満開の桜!東京の春を彩る“名所&穴場”天下人・秀吉を魅了「吉野山」激怒事件とは?【スーパーJチャンネル】(2024年4月5日) (youtube.com)
都内の名所、そして穴場、さらには天下人を魅了した絶景も。 ■ピンク色に染まる 日本庭園の桜 お目当ては満開の桜です。東京・港区の桜の名所「八芳園」。43本のソメイヨシノが見頃を迎えています。 アメリカ人観光客 「アメイジング!これまで見た桜のなかで一番きれいだよ」 日が暮れると桜は違った表情を見せます。庭園の名物・桜のライトアップ。日が完全に落ちると闇夜に桜が浮かび上がります。今年は去年よりパワーアップ。ライトの数を80台から100台に増やしました。 これは去年、ライトアップした桜。そして、今年がこちら。比べてみると…。確かに桜が鮮やかになったように見えます。池のほとりには新しいライトが置かれていました。 にこやかな表情を見せるのは、結婚式の前撮りで訪れた2人です。満開になる日を待ちわびていました。 結婚式の前撮りで訪れた人 「前撮りの本番が3月下旬だったが、まだ桜が咲いていないので延期した。きょうは天気が悪そうで大丈夫かなと思ったが、雨がやんで良かった」 5日、東京は時折、雨がぱらつき、正午の気温は10℃以下と2月下旬並みの寒さになりました。 季節外れの寒い日が多い今年。ただ、悪いことばかりではなさそうです。先月中旬に咲き始めた庭園の桜は成長のスピードが緩やか。例年より1週間ほど長く楽しめているそうです。 ではこの先、一番のお花見日和はいつになるのでしょうか。 テレビ朝日のウェザーセンターが勧めるのは6日、7日です。そこまで寒くならず、昼間は雨の可能性が低いからだということです。 ■桜とチューリップ“豪華コラボ” 東京にはこの週末行きたくなる、桜の穴場スポットがありました。 シンボルは風車。訪れたのは荒川の近く、板橋区と北区にまたがる浮間公園です。池の土手に沿って桜並木が広がります。約150本のソメイヨシノ。 ピクニックに来た家族 「ネットで調べてきれいだったから、行ってみようと」 ピカピカのランドセルを背負って撮影するのは、新1年生の皆さんです。初々しさ全開です。 新1年生になる子どもたちと家族 「きょう、皆でランドセル背負って写真撮ったんです。風車があってオランダみたいなんです。映えスポットで春を感じられる」 お楽しみは桜だけではありません。ソメイヨシノとコラボしたのはチューリップ。公園の担当者によると、チューリップは4年前に植えたのでまだ知らない人も多く、「穴場なのでは」と話しています。 姉妹で来園した人 「静かなのはいいですよね。のんびりしていいですよね。ほどよくね」 ■ソメイヨシノ“名前の由来”も満開 奈良県の吉野山。山のふもとは5日、満開となりました。 訪れた人 「やっぱり桜と言えば吉野だろうな」 「規模が大きくて、世界観が変わります」 山全体が見頃になる時期には、山を覆い尽くすように桜色に染まり、約3万本のヤマザクラが豪華絢爛(けんらん)に咲き乱れます。古くから桜の名所として親しまれてきました。 実はこの吉野山の桜がソメイヨシノの名前の由来となっていたのです。ソメイヨシノの“ヨシノ”の部分は、この吉野山の桜の美しさにちなんで名付けられたといいます。ただ、桜の未来を左右したかもしれない天下人・豊臣秀吉の“激怒事件”がありました。 ■激怒事件も“絶景”桜の名所に 奈良県にある吉野山。古くから桜の名所として知られ、見頃の時期には山々を桜が覆い尽くします。 あの豊臣秀吉も徳川家康や伊達政宗など、そうそうたる武将とともに総勢5000人とこの吉野山で盛大に花見を行いました。 しかし、その時の秀吉の行動によって、「ソメイヨシノ」と名付けられていなかった可能性が…。 田中岳良世界遺産室長 「朝になってもこの吉野が雨であれば、吉野一山の堂塔伽藍(どうとうがらん)すべて焼き払って帰るぞというふうに脅したわけなんですよね」 秀吉一行が訪れた時、3日間雨が降り、それにいら立った秀吉は「雨がやまなければ、吉野山に火をかけて即刻下山する」と山の僧に伝え、晴天祈願を命じたところ、翌日、嘘のように晴れて火をかけるのは免れたといいます。 田中岳良世界遺産室長 「秀吉公が焼き払っていたら、吉野一山は灰燼(かいじん)に帰して今のような姿にはなっていなかった」 その後も現在まで、日本を代表する桜の名所として親しまれてきました。 デンマークから来た人 「すべてが素晴らしいわ。山全体で深い緑色とのコントラストがとても美しいわ。良い経験になったわ」 田中岳良世界遺産室長 「私どもは1300年の歴史のなかで、桜も我々の先祖も守られてきた。将来、伝えていくための第一歩だと思って取り組んでいきたい」 山全体が一番きれいに見られるのは今週末で、気温も20℃近くまで上がり、絶好のお花見日和となりそうです。