知人より和室照明の傘を作れないかという問いに、
勢いで、「ハイ、出来ます!」
なんて軽々しく返事をしたのが昨年の夏ごろ。
一度試作を作って持っていくが、完成度がまだ不十分で改良点がいくつかあった。
この改良点が技術的、構造的に私にとっては難しく、
知人の「急いでいないから」
というお言葉にずーっと甘えていたわけで、
課題をどうクリアしようかと漠然と考えるも真剣さが足りないのか、
なかなか先が見えてこず、
後回し、後回しに、ずるずると、のびのびになって早一年。
軽率に返事をしてしまったことを悔やみ、
ふと、頭を下げて「出来ません」
とお断りしてしまおうかと、またまた軽率な発想がが頭をよぎるが、
これはイケナイ裏切り行為のような気がして・・・
せっかくお話を頂いて一度受けたのだから、よほどのことが無い限りはやろうと決める。
とはいっても、改めて設計するも、技術・構造・強度のバランスがいまひとつ掴めず悶々とする。
ここでまた悩み始めたのではいつまでたっても出来上がらない。
えーい、採算のことは忘れ、とにかく作り始めてしまえ!
ということで、試行錯誤をしながら何とか形が出来上がってきた。
このままゴールインするのか、はたまた完成を目前にして失敗してやり直しとなるか、
まだまだ油断を許さない段階。
これを乗り越えればスカッとするのだろうなあー。
「汗と時間」、自力でドームハウスを建てられた南の島の素人大工さんのお言葉には重みがありますね。
苦しい時こそ、開き直って楽しみながらやりたいものです。