暮らしのなかで

ポメラニアンと共につぶやいています。

半沢直樹の内輪ばなし❔

2020-09-22 05:32:17 | 暮らしの中で


最終回に向けて盛り上がるドラマ半沢直樹・・【帝国航空】の再建に動く半沢直樹に立ちはだかる、
江口のり子演じる【白井国土交通大臣】・・・そして黒幕として君臨する【箕部幹事長】(江本明)・・・
劇中では、一企業の再建にここまで政治家が介入するものなのかと驚かされる展開になっているが、
現実ではどうなのか、帝国航空は2010年に経営破綻したJALがモデルとされているが、実際にJALの再建で
ドラマさながらに政治家や官僚が暗躍していた・・【JAL再建の真実】の著者・町田徹氏はこう語る。

JALの経営は非常に苦しく、2008年のり-マンショックで資金繰りが綱渡りとなり自民党政権下では、
日本政策投資銀行や国際協力銀行など緊急融資で凌ぐことになったが、2009年政権が民主党に政権交代
ドラマと同じ新政権の前原誠司国交相が【企業再生支援機構】によって、JAL再建を選択させ支援機構は、
金融機関の再建放棄が必要と判断、JALに会社更生適用申請により3830億の再建を放棄すること示唆し
銀行はかなり抵抗したものの再建を放棄することに合意し、JALは再生し、銀行だけが泣いた形で終わった。

JALに対する優遇批判が起き、自民党が政権を奪還すると、今度は羽田空港の新たな発着枠の割り当てを、
ANAを優遇する政策に出た・結果ANAは体力に見合わない増便のため航空機を購入、リースで調達したりで
ランニングコストが上昇、そこを新型コロナが直撃し、今は雇用調整助成金で生き延びている状態だ。

この9月7日に発覚した自動車業界への日本政策投資銀行が決めた日産への1800憶円の融資のうち・・
1300憶円に【政府保証】がついたことだった政投銀が危機対応融資で結んだ損害担保契約としては
過去最大規模だ日産が借金を返済できなかったら政府が100%出資する日本政策金融公庫が肩代わりだ。

航空業界は、政府の許認可があるだけに政治介入されやすく政権交代など大きな変化が起こる度に
その流れに翻弄されやすく、自動車業界も許認可ではないが、日本の就業人口の約1割が就業し、
他産業への波及効果大きく、だから政治介入は起こりやすく、特別な存在なのが日産なのだ・・・
通産省が1961年自動車業界3社に再編する構想を発表したとき、トヨタ・ホンダが反発したが、
日産はプリンス自動車と合併を進め政府の方針に従ったから政府との距離が極めて近くなっが、
日本興業銀行出身が社長として君臨し、【興銀自動車】とも揶揄されトヨタとの差がついたとも言われ
    政府頼みの競争力が失われてしまったからでしょうと・・・と経済界の声だ・・・

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする