満60歳は還暦である・・長寿の祝いの最初に来るものだ‥昔は、赤いチャンチャコと座布団、赤鳥帽子を贈るのが習わしだった。
今の60歳は元気一杯で、現役を張っている人も大勢いるから、赤いチヤンチャコなど贈ったら【俺を年寄り扱いにする気か】と
気分を害されるかもしれない・・・・たしかに、いまの時代、赤いチャンチャコはどうかと思うが、還暦には【本卦還り】とも言って
還暦そのものには相応の意味があり、生まれ変わる事を意味している第二の人生を始めるピッタリの言葉ではないか・・・
還暦にたどり着いたということは、いわば長寿のパスポ-トを手にいれたのと同じだ‥・なぜなら、この先・・・・・
古希70歳・喜寿77歳・傘寿80歳・米寿88歳・卒寿90歳・白寿99歳・と、長寿祝いが目白押しだからだ白寿までいけるなら、
ざっと40年の年月がある、人生とは、何の保証もない第一の人生の始まりから考えたら、先のことは五里霧中で一生懸命働いて、
夢や願望で、家族をつくり、マイホ-ムを持ち、その間、子育てもして、子供を世に送り出す、第一の人生とはこういうものだ。
昔だったら、そこで人生はほぼ終わる‥【楽隠居】とか【余生】という言葉はあったが、もう一度人生をやり直すという発想は
誰も持たなかった・・持てなかったのである…だが、いまはそれが持てる時代になったのだ・・まさに60歳から生き直しの人生が
できる‥この恩恵を生かさない手はないではないか・・・
人間は目の前に困難があっても、一方に希望があれば、希望に賭けることのできる動物だ‥人類はそうやって今日まで生きてきた。
私たちも第一の人生ではそうしてきたはず、第二の人生の出発に当たって、そのことを思い出そう‥・頑張れ還暦諸君・・