じ31人が立ち、無投票当選を含め28人が議席を獲得した。他に推薦した無所属候補1人が当選し、会派入りする方向だ。 日本維新の会は元職1人が出馬して当選し、初めて党として議席を得た。立民は1議席減らした。投票率は40・73%で過去最低となった。

                                         産経新聞

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11月12日(日) 訪問者数・閲覧数

2023年11月13日 02時25分47秒 | Weblog
11月12日(日) 訪問者数 432 閲覧数 1089          2334/3174464ブログ
 
 
 
 
      閲覧ありがとうございます
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